日比谷野音:安保反対、脱原発集会に3000人超

毎日新聞 2015年10月02日 20時29分(最終更新 10月02日 22時53分)

安全保障関連法反対や脱原発を訴える集会に参加する多くの人たち=東京都千代田区の日比谷野音で2015年10月2日午後6時46分、後藤由耶撮影
安全保障関連法反対や脱原発を訴える集会に参加する多くの人たち=東京都千代田区の日比谷野音で2015年10月2日午後6時46分、後藤由耶撮影

 安全保障関連法反対や脱原発を訴える集会が2日、東京都千代田区の日比谷野外音楽堂で開かれ、デモ行進と合わせて3000人以上が参加した。参加者らは安保関連法の成立を強行採決だと批判し、「民主主義を取り戻そう」と声を上げた。

 集会は、福島第1原発の事故以降に原発ゼロに向け活動している「首都圏反原発連合」などが呼びかけた。集会後は、週末でにぎわう新橋や銀座をデモ行進し、「原発はいらない」「命を守ろう」と訴えた。

 集会で登壇した中野晃一・上智大教授(政治学)は安保関連法や原発再稼働を「国家の暴走によって私たちを屈服させようとする動き」と批判。「私たちの生活や尊い命、人間の尊厳を守る闘いだ」と述べた。

 参加した杉並区の無職、山下源一さん(70)は「原発事故から4年半がたったが、政治家は事故の恐ろしさをずっと心に刻んでほしい」と原発反対を訴えていた。【内橋寿明】

最新写真特集