歴史の転機に水の流れを変えた人々は、自ら名乗り出ていった青年たちだった。さかのぼれば上海臨時政府の母体となった新韓青年党がそうだったし、新韓青年党がモデルにしたケマル・パシャの「トルコ青年党」がそうだった。米国の最年少上院議員であると同時に共和党の有力大統領選挙候補であるマルコ・アントニオ・ルビオ氏(44)は、自叙伝『アメリカン・ドリーム』を書いた。キューバ移民者の息子であるルビオ氏は「アメリカン・ドリームは祖父や祖母、父や母の努力で実現した。その夢を引き継ぐのはわれわれ世代の責任」と話した。
1990年代には、30代、80年代の大学入学生、60年代生まれのそれぞれ前の数字を取った「386世代」が政界に旋風を巻き起こした。今では386世代も陰りを見せ始めたが、30代、2000年代の大学入学生、80年代生まれの前の数字を取った「3008世代」のうわさは一向に聞こえてこない。同世代は保守や進歩のどちらかに傾いているわけではないためアイデンティティーが不透明な側面もあるが、だからこそ新しい政治に刺激を与える可能性を内包している。表通りではなく国会で「レッドデビル」の歓声を聞いてみたいと思うのは私だけだろうか。