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 原子力規制委員会の新人研修用の内部資料が流出した問題で、同委員会は3日までに、流出した資料は研修の講義教材約3800ページ(約60ファイル)と講義を撮影した動画の大半に及ぶ可能性が高いことを確認した。規制委は9月に立ち上げた対策チームで流出経路を調べているが、現段階では特定に至っていない。

 資料には核物質防護上の秘密情報は含まれていないが、公表を前提としたものではないため、機密扱いとなっている。

 流出した資料は、法令の解説のほか、沸騰水型炉の設備の基本的なしくみの説明、原子炉の起動から通常運転に至るまでの手順、炉内の構造物やポンプ、タービンなどの図面などが記されていた。このほか、資料の英訳を外部委託した際に、講義ビデオから文字起こししたものとみられる文書もある。