フィギュア:浅田1位、日本2年ぶりV ジャパンOP

毎日新聞 2015年10月03日 17時10分(最終更新 10月03日 20時35分)

競技への復帰戦で見事な演技を披露し、観客の歓声に手を振って応える浅田真央=さいたまスーパーアリーナで2015年10月3日、喜屋武真之介撮影
競技への復帰戦で見事な演技を披露し、観客の歓声に手を振って応える浅田真央=さいたまスーパーアリーナで2015年10月3日、喜屋武真之介撮影

 フィギュアスケートの日本、北米、欧州の3地域対抗団体戦、ジャパンオープンは3日、さいたまスーパーアリーナで行われ、日本は浅田真央(中京大)、宮原知子(さとこ)=大阪・関大高、宇野昌磨(しょうま)=愛知・中京大中京高、村上大介(陽進堂)で臨み、2年ぶり7回目の優勝を果たした。

 女子では、昨季の休養を経て復帰戦となった浅田が141.70点の高得点で1位。今年3月の世界選手権で銀メダルの宮原が2位に続き、同選手権覇者のエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア=欧州)は3位。男子は昨季世界ジュニア選手権金の宇野が自己ベストを上回る185.48点で1位となり。3月の世界選手権を制したハビエル・フェルナンデス(スペイン=欧州)、ソチ五輪銀のパトリック・チャン(カナダ=北米)が続いた。

 大会は1チーム4人(男女各2人)の混合団体戦で、フリー1種目の合計点で争った。得点は国際スケート連盟には公認されない。

 ○…男子で最高得点を出したのは、フェルナンデスでもチャンでもなく、今季からシニアに本格参戦する宇野だった。プッチーニのオペラ「トゥーランドット」の旋律に乗り、冒頭と演技後半の2度、4回転トーループを着氷。2度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や最後の3連続ジャンプも成功させ、観客の拍手を自然と大きくさせた。得点も非公認ながら世界歴代5位に相当。宇野は「こんな点数をいただけるとは思わなかった。とても満足いく演技ができた」と納得の表情だった。

 ○…今年3月の世界選手権で銀メダルの宮原は、持ち前の安定感を発揮。冒頭のルッツ−トーループの連続3回転をはじめ、すべてのジャンプに成功。スピン、ステップもすべて最高評価のレベル4を得た。特筆すべきは、女子でただ一人、すべての要素の出来栄えで9人の審判から一つもマイナスの評価を受けなかったこと。一方で演技構成点は、五輪メダリストらそうそうたる顔ぶれが並んだこともあって6人中5番目。宮原は「他の選手に比べると大人の滑りが必要。もっと向上したい」と誓った。

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