(セ・リーグ、ヤクルト2x-1阪神=延長十一回、最終戦、阪神13勝12敗、2日、神宮)優勝へのマジックナンバー「1」で本拠地最終戦を迎えたヤクルトが、阪神を下し2001年以来14年ぶり7度目のセ・リーグ優勝を決め、真中満監督(44)が胴上げで7回宙を舞った。
優勝監督インタビューで真中監督は「ヤクルトファンの皆さんがグラウンド一面にいましたので、ものすごいいい雰囲気で素晴らしいゲームが出来ました」と喜ぶと、「私も含めて、選手もずっと苦しい思いで戦ってましたんで一瞬力が全部抜けるような感じでした」と優勝を決めた瞬間を振り返った。
今シーズンについて「途中までは意外と早かったんですけど、9月からが長かったです。1試合も(力を)抜けるゲームがなく ずっと苦しい戦いの中だったので、苦しかったです」としみじみ。最後に「ファンのみなさん、優勝おめでとうございます。以上です」と01年に若松監督がファンに向けて発した名言でヤクルトファンを湧かせた。
ヤクルト・堀澄也オーナー「みんなが一丸となって見事に14年ぶりのリーグ優勝を勝ち取ってくれた。ことしの躍進は、かつての黄金時代の活躍を思い起こさせるほど多くのファンに感動と夢と希望を与えてくれた」
巨人・原監督「ここという時に点数を取るということが、わが軍の打線の1年の課題だった。懸命にやっていたが、チームを前に進める一本が出なかった」
阪神・和田監督「優勝できなかった責任は痛感している。ヤクルトは生え抜きが中心で、打線も中軸が生え抜きで固まっていた。打力、得点力が高かった」
広島・緒方監督「投手陣がしのいでくれていたが、なかなか点を取れなかった。選手は一生懸命勝つためにプレーしているけど、負け試合はミスが敗因になっていた」
中日・谷繁監督「ファンの期待に応えられず監督として責任を感じる。(3年連続Bクラスという)苦しい結果を受け止めて、何とか戦えるチームにしていく」
DeNA・中畑監督「ヤクルトは打線のつながりでは一番。継投で勝利の方程式もつくった。適材適所に配置して選手が応えた。でも本当のヒーローは山田だったね」