2015年10月2日09時36分
橋下徹大阪市長が1日に結成を発表した新党「おおさか維新の会」は、大阪都構想の実現など「原点」にこだわり、安倍政権とも気脈を通じる。一方、維新の党に残るグループは、民主党との野党再編で政権に対抗する道を探る。ただ分裂する双方とも、野党の中でどう存在感を発揮していくか、道筋は見えていない。
「本気で『地方分権をやりたい』というメンバーに集まってもらいたい」
橋下氏は1日の記者会見で、再び分権や大阪都構想実現を掲げた新党結成に込めた思いを語った。ただ、維新の党所属の衆参議員50人のうち、新党への合流は当面15人程度。大阪以外の議員で新党に加わる動きは広がっていない。橋下氏は、去就を決めていない議員を念頭に「最初の人数はたいした問題じゃないが、激しい引き抜き合戦になるかもしれない」と述べた。
国会ではこの日、維新の党の松野頼久代表ら執行部と、新党に合流する馬場伸幸衆院議員と片山虎之助参院議員が「分党」に向けた協議に臨んだ。
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