細菌だらけの偽ミネラルウォーター販売、45人を書類送検

　釜山鎮警察署は1日、非衛生的な水を通常のペットボトルに入れ、新製品のように装って客に提供した疑い（飲料水管理法違反）で、京畿道や釜山市、慶尚南道一帯のモーテルや飲食店の事業主45人を書類送検した。

　警察によると、容疑者らは京畿道のペットボトル流通業者から仕入れた空きボトル約33万本と使用済みのボトルなどに、水道水や浄水器を通した水などを入れ、あらかじめ用意した未開封のふたをはめて、新品であるかのように装い、客に提供した疑いが持たれている。このような手口で調達した飲料水は、全国の大規模な飲み屋やモーテルなどに供給されていたことが分かった。

　警察が水質検査を行った結果、このような飲料水には、通常の飲料水の基準値（1ミリリットル当たり100 CFU以下）に比べ最大1200倍の一般細菌（同830－12万CFU）が検出された。一部の飲料水からは、水道水に含まれる消毒時の副産物も検出された。警察は「1回使用したペットボトルを再利用した場合、細菌が急激に増加するため、飲料水を摂取する際にはメーカー名や製造業者などの表示を綿密にチェックする必要がある」と話した。