スポーツの秋もたけなわ。
子供とキャッチボールをして気づいたこと。
野球の捕球動作というのは、
「ボールの重みを利用している」んですね。
試しに野球のボールと同じ大きさだけど、
子供用に柔らかく、軽く出来たボールで
キャッチボールをしてみると分かります。
ボールに重さが無いと、捕球した瞬間に
グラブが反ってくれません。
なので、慣れないとポロポロ落とします。
グローブを使って掴む、握りにいく、
という動作が必要になるんです。
「気づかないことってあるんだな」と、
新鮮な感覚でした。
スポーツには、他にも
「上級者にしか分からない感覚」
というのがたくさんありますよね。
ゴルフは全然上手くならないので、
20年近く前にやめてしまいましたが、
先輩に「クラブのシャフトのしなりを
使って打てるようになると、もっと
飛ぶよ」と言われた記憶があります。
ダメでした。
最後まで、その感覚が掴めませんでした。
非力対応の柔らかいシャフトを使って
いたので、簡単に?しなる筈らしいのですが、
全く感覚が分からない。
「こんな金属の棒が、しなるかい!」
と最後にはあきらめましたけど。
結構練習したんですが、やはりセンスが
無かったのでしょうね。
野球のバッティングでも、
・バットをボールに叩きつける
(ハンマーのイメージ)
・バットにボールを乗せて運ぶ
(回転、フォロースルー重視)
2つのタイプがあるらしいのですが、
後者の巧者は、やはり
「バットのしなり」を使うそうで。
(もちろん木製ですよ)
この感覚が、上級者との差なのかなと。
野球から離れてボーリング。
上級者は、当然フックボールを投げますよね。
右利きならレーンの右端にボールを落として、
カーブ回転でレーンの左側に寄っていく。
あれも「自然にそうなるはず」だと
言うんです。
散歩する時、普手の親指は内側を向いて
いますよね。身体に一番近いのが親指でしょ。
ボーリングも、散歩する時のように腕を
振って投げれば、自然にフック回転が
掛かるはずだと。
「手首でコネたりしなくていいんだよ」
「自然に曲がるでしょ?」と。
曲がりません。
私の場合、テークバックから投げるまで、
常に親指が他の4本の指よりも前。
ヘッドピンのほうを向いて、掌でピンを
仰ぐように投げる癖がついていました。
歩く時の指や手首の位置と、全然違います。
ボールはストレートにしかなりません。
ボーリングは結構得意で、3ゲーム投げれば
当時1回は200前後を出す自信がありました。
レクレーション程度なら、常に上位です。
でも「俺のスコアはこれ以上伸びないな」
と、その時に悟りました。
3ゲームのうち2ゲームは、わずかなフック
orスライスの調子を見る。
要は調整に使っていた訳です。
(親指で引っ張り上げるので、スライス
のほうが多かった記憶が)
ボーリングに完全なストレート回転は
まず無いですから。
結局、スコアが安定しないんですね。
やはりスポーツは上手くなろうと思えば、
自己流ではなく、最初にちゃんと
教わるべきだと今は思います。
サッカーならば、中村俊輔選手のFK。
彼のFKで独特なのは、インパクトの瞬間の、
「身体の捻じり」です。
下の写真で分かりますでしょうか?
あり得ない、身体の捻じりかたでしょう?
出所:
FKで先制点の中村俊輔「色々試して勝ったのが大きい」/J1第1節 | サッカーキング
あの細い身体(プロサッカー選手の中で
相対的にですよ)を、軸足を中心に「
ひねる」だけでなく、更に「捻じる」ことで、
回転+アルファの瞬発力がボールに与えられ、
強烈な変化が実現する訳です。
ギリギリまで引いた弓で、パチーンとボールを
弾くイメージでしょうか。
あの「捻じり」、他のサッカー選手には
うらやましいと思いますよ。
だって「分からない感覚」のはずですもん。
真似する(出来る)選手もいないでしょうし。
プラティニが、少し似た蹴り方でしたが。
少ーしですけどね。
FKは蹴った後、両手は後ろに流れるのが普通
ですが、中村選手の場合、たまにゴールに
向かって両手が突き出されるような形に
なったりもしますね。
もう「中村オリジナル」過ぎて、何が
何だか分からない世界です。
スポーツには
・アマチュアが上級者になる為の感覚
・プロ中のプロだけが持てる感覚
というのがあって、後者はおそらく、
練習で必ず身につくものではないでしょう。
もしかしたら「持ってる子」は、小学生ぐらい
からその感覚を感じていたかもしれない。
それがフィジカルの発達にあわせて、ようやく
「待ってました」とばかりに実現する、という
ほうが実態に近いのではないかと思うんです。
私がスポーツを好きなのは、スポーツが
「たまらないぐらい不公平」だからです。
努力ではどうにもならないと、観客にも
伝わるような技術を持ったものが勝つ。
いいじゃないですか、不公平で。
「俺だって練習すれば出来る」みたいな
プレーを見て、誰が楽しいかという話です。
スポーツの秋ですが、若き頃のイメーで
身体を急に動かして、膝の靱帯を切ったり
しないように。皆さんお気をつけて。
アマチュアは楽しくやりましょう。
以上 ふにやんま