Updated: Tokyo  2015/10/03 13:00  |  New York  2015/10/03 00:00  |  London  2015/10/03 05:00
 

9月米雇用者数:予想下回る14.2万人増-失業率横ばい

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  (ブルームバーグ):9月の米雇用者数の伸びは市場予想を下回り、賃金は伸び悩んだ。また失業率は、労働市場からの退出者が増える中で前月と同水準。

米労働省が2日発表した非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比14万2000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は20万1000人増だった。前月は13万6000人増に下方修正(速報値17万3000人増)された。

非農業部門雇用者数の伸びは7月分も下方修正され、8月分と合わせた下方修正幅は5万9000人となった。

家計調査に基づく9月の失業率 は5.1%と、前月から変わらず。市場予想も5.1%だった。労働参加率は62.4%と、前月62.6%から0.2ポイント低下し、1977年10月以来の低水準となった。

JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は「状況がやや減速しつつある可能性を示す新たな兆候だ」とし、「世界的に見て米国の好調さに強い期待が寄せられていた。各国の政策当局は米国に注意を向けていることから、今回の雇用統計は世界的に影響が広がる可能性がある」と続けた。

民間部門の雇用者数は11万8000人増。前月は10万人増だった。

製造業は9000人減となった。小売り部門は2万3700人増、娯楽・ホスピタリティ部門は3万5000人増えた。

政府部門の雇用者数は2万4000人増えた。

労働参加率は62.4%(前月62.6%)に低下し、1977年10月以来の低水準。

全体の週平均労働時間は34.5時間で、前月(34.6時間)から減った。

平均時給は前月比横ばい。前年比では2.2%増と、8月と同率の伸びだった。

統計の詳細は表をご覧ください。

原題:Payrolls Rise Less Than Projected, U.S. Jobless Rate Steady (2)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Shobhana Chandra schandra1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Carlos Torres ctorres2@bloomberg.net

更新日時: 2015/10/03 01:28 JST

 
 
 
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