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「日本のサッカー関係者全てが見るべきお手本」ラグビーW杯 プールB 日本-サモア

南アフリカに勝利して一気に全国の注目を集めたラグビー日本代表。スコットランドには負けはしたものの、3戦目となるサモア戦では26-5と点差も内容も圧倒し、日本は決して初戦の勝利がフロックでない強さを証明しました。

今でこそサッカーがメインですが、かつては伏見工業高校や同志社大学、神戸製鋼と平尾選手や大八木選手が活躍していた時代にはラグビーもよく見ていまして、その全盛期である1995年のラグビーW杯でニュージーランド相手に145点も取られる記録的な大敗を喫した記憶がある私にとっては、まさに夢の様な結果だと言っても過言ではありません。

ただ、ラグビーもそうだったのですが、日本が世界に対してまるで歯が立たない試合をしてしまうと、すぐに日本の俊敏性を活かしてフィジカルコンタクトを避けてパスワーク、みたいなトンデモ思考に流れてしまうのですが、結局そんな逃げ道を考えても簡単に対策されて上手くいくはずはなく、どちらも長期低迷に陥る原因になってしまいました。

この試合を見ていても、今まで世界に対して明らかな弱点だったスクラムとラインアウトという体重と高さがものを言うプレイで互角以上に持ち込んだ事で余裕が生まれ、ノックオンなどのハンドリングのミスが少なくなる好循環が生まれた事が最大の要因でしょう。

戦術的にも奇をてらったところは何もなく、バックラインをコンパクトにしてスクラムサイドを愚直に攻めてゲインラインを突破し、ラックから確実にマイボールをつなぐ。これにサモアは焦ってファールを連発し、相手を自滅させていきました。

結局世界レベルの争いでは、相手は必ず自分たちの弱点を研究し尽くして突いて来る訳で、そこを見ないようにして「自分たちのサッカー」とほざいて長所ばかりを押し出す戦いをしても、そう簡単に通用するはずは無いのですよ。奇襲が1回成功すれば、それが普遍的な戦術になると勘違いするのは太平洋戦争から何も思考が変わっていません(苦笑)。

とにかくいろんな意味でこのサモア戦は、日本のサッカー関係者に見て欲しい試合だったと言えるでしょう。つーか、ハリルホジッチが試合を見たら五郎丸選手をセットプレイにキッカーに欲しがったりしてね(笑)。

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2015/10/04 | コラム・書評

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