中国の首都移転案と候補都市について調べてみた
今日はちょっとかたい話かもしれません。
中国の首都移転案とその候補都市について触れてみたいと思います。
日本でも東京から別の場所に首都機能を移転したほうが良いのでは?
という話は定期的にテレビや新聞などで見かける話題だと思います。
中国の大都市と言えば、大気汚染や渋滞問題、水の不足など色々な問題が即座に思い浮かびますよね?そんな中国で首都機能を移転したほうがいいという意見が出てくるのは、ある意味当然なのかもしれませんね。1980年頃に初めて首都機能移転の意見が出されて以来、メディアなどで現在まで定期的に話題に取り上げられているようです。
さて首都機能移転の候補都市紹介の前に、まずは何故首都機能を移転するという意見が出てくるのか?その原因について紹介したいと思います。
原因・問題点
・大気汚染の問題
→WHOによる北京の大気汚染指数は安全基準の4~7倍とされた事がある。
・渋滞問題
・都市設計上の問題
→大雨が降ると、道路が河川と化す。
これは地下の排水路の整備が出来ていない事が原因。
都市の排水能力の不足ということらしいです。災害に弱いと言われています。
・深刻な水不足
→水資源の不足。一人当たり水資源量は首都のランキングにおいて100位以降。
・龍気の不足(風水)
→風水によると2023年までに首都を移転したほうが良いらしいです。
吉:西北地区、次点:中原地区、その次が南方地区との事です。
(百度百科:首都移転論より)
既に良く知られたような北京の都市としての問題点がずらりという感じです。
しかし、最後の龍気の不足という風水的観点が面白いですね。
どうなんでしょう?ネタ的に書かれている可能性もあると思いますが、日本でも東京(江戸)は風水に基づいて作られた都市なんていう話もあるので、これはこれで興味深いとは思います。やっぱり北京の都市建設上の問題を見ると、日本の東京の都市インフラのレベルの高さが分かりますよね。網の目のように張り巡らされた路線、地下鉄、地下の巨大放水路などすごいですよね。都市の機能ってやっぱり後から整備するのはコストと労力がすごいものになるんでしょうね。計画的に作らないと大変なことになる・・。
こういうのは日本人は得意そうですよね。
江戸時代の江戸の街の地下水路や江戸のため池や河川の工事の規模は当時、世界でも有数の規模だったんですよね。まさに都市インフラは昔から日本人の得意とするところだったのかも。
首都移転候補都市
首都移転候補都市については、巷やメディアでは1980年頃から論じられているので色々と変遷があるようですので、ここ数年の間の話題のものでパッと目に付いたものだけを拾ってみました。不動産関連の記事では、先に候補先の不動産を買っておこうなど、商魂たくましいものもあり、中国らしさも感じました。
・洛陽
・襄陽(じょうよう)
・漢中
・西安
・成都
・武漢
・重慶
(好捜百科:中国遷都候補都市より)
(参照:中国迁都五大备选城市曝光 要不要提早买房迁居_房产资讯-广州搜房网)
気のせいでもなく、三国志の漫画やゲームで見かける重要都市が多いですよね。
地の利というか条件が良い都市なのでしょうか。現代ほどインフラ整備は容易ではないですから、水や気候など良い条件のところにこうした有名な都市が自然と発生したのでしょうかね。
日本と比較してみる
・日本の移転候補
1999年(平成11年)12月20日の国会等移転審議会の答申は、国会等の移転先となる候補地等について以下のように選定した。
以下の条件でこれらの地域が候補地に選ばれた。
なんか胡散臭い話かなーと首都機能移転について思っていたのですが、国会で移転先について審議されていたんですね・・。1999年とかなり古いものですが。
三遠南信とは東海地方の豊橋市、浜松市、飯田市を跨いだ地域の事らしいです。
候補地が全部田舎すぎる気がするのですが・・(住んでる方すいません)。
日本の首都移転の場合、都市の政治的・経済的な重要機能を移転させることにより、災害によるリスクを減らしたり、東京の一極集中を解消し地方を活性化させるなどの目的のようです。こうしてみると中国ほど緊急の課題性は感じないですね。
(wikipedia参照:首都機能移転)
今現在は、日本では首都移転に関しては全然議論されていないみたいです。
現在は個別的に官庁などを別の都市に移転させる話題があるぐらいなのかな。
ふむ。