三上元
2015年10月3日08時59分
100グラムの新聞紙で作った橋はどれだけの重さに耐えられるか――。岐阜県中津川市に住む建築士、原亨(とおる)さん(76)は毎年秋に名古屋で開かれる「新聞紙で作る高速道路 橋コンテスト」で、こんな挑戦を続けている。84キロという最高記録も持っており、今年も目標の100キロ達成をかけて自信作を出品した。
原さんが同コンテストの耐荷の部で取り組んでいるのは全長70センチ、幅10センチの橋の模型作り。使うのは新聞紙と接着剤だけ。朝刊1部の重さは約160グラムだが、重さは100グラム以下と定められている。橋の中央に重りをつるし、何キロまで破れずに耐えられるかを競う。原さんが出品する一般無差別級には昨年、27人から出品があった。
原さんは、建築事務所を経営する現役の建築士で、次男とともに木造住宅の修繕や寺社の改築などの設計と工事を請け負っている。
新聞紙による橋作りに興味を持ったのは8年前。立ち寄ったパーキングエリアで、第2回コンテストのポスターを見つけて知った。これまで仕事で橋の設計に関わることはなかったが、「構造が隠れる建物と違い、橋は力の流れが全部見える」とコンテストに興味を持った。
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朝日新聞社会部
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