XYパッドとドラムパッドを搭
トラックにそのまま使えそうなパターンが豊富
まずはトラックの基となるパターンを選択します。さらっと聴いてみましたが、electribeのパターンと全然違うんですね。こちらもまた完成度の高いパターンが搭載されています。その完成度の高さは、どのパターンで作ろうかと悩んでしまうほど。
今回は最も印象的だった、ジェームス・ブレイク風のポストダブステップのパターン「SLEAZEWAVE」を使ってみます。それでは、前回のelectribeの記事で紹介した方法でパターンを作っていきます。パターンを作るとは言うよりは、ちょっとだけアレンジしたというのが正しいですね(笑)。パターンの制作工程は前回の記事と同様なので、ここでは省略します。ここまでの工程で出来上がったトラックはこんな感じです。
ボーカルが印象的なこのトラックをelectribe samplerで加工していきましょう。
カオスパッドのエフェクトはやっぱり便利
それではXYパッドをカオスパッドモードで使用して、トラックにエフェクトを加えてみます。効果が分かりやすいように、ボーカルだけに「Looper」を加えます。electribeシリーズは、任意のサウンドにエフェクトを加えることができるので、ボーカルのエフェクトボタンをオンにして、あとはXYパッドでコントロールするだけです。
偶発的な音作りが楽しいエフェクトとサンプラーのコンビ
サンプラー搭載のelectribe samplerでは、上記のようにエフェクトを加えたサウンドをサンプリングして、新たなサンプルを作り出すことができます。いわゆるリサンプリングという手法ですが、XYパッドを搭載したelectribe samplerならリアルタイムでエフェクトをコントロールして偶発的なサウンドを生み出すことも可能です。 ここでは、ボーカルに「Slicer」というエフェクトを加えて音を周期的にミュートさせ、トランスフォーマースクラッチのような効果を加えてみます。
KORG electribe sampler / Resampling soundropeさん(@soundropecom)が投稿した動画 –
このリサンプリングしたボーカルのサウンドをトラックに挿入するとこうなります。XYパッドを搭載したelectribe samplerなら無限にサウンドを作れそうです。
Liveとの親和性でさらなる編集も手間いらず
最後に作成したパターンのミックスを行い、簡単なトラックを完成させます。もちろんelectribeとelectribe samplerだけでトラックを作れますが、音のバランスを整えて、より完成度を高めたい時にはDAWを使うのが一般的です。作成したトラックは、Ableton Liveのプロジェクト・ファイルとしてSDカードにエクスポートできます。このプロジェクト・ファイルをロードしてみると、作成したドラム、ベースなどの各パターンが、個別のトラックに振り分けられています。
*こちらではAblton Live 9を使用しています。electribeに付属のAbleton Live Liteバージョンでは8トラックの仕様になります。
上部のようにクリップを並べてトラックを構成し、EQやコンプなどで各サウンドのバランスを整えて、簡単なトラックとして仕上げてみました。記事の冒頭に挿入した「KORG electribe sampler Demo #001」と比べて、音の分離感があり、音圧、ボリュームともに増していることが分かるかと思います。
今回は、electribe samplerでトラックを制作してみましたが、XYパッドとサンプラーの組み合わせは、思いがけないサウンドが生まれることがあるので、偶発性を楽しみながらトラックを作れます。よって実験的でユニークなサウンドを求めているクリエイターにはelectribe samplerが良さそうです。
またelectribeは、シンセの名機をモデリングしたフィルタータイプが用意されているので、各サウンドをしっかり作り込みたいというクリエイターに良さそうです。
どちらも、XYパッドを駆使した表現力の豊富さは同じで、楽器ができなくてもアイデア次第でとんでもないトラックが作れそうだなと感じました。クリエイティブをサポートしてくれるelectribeは、制作とパフォーマンスを次のステップへ導いてくれるオススメのツールです!
画像出典:KORG