【ニューヨーク聯合ニュース】北朝鮮の李洙ヨン(リ・スヨン)外相が1日午後(米東部時間)、国連総会で演説し、「平和的な衛星の打ち上げを禁止する不当な仕打ちに対し、あらゆる自衛的な措置で最後まで強硬対応して尊厳を守ることが共和国(北朝鮮)政府の確固不動の決心であり、立場だ」と主張した。
北朝鮮は10日の朝鮮労働党創建70周年の記念日に合わせ、人工衛星打ち上げと称した長距離弾道ミサイルの発射と4回目核実験実施の可能性を示唆しており、これに国際社会は懸念を示している。
李氏は「平和的な宇宙開発は、国際法によって与えられた主権国としての自主的な権利だ」としながら、国連安全保障理事会は北朝鮮だけに衛星打ち上げを禁じるという違法な決議を採択したと批判した。
核実験についても、「米国の敵視政策と核の脅威に対処する自衛的な措置だ」と主張した。
一方、8月に南北間の軍事的緊張が高まったことに関し、李氏は「朝鮮半島に現存する平和がどれほど脆弱(ぜいじゃく)かを示した」と述べた。緊張は緩和に転じたが、こうした雰囲気は固まっているわけではないとし、朝鮮戦争の休戦協定を平和協定へ速やかに変更する必要があると強調した。