モスクワ=中川仁樹
2015年10月3日23時12分
AFP通信によると、英NGOシリア人権監視団は3日、ロシアによる空爆で殺された市民が、少なくとも39人にのぼると明らかにした。過激派組織「イスラム国」(IS)とアルカイダ系の過激派「ヌスラ戦線」の戦闘員は計14人だという。
ロシア軍によるシリア領内の空爆について、英国のファロン国防相は「これまでのところ、20回のうち、ISを狙ったのは1回だけ。大半の被害は市民か、反アサド政権の『自由シリア』だ」と、ロシアを批判した。英大衆紙サンが2日伝えた。
ロシア参謀本部は3日、ロシア軍が9月30日から24時間体制で、シリア領内のISの50カ所以上を空爆。今後、さらに攻撃を拡大する方針を明らかにした。
ただ、空爆地域には、シリア北西部のイドリブ県と中部のハマ県など、「IS以外の反体制派拠点がある」「ISがほとんどいない」などと指摘された地域が含まれている。オバマ米大統領は2日、ホワイトハウスで記者会見し、ロシアの空爆を「危険な選択で受け入れられない」と強く非難した。
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朝日新聞国際報道部
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