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育鵬社教科書「バランスいい」「伝統・文化が豊富」 都教委が採択理由公表
都教育委員会は、都立中高一貫校の10校で来春から4年間使う中学生向けの歴史と公民の教科書に育鵬社(東京)を選んだ理由をホームページで公表した。歴史は「内容がバランスよく配置されている」、公民は「日本の伝統・文化についての内容が豊富」などと高い評価を受けた。
採択理由は、採択にかかわった中井敬三教育長と5人の教育委員への聞き取りの上で作成した。これによると、歴史については、各校が重点に掲げる「日本の文化・伝統」や「世界の歴史とかかわらせて、わが国の歴史を理解すること」などの内容がバランスよく配置されている点や、学習内容を多角的に考える活動を示した特設ページ「課題学習」が高評価を得た。
公民は、日本の伝統・文化についての内容が豊富だったほか、「考えよう」「やってみよう」「理解を深めよう」の3つのコーナーが好評だった。
一方、一部の委員からは「社会的見解が分かれている育鵬社を採択することには懸念がある」との意見もあったといい、この文言についても欄外に併記する異例の対応を取った。
採択は7月23日、中井教育長と教育委員の計6人が無記名投票し、歴史・公民ともに4票を得た育鵬社に決まった。投票にあたり各委員らの意見表明はなく、都教委は後日理由を公表するとしていた。