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 エルサレムの旧市街で3日夜、パレスチナ人の男が通行人を刃物で次々と刺し、イスラエル人の男性2人が死亡し、女性1人が重傷、2歳児が軽傷を負った。イスラエル治安当局は男を射殺した。イスラエルメディアなどが伝えた。

 ロイター通信によると、武装組織「イスラム聖戦」がメンバーの犯行と主張する声明を出した。地元メディアは、男はヨルダン川西岸ラマラ近郊の19歳の大学生と伝えている。

 9月以降、旧市街にあるイスラム教で「ハラム・シャリーフ」、ユダヤ教で「神殿の丘」と呼ばれる両宗教の聖地をめぐり、イスラエル治安当局とパレスチナ人との衝突が相次いでいる。ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ナブルス近郊でも1日夜、イスラエル人夫婦が子ども4人の前で射殺される事件があったばかりで、緊張が高まっている。(エルサレム=渡辺丘)