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 僧侶で作家の瀬戸内寂聴さん(93)=京都市=が11日、名誉住職を務める岩手県二戸(にのへ)市の天台寺で、約1年5カ月ぶりに「青空説法」を開く。1987年に住職に就いて以来、定期的に続けてきたが、「体力的にも距離的にもきつくなった。今回が最後になるかも」と話している。

 天台寺は奈良時代、聖武(しょうむ)天皇の命を受けた行基(ぎょうき)が開いたと伝わる天台宗の古刹(こさつ)。戦後、境内の巨木が伐採されるなど荒廃したが、寂聴さんらが復興した。

 寂聴さんは2005年に住職を退いてからも毎年数回説法を続け、多い時は全国から約1万人が訪れたという。東日本大震災後の11年6月には説法に合わせ、避難所を訪れて被災者を励ました。だが昨年5月の説法の後、背骨の圧迫骨折やがんで約1年間療養し、説法を中断していた。

 午後1時半から。文化財保護協力金として500円が必要。中学生以下は無料。申し込み不要。問い合わせは天台寺(0195・38・2500)へ。(岡田匠)