TV番組「逃亡者」の素性
↑ナレーションの「正しかるべき正義も、時として盲しいることがある。」 ・・・・ この「盲しいる」・・・ 原語ではblind justice ・・・ という日本語の文学的表現がずっーと分からなかったものだ。
アメリカの1960年代TV番組「逃亡者」のDVDを全話揃えて約1か月。ほぼ毎晩2話ほど視聴して、現在は第三シーズンの終わりまで観終わってしまった。それで、このドラマで気が付いたことを幾つかメモしたい。
・ ゲストの役者は使い回しが多い。同じ俳優・女優が違う役名で何度も出演している。まあ、番組は3.4年かけて放送されているので、視聴者は気にならないと思うが、それにしても多い。記憶にある特に目立つ人ではテリー・サバラス(3回)、ロバート・デュバル(2回)、・・・・デュバルは、あのツラだから鬱屈した暗い人物役ばかり ・・・・ その他・各州、郡の保安官・刑事役、知らぬ女優さん、チョイ役さん、子役など、いつか観た人ばかり。これはクイン・マーチンプロダクションの特徴なのだろうか。おなじプロダクションの「FBI」なんかはどうだったかな。
・ 高齢者のゲスト俳優の名演技を楽しめる。おそらくサイレント時代から活躍してきたベテラン役者さんが良い味を出している。キンブルが仮の宿とする下宿屋のバアチャンなどウマイですぞ。
・ リチャード・キンブルは、ほぼ毎回、人を救っている。彼は医者なので肉体的に人を救護するのは当然として、傷ついた人の心まで救済して現場を去っていく。どこかで仕入れた情報では、キンブルはキリストを表しているという。なるほど。
・ ドラマの進行は、ACT1からエピローグまで5つの章にはっきりと区切られ、起承転結の展開が小気味良く分かり易い。このやり方は、このプロダクションの番組の特徴。こういうスタイルのものは最近見かけなくなってきた。
・ 回が重ねるにしたがって、キンブルを追うジェラードの心の揺らぎを微妙に描写する演出がある。これはネタバレになるので詳しいことは伏せたい。キンブルがジェラードの息子や妻を助けているんですな。決して1話読み切りではないのです。
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