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奥西死刑囚が死亡 名張毒ぶどう酒事件

 三重県名張市で1961年、女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」で死刑が確定し、第9次再審請求中の奥西勝死刑囚が4日、東京都八王子市の八王子医療刑務所で死亡した。89歳。三重県出身。

 奥西死刑囚は61年に殺人容疑などで逮捕され、農薬混入を認めたが、起訴直前に否認に転じた後、一貫して無実を主張。72年の死刑確定後もおよそ半世紀にわたり潔白を訴え続け、第9次再審請求中だった。

 裁判をめぐっては、64年の一審津地裁判決が「他の人物も農薬を混入できた」として証拠不十分で無罪としたが、控訴審で逆転死刑判決を受けた後、72年に上告棄却で死刑が確定した。2005年に高裁が再審開始決定を出したが、その後、高裁の別の部が検察側の異議を認め、決定を取り消す異例の経過をたどっていた。

 12年に発熱や肺炎症状のため、収監されていた名古屋拘置所から外部の病院に入院し、その後、八王子医療刑務所に移された。13年に一時危篤状態に陥り、回復した後は人工呼吸器をつけ、治療を受けていた。

(共同)

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