維新:泥仕合の様相 橋下氏「偽物」発言に猛反発

毎日新聞 2015年10月02日 21時09分(最終更新 10月02日 22時56分)

 新党「おおさか維新の会」の結党を表明した橋下徹大阪市長による維新の党への攻撃が止まらない。記者会見では維新を「偽物」「みな民主の落選組」などと非難。これに反発した維新側も応酬し、分裂劇は泥仕合の様相を深めている。

 橋下氏は24日の新党結成後、市長任期が満了する12月18日まで暫定で新党代表に就く。9月30日にはツイッターで「偽物の維新の党に負けるわけにいかない。おおさか維新の会が本家本元」と対決姿勢を鮮明に。今月1日の記者会見でも、分党要求に応じない維新執行部を「金にがめつい人はじきに消滅する」とこき下ろした。

 これに対し、維新の石関貴史役員室長は1日のテレビ番組で「新党を作るのは最大の反党行為だ」と批判。柿沢未途前幹事長も2日のツイッターで「罵詈(ばり)雑言のレッテル貼りで正当化する。ご都合主義の極みだ」と書き込んだ。

 執行部内には今年の政党交付金の残額約13億円の一部を新党側に寄付して「円満離婚」を図る案も浮上しているが、橋下氏による相次ぐ攻撃に「一円もやらない」(党幹部)と反発が強まっている。【福岡静哉】

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