B-1(ビーワン)グランプリの正式名称は「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」。昨年の第9回郡山大会では、全国59のご当地グルメでまちおこしに取り組む団体が出展し、福島県郡山市に2日間で45万3千人の方々にお越しいただきました。
昨今地方に多くの来場者と注目を集める「日本最大級のまちおこしイベント」として認知され、毎年開催地はもちろん、多くの出展団体の地元を盛り上げる、国民的イベントと呼ばれるようになりました。
B-1グランプリでは、一人一膳二票の投票権による箸の投票によってグランプリが決まります。この投票については広く知られるようになりましたが、来場者に聞いてみると、味だけで投票しているわけではありません。
「おいしかった!」「好みの味」「初めての味」と味についての評価で投票することはもちろん、「並んでいるときのパフォーマンスが楽しかった」「方言で話してくれてなんだか親しみを感じた」「自分のまちを愛しているんだなということが伝わってきた」といったコメントがあり、「まちおこしの応援票」「おもてなしへの感謝票」といった投票が実はグランプリに大きく影響しています。
つまり「おいしくなければ上位にはならないが、おいしいだけでは上位にはなれない」ということ。これがB-1グランプリが食を提供するイベントなのに、グルメイベントではなくまちおこしイベントといわれるゆえんです。
B-1グランプリはB級グルメの日本一を決めるイベントだと思われている方もいると思いますが、第1回大会からまちおこしに取り組む団体の共同PRイベントとして開催し、表彰はまちおこし団体に贈られるもので、料理のコンテストとしてB-1グランプリを開催したことはありません。「B-1グランプリで優勝した料理」とうたって販売されているものがもしあれば、それは模倣品である可能性が極めて高いのでご注意いただければと思います。
B-1グランプリの「B」は地域BRAND(ブランド)の「B」であり、地域ブランドとしてのご当地グルメは、日々まちおこし活動に取り組む仲間の旗頭になっています。B-1グランプリは、まちを愛する熱い仲間たちが集い、全国に各地のまちの良さを発信するイベントであり、お互いに「人づくり」「ひとおこし」に切磋琢磨しあう、地域ブランドを競い合うイベントです。
全国のおいしいご当地グルメを食べようと来られた来場者が、多くの熱い思いを持ったまちおこし団体の皆さんに魅了され、実際に大会後に現地に遊びに来てくれる方々が大勢いるのです。
是非皆さんも全国の個性的なご当地グルメを味わうとともに、思いのこもったそれぞれのまちのPRも楽しんでください。そして気に入った料理、気に入ったまち、気に入った団体を見つけたら、ぜひ現地に遊びに行っていただければと思います。
B-1グランプリ in 十和田