気象庁は2日、7月から噴火警戒レベル2(火口周辺規制)が適用されている北海道東部の雌阿寒岳で、引き続き、ごく小規模な噴火が起こる可能性があるとして警戒を呼び掛けた。ポンマチネシリ火口から約500メートルの範囲で大きな噴石が飛散する恐れがある。
1日に上空からの観測や現地調査をした結果、火口周辺で地表面温度の高い範囲が7月よりもわずかに広がった。火口では噴煙の勢いが増していた。刺激臭も強く、火山ガスの放出量が増えている可能性があるという。
一方、地表面温度が高い範囲の広がりは前回噴火(2008年11月)の直前のレベルには至っていない。