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【サッカー】

ハリル、初召集・南野にゾッコン W杯アジア2次予選メンバー発表

2015年10月2日 紙面から

オーストリア・ウィーン戦の後半、パスを出すザルツブルクの南野=6月1日、ウィーンで(共同)

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 日本サッカー協会は1日、2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア2次予選に臨む日本代表メンバー23人を発表し、FW南野拓実(20)=ザルツブルク=がハリルジャパン初招集となった。バヒド・ハリルホジッチ監督(63)は「数年後には日本代表にとって、ものすごく効果的な選手になる」と期待を寄せた。日本代表は、8日にオマーン・マスカットでシリア代表とW杯アジア2次予選、13日にはイラン・テヘランでイラン代表と親善試合を行う。移籍先が決まらないGK川島永嗣(32)=前スタンダール=は前回選考に続いてメンバーから外れた。

 ハリル監督の声が会見中で一番高く、強くなった。「ミナミノ」。将来のエース候補の名を読み上げると賛辞の言葉を並べた。常々、「3年後を見据えている」と話す指揮官。ロシアW杯への“先行投資”として、欧州で急成長を遂げている20歳を選択した。

 「非常に面白い選手。現代フットボールに適応するアタッカーだと思います。彼のプレーで一番面白いと思うところは、ボールのないところの動き。常に得点を取る。もしくは、得点を取らせるポジションにいる」

 南野はことし1月にC大阪からオーストリアの強豪ザルツブルクに移籍。今季は、リーグ戦9試合5得点3アシストと攻撃の中心に成長した。リーグ得点ランキングでも3位に付け、日本代表の欧州組の中でも今季最多得点。指揮官は「ゴール前の質」を改善点に挙げており、新鮮でエネルギッシュな血を入れた。

 9月のカンボジア、アフガニスタンの2連戦でもバックアップメンバーに名を連ねていた。霜田技術委員長と手倉森コーチを9月12日のグレーディヒ戦に派遣。南野は2得点を決め3試合連続ゴールを記録しインパクトを残した。ハリル監督も「時間をかけて追跡してきた」と明かし、日本代表はザッケローニ体制の14年4月以来、ハリル体制では初招集となった。

 8日に対戦するシリアはE組の首位。ハリル監督は「今年で一番難しい試合になる」と話し、グループリーグの頂上決戦で将来のエース候補の初招集に踏み切った。「数年後には日本代表にとってものすごく効果的な選手になると思う。彼が必要です」。そう語る指揮官の顔には、期待と希望の色が広がっていた。 (占部哲也)

 

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