パレスチナの旗:国連が掲揚採択
毎日新聞 2015年09月11日 13時53分(最終更新 09月11日 18時18分)
【ニューヨーク草野和彦】国連総会(加盟193カ国)は10日、「オブザーバー国家」のパレスチナとバチカンの旗を、国連本部で加盟国の国旗と並んで掲揚するための決議を賛成多数で採択した。パレスチナは「正式な加盟国として認められるための一歩だ」と歓迎している。
採決では日本を含む119カ国が賛成、イスラエルと米国など8カ国が反対し、45カ国が棄権した。欧州は、フランスが賛成、英国とドイツが反対するなど対応が割れた。
国連本部前には加盟193カ国の国旗がアルファベット順に並んでおり、パレスチナの旗もここに加わる。AP通信によると、今月15日に始まる第70回国連総会にパレスチナ自治政府のアッバス議長が出席し、その際に議長自身が旗を揚げることを検討している。
パレスチナは2012年の総会決議で「オブザーバー機構」から「オブザーバー国家」に格上げされた。AP通信によると、約135カ国が「国家」として承認している。日本は認めていない。