【ヤクルト】山田、畠山、川端が打撃部門ジャック 石川が自己最多タイ13勝に館山復活
2015年10月2日22時21分 スポーツ報知
◆ヤクルト2x―1阪神=延長11回=(2日・神宮)
ヤクルトが延長11回、2―1で阪神を破り、141試合目で14年ぶり7度目のリーグ優勝を決めた。2位・巨人との一騎打ちを制し75勝64敗2分けで、混戦が続いたリーグ戦に終止符を打った。就任1年目の真中監督は、昨年まで2年連続最下位のチームを見事な手腕で頂点へと導き、神宮の夜空に舞った。2リーグ制(1950年)後、前年最下位から優勝したのは今年のヤクルトで5度目。過去の4度は1960年・大洋(現DeNA)、1975年・広島、1976年・巨人、2001年・近鉄。
14年ぶりの優勝は、投打ががっちりかみ合い、若手とベテランのバランスが融合。それを見事にまとめた就任1年目の真中監督の手腕が一つになり達成した。
野手陣はトリプルスリーを達成し本塁打・盗塁・出塁率でトップを走る山田。1年を通じて好不調の波が少なかった。打点部門トップの4番・畠山も、勝負強い打撃で相手チームに脅威となった。打率1位を走る川端はチーム日本人最多の21度目の猛打賞マーク。山田、畠山の強力クリーンアップにつなげた。
投手陣はベテラン左腕の石川がチームトップで自己最多タイの13勝を挙げ引っ張った。小川も安定した投球で2年ぶりの2ケタ勝利を挙げ投手陣を支えた。後半戦からチームに加わった館山も、全盛期を思い起こさせる投球で完全復活を印象づけた。守護神・バーネットは40セーブを挙げ、相手チームの前に大きな壁となり存在感を放った。
2年連続で最下位に沈んだチームとは思えない充実した戦力で、大混戦といわれたセ・リーグを見事に制してみせた。