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ニトリの採用は、なぜ学生の評判が悪いのか

「説明会が資料読み上げ」「面接官が熱弁すぎ」

新卒採用では、学生側も企業をよく観察している(撮影:尾形文繁)

2016年新卒の採用はヤマ場を超えたが、売り手市場だったことと、採用スケジュールの後ろ倒しが重なって、思うように採用できなかった企業も多い。こうした企業は次の2017年新卒(現3年生)では捲土重来を期していることだろう。

多くの企業が、早くも今年12月から来年2月にかけて、3年生を対象にしたインターンシップを実施する。夏休みよりも件数は増加する見込みだ。経団連の方針とは裏腹に、インターンを選考に結びつける企業も少なくない。

2017年卒採用の実質スタートに向けて役立ちそうなのが、2016年卒の採用活動について、学生から実際の企業名とともに評判を聞き取った調査だ(HR総研調べ、有効回答数2098人)。ランキングにまとめた結果を、採用活動の進行順に見ていきたい。

インターンの評判がいいのは?

現4年生向けにインターンを行った企業の中で、学生からの評価が最も高かったのは損害保険ジャパン日本興亜。5日間という期間ではあるが、グループワークだけでなく、実際に保険業務を体験することができる内容だった。「きちんとフィードバックしてくれた」「インターンシップ後もさまざまなフォローがあった」というコメントからわかるように、やりっ放しではない点が評価されている。

2番目にランクインした三井住友海上火災保険でも同様だ。こちらも「学生目線で細かいフィードバックをしてもらえた」「社員と話をする機会を設けてもらったり、インターンシップ後のフォローが良かった」などと学生に好評価だった。ちなみに損害保険会社では、東京海上日動火災保険も第7位に入っている。

HR総研の松岡仁主任研究員も、学生をインターンで惹き付けてその後の選考につなげるためには「フィードバックが重要」と語る。学生の優れている点や、就職するにあたって直した方がいいことなどを、親身にアドバイスすることが重要なようだ。

採用ホームページに関しては、最も高く評価されたのは全日本空輸(ANA)だ。「キャリアステップが明確で、自分の将来が想像できた」「簡潔でわかりやすかった」といったコメントが目立つ。第2位は電通で「様々な事例が載っていて具体的に仕事のイメージが湧いた」「Q&Aがしっかりしていた」。採用ホームページはわかりやすさや具体性が重要だ。

一方、ワースト1位だったのがニトリだ。

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