JR元町駅周辺を歩く(7) 台湾中華料理 青葉
所用で神戸元町周辺に来ている。今回は前から行ってみようと思っていた台湾中華の〈青葉〉にした。場所は〈香港茶楼〉が二階にあるコンビニエンス店の所を北上したすぐの所だ。土曜日の営業は12:30~とあるのを確認していくのだが、まだ「準備中」だったりすることも多い。そのおかげでご近所の広東料理の店〈順徳〉に行くことになったわけだが、営業時間は守ったほうが良いと思う。
ウェブ地図で確認すると台湾は福建省の近くに存在する島で、福建料理を基本にして独自の発展を遂げたものだと思われる。周りを海に囲まれているため、「イカ団子」などの料理が有名ではないかと思う。昔、大学で卒論担当の先生に連れていただいた難波の南海通りにある台湾中華料理店で、イカ団子の存在を知り、「腸詰」なども台湾中華の料理だという。
たいへん良い印象を持っていたので、台湾中華料理は楽しみである。その日、うまい具合に〈青葉〉が営業していたので入店した。〈青葉〉が以前からあったのかどうか知らないが、店は小ぢんまりとして大きな台湾の地図が張ってあったので、やはり台湾中華に違いないと思う。メニューを見ると、いわゆる「ランチセット」とか「中華定食」の類が全くないようで、これは土曜日だからではなくて、いつもそうなのだろう。
ラーメンは400円、炒飯は500円である。同時に頼むと900円になり、いつもの感じではなくなってしまう。かといって、ラーメンをメインにするとなると、あとは何を頼めばいいのかわからなくなってしまった。あれこれ考えた末、炒飯と五目スープ(350円)にした。これは、大陸系中華料理店でよく見かける、炒飯と雲呑のセットに何となく似てないだろうか? これで「予習」をしようという魂胆である。
さて、まずは炒飯が来ましたよ。ちょっと小ぶりかな、とも思えるそれは、米飯がぱらっとしていてなかなか具合が良かった。油はどちらかといえば控えめ、薄めの味付けじゃないだろうか。卵、葱、人参、肉の小片といたって普通の炒飯だが、けっこういけるのではないかと思う。五目スープは少し遅れて出てきたが、こちらも何とも控えめな味わいだが、スープならこれでいいのかな、と思う。
豚肉、肉団子、白菜、青菜、キクラゲ、ウズラ卵と入っていて、なかなかうまい湯(スープ)である。個人的にはもっと野菜をたっぷり入れてくれた方が嬉しいが、これが彼らの考える「スープ」なのだろうと理解する。鶏ガラがメインと思われるが、それが突出しているわけではない穏やかな味のスープで、こういう薄味こそ「スープ」なのかもしれない。
もう気温は25度を超えているので、スープを飲んでいると汗が出てくる。冷やし中華(冷麺)があればなあ、と思うのだが、大陸系中華料理店ではやっていないところが多いのが残念だ。おそらく大陸系中華には「医食同源」の思想があって、体を冷やすような料理は作らないのだろう。文化の違いということなんだろうけど、うまい冷やし中華を食べたいものだ。
炒飯と五目スープのセット(850円)はなかなか良かった。だが考えてみるとラーメンと炒飯でも900円であり、結果的にはそんなに変わらないんだよな、と後になって思った。一人で利用し、分量も少なめのがセットになっていて値段もそんなにしないというこちら流のランチスタイルは、やはりわかってもらえないんだろうな、なんてなことを考えながら食後に町を少し歩いた。
ウェブ地図で確認すると台湾は福建省の近くに存在する島で、福建料理を基本にして独自の発展を遂げたものだと思われる。周りを海に囲まれているため、「イカ団子」などの料理が有名ではないかと思う。昔、大学で卒論担当の先生に連れていただいた難波の南海通りにある台湾中華料理店で、イカ団子の存在を知り、「腸詰」なども台湾中華の料理だという。
たいへん良い印象を持っていたので、台湾中華料理は楽しみである。その日、うまい具合に〈青葉〉が営業していたので入店した。〈青葉〉が以前からあったのかどうか知らないが、店は小ぢんまりとして大きな台湾の地図が張ってあったので、やはり台湾中華に違いないと思う。メニューを見ると、いわゆる「ランチセット」とか「中華定食」の類が全くないようで、これは土曜日だからではなくて、いつもそうなのだろう。
ラーメンは400円、炒飯は500円である。同時に頼むと900円になり、いつもの感じではなくなってしまう。かといって、ラーメンをメインにするとなると、あとは何を頼めばいいのかわからなくなってしまった。あれこれ考えた末、炒飯と五目スープ(350円)にした。これは、大陸系中華料理店でよく見かける、炒飯と雲呑のセットに何となく似てないだろうか? これで「予習」をしようという魂胆である。
さて、まずは炒飯が来ましたよ。ちょっと小ぶりかな、とも思えるそれは、米飯がぱらっとしていてなかなか具合が良かった。油はどちらかといえば控えめ、薄めの味付けじゃないだろうか。卵、葱、人参、肉の小片といたって普通の炒飯だが、けっこういけるのではないかと思う。五目スープは少し遅れて出てきたが、こちらも何とも控えめな味わいだが、スープならこれでいいのかな、と思う。
豚肉、肉団子、白菜、青菜、キクラゲ、ウズラ卵と入っていて、なかなかうまい湯(スープ)である。個人的にはもっと野菜をたっぷり入れてくれた方が嬉しいが、これが彼らの考える「スープ」なのだろうと理解する。鶏ガラがメインと思われるが、それが突出しているわけではない穏やかな味のスープで、こういう薄味こそ「スープ」なのかもしれない。
もう気温は25度を超えているので、スープを飲んでいると汗が出てくる。冷やし中華(冷麺)があればなあ、と思うのだが、大陸系中華料理店ではやっていないところが多いのが残念だ。おそらく大陸系中華には「医食同源」の思想があって、体を冷やすような料理は作らないのだろう。文化の違いということなんだろうけど、うまい冷やし中華を食べたいものだ。
炒飯と五目スープのセット(850円)はなかなか良かった。だが考えてみるとラーメンと炒飯でも900円であり、結果的にはそんなに変わらないんだよな、と後になって思った。一人で利用し、分量も少なめのがセットになっていて値段もそんなにしないというこちら流のランチスタイルは、やはりわかってもらえないんだろうな、なんてなことを考えながら食後に町を少し歩いた。
【付記】
● 炒飯は「てんこ盛り」という感じではなかったので、あれならラーメンと合わせてもいけるんじゃなかろうか……いやいや、それはやめたほうがいい、もうそんなにたくさん食べてはいけないのだ、などとあれこれ考えてしまいましたよ。
● 炒飯は「てんこ盛り」という感じではなかったので、あれならラーメンと合わせてもいけるんじゃなかろうか……いやいや、それはやめたほうがいい、もうそんなにたくさん食べてはいけないのだ、などとあれこれ考えてしまいましたよ。
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No title
台湾料理といえば去年あたりから奈良の県内のあちらこちらに台湾料理の店ができはじめました。
店の名はそれぞれ違うのですが、どの店も店員さんはみなさんどうも中国語を主たる言語となさっているようで日本語が不自由な方が多く、料理・ランチ等の組み合わせのパターンが全て同じで、どうやら同じ系列のお店のように思われます。
台湾料理といっても基本的なメニューはそこらの中華料理屋とあんまり変わりなく、その中にぽつぽつと台湾料理が混じっているかなって程度なのです。かなりリーズナブル(ランチ700円前後スープをラーメンに変えれば+100おまけにラーメンは各店数種類から選べる)でちょくちょく利用しています。各店味の善し悪しがばらつきがあるんですが、まあ、値段から見れば上々かなと思える範囲です。
この系列って他府県にも出店しているかなって興味があるんですが・・・
店の名はそれぞれ違うのですが、どの店も店員さんはみなさんどうも中国語を主たる言語となさっているようで日本語が不自由な方が多く、料理・ランチ等の組み合わせのパターンが全て同じで、どうやら同じ系列のお店のように思われます。
台湾料理といっても基本的なメニューはそこらの中華料理屋とあんまり変わりなく、その中にぽつぽつと台湾料理が混じっているかなって程度なのです。かなりリーズナブル(ランチ700円前後スープをラーメンに変えれば+100おまけにラーメンは各店数種類から選べる)でちょくちょく利用しています。各店味の善し悪しがばらつきがあるんですが、まあ、値段から見れば上々かなと思える範囲です。
この系列って他府県にも出店しているかなって興味があるんですが・・・
No title
おお~。僕も今日はチャーハン記事でした。
しかし、何ともお手ごろなお値段ですなあ。
台湾で思い出すのが、シジミの醤油づけ。
一時期、シェフが台湾人の店があって
しばらく通ったことがあります。
しかし、何ともお手ごろなお値段ですなあ。
台湾で思い出すのが、シジミの醤油づけ。
一時期、シェフが台湾人の店があって
しばらく通ったことがあります。
Re: gatayanさん
gatayanさん、こんにちは! コメントありがとうございます。
ほう、奈良に台湾中華が……こちらではあまり見かけることがないのが不思議ですね。
池田市は中華料理店が非常に多いので、できても何ら不思議はないのですが。
台湾中華といっても、乙山はイカ団子と腸詰くらいしか思い浮かばず、
大したことは言えないのですが、なかなかおいしかったと思います。
大陸系中華って、日本人の好むセットメニューがあまりなくて、
一品料理しかやっていない店もわりとありますね。
それと、不必要な漬物を付けるのは止めてくれ、って言いたくなりますね。
ほう、奈良に台湾中華が……こちらではあまり見かけることがないのが不思議ですね。
池田市は中華料理店が非常に多いので、できても何ら不思議はないのですが。
台湾中華といっても、乙山はイカ団子と腸詰くらいしか思い浮かばず、
大したことは言えないのですが、なかなかおいしかったと思います。
大陸系中華って、日本人の好むセットメニューがあまりなくて、
一品料理しかやっていない店もわりとありますね。
それと、不必要な漬物を付けるのは止めてくれ、って言いたくなりますね。
Re: 根岸冬生さん
根岸さん、こんにちは! コメントありがとうございます。
> おお~。僕も今日はチャーハン記事でした。
そうですか、後で伺いますね。
ここもね、セットメニューという概念がなくて、
「お昼の定食」メニューがないんですね。
ラーメン単品+炒飯単品=900円ですから、
そんなに無茶苦茶高くありませんが、
こっちとしては半分炒飯とラーメンが食べたい。
そういう気持ちを、なかなか理解してもらえぬのが残念です。
シジミの醤油漬け、なんだかうまそうですね。
> おお~。僕も今日はチャーハン記事でした。
そうですか、後で伺いますね。
ここもね、セットメニューという概念がなくて、
「お昼の定食」メニューがないんですね。
ラーメン単品+炒飯単品=900円ですから、
そんなに無茶苦茶高くありませんが、
こっちとしては半分炒飯とラーメンが食べたい。
そういう気持ちを、なかなか理解してもらえぬのが残念です。
シジミの醤油漬け、なんだかうまそうですね。