北朝鮮の玄鶴峰(ヒョン・ハクポン)駐英大使が「韓半島(朝鮮半島)で戦争が起きた場合、米国に向けて核ミサイルを撃つ」と主張した。
玄大使は30日(現地時間)、英王立国際問題研究所で、外信記者などが集まる中、韓半島の状況をテーマに演説を行って「われわれは戦争を恐れず、米国が起こすあらゆる戦争に対応する準備ができている」と主張した。
玄大使は「今戦争が起きたら、その範囲は韓半島だけに局限されないだろう。広島に投下された原子爆弾より10倍も強力な核弾頭が、太平洋に向けて飛んでいくだろう」と演説した。また玄大使は、北朝鮮が今月10日の朝鮮労働党創建70周年に合わせてロケットを発射すると表明したことについても「(北朝鮮が)志を曲げることはないだろう」「ロケットは、平和的な目的の人工衛星打ち上げ。いつ、どこからでも発射できるように準備している」と主張した。「長距離ロケットを発射したら、国連の追加制裁が伴うのではないか」という質問に対しては「われわれには恐れるものがない。われわれは、はっきりと(長距離ロケット発射の準備を)継続するだろう」と答えた。韓国や米国などが、発射を強行した時には制裁を強化するという立場を明らかにしていることについても「制裁するといっても関係ないが、制裁したら対抗措置を取るだろう」と語った。