韓国でVW・アウディ12万台リコール

 フォルクスワーゲン(VW)グループが韓国で販売したディーゼル車約12万台を対象にリコール(回収・無償修理)を実施する。韓国環境部(省に相当)が1日、明らかにした。

 環境部によると、対象は2009年から今年までに韓国で販売されたVWブランドの9万2247台とアウディブランドの2万8791台の計12万1038台で、いずれも自動車排ガス規制「ユーロ5」に対応したことをうたった「EA189」エンジンを採用した車両となっている。VW側から自発的にリコールを実施するとの通告があったという。

 リコールをいつ、どのような方式で実施するかについてはまだ決まっていない。環境部関係者は「走行時に排気ガス低減装置の作動を止めるソフトウエアのみを変更する場合、燃費や出力が低下する可能性があり、リコールを実施しても問題が完全には解決されない。VW本社がそうした問題を同時に解決できる方法を見つけ次第、リコールを実施する予定だ」と説明した。

 車種別の対象台数は、VWブランドでは、ティグアン(2万6076台)、パサート(1万8138台)、ゴルフ(1万5965台)、CC(1万4568台)、ジェッタ(1万500台)などが含まれる。アウディブランドでは、A4(8863台)、A5(2875台)、A6 2.0 TDI(1万1859台)、Q3(2535台)、Q5 2.0 TDI(2659台)が対象。

 環境部はVWによる自発的なリコール決定とは別に、韓国に昨年以降輸入されたVWの「ユーロ6」対応車種(5600台)と問題になっている「ユーロ5」車種の排気ガス不正疑惑について検査を行い、来月中に結果を発表することを決めた。

パク・ウンホ記者
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