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TPP閣僚会合は再度延長 米豪協議が焦点
10月4日 4時47分

TPP=環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合は、アメリカの提案で、日本時間の5日まで日程を再度延長して交渉を続けることになりました。アメリカは、焦点のバイオ医薬品の開発データの保護期間などを巡って、オーストラリアを中心に集中的に協議を重ねており、こうした協議の結果がTPP交渉全体の行方を左右することになりそうです。
アメリカ南部のアトランタで行われている、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加12か国による閣僚会合は、当初の日程を延長し、日本時間の4日早い段階での決着を目指して交渉が行われてきました。
こうしたなかアメリカは3日夜、各国に対して「バイオ医薬品や乳製品について関係国と交渉を続けるため、24時間、日程を延長したい」と提案し、日本を含む各国はこれを受け入れ、閣僚会合は日本時間の5日昼頃まで、日程を再度延長して交渉を続けることになりました。
甘利経済再生担当大臣は、アメリカのフロマン通商代表と個別に会談したあと、日本時間の4日未明、記者団に対し、「バイオ医薬品などを必ず決着させることと、日本の政治日程があるので、これ以上の延長は絶対に受け入れられないことの2つの条件を伝え、交渉を終結させるために延長を受け入れた」と述べました。
今回の閣僚会合で最大の焦点となっている、バイオ医薬品の開発データの保護期間を巡っては、12年を強く主張してきたアメリカが、実質的に8年に短縮する譲歩案を示していますが、さらに短縮するよう求めるオーストラリアなどとの間で交渉は難航しています。このため、アメリカは、引き続きオーストラリアを中心に集中的に協議を重ねており、こうした協議の結果が、TPP交渉全体の行方を左右することになりそうです。

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