古きが生き、新しきを創る街。
十和田市は青森県東南・南部地方の内陸部に位置し、国の特別名勝及び天然記念物に指定された「十和田湖」、「奥入瀬渓流」は、東北を代表する観光地として多くの方が毎年訪れています。十和田湖周辺は、国立公園そして鳥獣保護区として、生き物、自然、景色が大切に守られて、古き姿が生き続けています。
また、「日本三大開拓地」のひとつである十和田市は、荒れ果てた台地から、川をつくり、田畑をつくり、町が整備され、全国でも有名な農畜産物の生産地域へと変貌を遂げました。現在では、十和田市現代美術館をはじめとした「アートの街」として、自然と調和する美しい街並みを築いています。
十和田市官庁街通り(駒街道)
「日本の道100選」にも選ばれ、1.1kmにわたる桜並木に156本の桜が咲き誇ります。夜はライトアップされた夜桜を楽しめ、市役所の展望ロビーからは、駒街道一面に咲く桜を堪能できます。また、毎年ゴールデンウィークの時期に十和田市春まつりも開催され桜流鏑馬(さくらやぶさめ)やよさこい元気まつり、なども行われています。桜流鏑馬とは・・・女性だけが出場する全国でも珍しい流鏑馬大会
十和田市現代美術館
国内外で活躍するアーティスト21名による建築や空間と一体になった22作品を展示しています。展示室に限らず、中庭、屋上、階段室などのあらゆる空間で多様なアートが展開し来場者に「新たな体験」を提供します。また、美術館前のおよそ1kmに渡る官庁街通りをひとつの美術館に見立てたアート広場やアートファニチャーもあります。
高橋匡太《いろとりどりのかけら》
© Mitsutaka Kitamura
十和田市馬事公苑 駒っこランド
十和田市は古くから南部馬の産地として栄え明治時代には軍馬補充部が置かれていました。苑内には馬にまつわる歴史などを紹介した文化資料館「称徳館」があり、また馬への餌やりや乗馬体験など馬と触れ合える駒っこ牧場や大型遊具などの公園があります。
奥入瀬渓流
十和田湖から流水する唯一の河川、奥入瀬川(おいらせがわ)。十和田湖畔子ノ口(ねのくち)から焼山(やけやま)までの14kmの区間を奥入瀬渓流と呼びます。特別名勝および天然記念物に指定されている文化財です。渓流沿いに多数の滝が点在していることから「瀑布街道(ばくふかいどう)」とも呼ばれています。
十和田湖
十和田八幡平国立公園内にあり、十和田火山の噴火で形成されたカルデラ湖です。湖畔には高村光太郎作の乙女の像があり、観光用の湖上遊覧船が運航しています。中山半島には十和田神社があり、最近ではパワースポットとして注目を集めています。
2月には休屋で「十和田湖冬物語」が開催されており期間中は毎日、冬花火の打ち上げ・乙女の像のライトアップなどさまざまなイベントで冬の十和田湖を楽しんでいただけます。
十和田湖温泉郷
焼山温泉を中心に、蔦温泉・谷地温泉・猿倉温泉を含む温泉郷です。
◉焼山温泉:奥入瀬渓流や十和田湖観光の拠点となっており、宿泊施設が15軒ほどあります。
◉蔦温泉:十和田湖を世に知らしめた明治の文人・大町桂月がこよなく愛し日本百名湯にも選ばれました。
◉谷地温泉:約400年前に開湯され、日本三大秘湯のひとつに数えられています。
◉猿倉温泉:十和田湖温泉郷への元湯となっており湯量が豊富です。南八甲田連峰への登山口があり、登山客の利用も見られます。冬季は閉鎖となっております。
(蔦温泉外観)
(猿倉温泉露天風呂)
十和田市の特産品
にんにく・ごぼう・長芋は青森県が生産量日本一、その中でも十和田市は県内でも有数な産地となっています。きみがらスリッパは、十和田地方で多く産出される「きみ(とうもろこし)」の「から(皮)」、を材料にして作られています。古くなった着物を捨てずに再利用するという、布を大切にする女性の知恵から生まれた『南部裂織』。作品はすべて手織り作りです。織り手の感性が伝わってくる色彩はバラエティーに富んでいます。