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水道橋博士インタビュー 家庭を持つと芸人は駄目になる?
インタビュー・テキスト:タナカヒロシ 撮影:菱沼勇夫(2015/06/01)
たけし軍団には昔から、「芸人は家に帰ってはいけない」という信条があって、それが基本だとされてきましたから(笑)。
―父親になることで表現者はどう変わるのか? ということを、いろんなジャンルの方に聞いてみたいと考えていて。最近は子どもができると芸人は面白くなる、なんて言われたりもするそうですが、どうお考えですか?
博士:昔は逆で、家庭を持つと芸人はダメになると言われていましたけどね。たけし軍団にも昔から、「芸人は家に帰ってはいけない」という信条があって、それが基本だとされてきましたから(笑)。
―すごい信条ですね(笑)。さすがに方便的な意図もあるとは思いますが、それを実行できている人はいるんですか?
博士:たけしさんなんて、久しぶりに自宅に帰ったら、自分の子どもに「あっ! ビートたけしがいる!」って驚かれたくらいですからね(笑)。もちろん最近の若い子たちはそんなことも少なくなりましたが、僕より先輩の世代の方たちは守っていたみたいです。だから、先輩と子育ての話をすることなんてなかったし、そのおかげで自分で体験しないとわからないことだらけだったので、子育てが自然とネタにもなっていった部分はありましたね。
―お子さんの影響が出たと感じる仕事はありますか?
博士:クイズ番組とかは出にくくなりましたね。芸名が水道橋博士だから、正解を出すキャラクターじゃないといけない。もともと高下駄履いちゃってるんですよ(笑)。でも答えられないから辛いんです。あとは、浅草「キッド」だから、老いてはならないとか。
―たしかに、それでおバカキャラだったり、老けこんでたりしたら、子どももがっかりするかもしれないですね。
博士:だから仕事が見えてる職業だなとは思いますね。普通のお父さんの仕事って、なかなか見えないじゃないですか。僕も自分の親の仕事は見えてなかったけど、芸人の仕事はオープンだから、子どもにも、子どもの友達にも見えてるだろうし、スベっていたら子どもも恥ずかしいだろうし。
―芸という意味では、お子さんができて表現したいことが変わったりしました?
博士:ブログやTwitterで子どもの生育を書いたりしましたけど、それはみんながやらないんだったら、僕がやろうみたいな部分はありましたね。それこそ「娘キャバクラ」とかは評判がいいから、書籍化しませんか? という話をもらったり。でも、恥ずかしい部分ではあるかもしれない。
―博士さんは昔から社会派的なところがあったと思うんですけど、そういう興味が加速したり?
博士:どうしても次の世代のことを考えてしまうから、自然とネタやコメントが変わった部分はあるのかもしれない。コメンテーター業でも、方便というか、面白ければいいみたいなことは減って、倫理観も少し変わってきますよね。芸人としては非常識の側にいなきゃいけないはずなのに、子どもがいるから常識の側に引っ張られるというのはあるかもしれません。
―一方で常識を知らないと非常識はできないっていう考え方もありますよね。
博士:そうそう。そのへんは微妙に揺れてますけど、子どもがいることでマイナスに働いているとは思わないですね。
―それは芸の幅が広がったという意味で?
博士:芸とは「バトン」を受け継いでいくものなんだ、という考え方をすると、師弟関係もそうだし、人生もそうだと思うんです。つないでいくものっていう意味では、子どもも一緒ですからね。
父が死んだことは大きかった。そこで人生80年なんだっていう意識が生まれました。
―博士さんは2006年に『博士の異常な健康』という実体験ノンフィクションの健康本を出されていましたが、ああいった健康意識の高まりもお子さんと関係があったのですか?
博士:それはやっぱりありました。あとは父が死んだことも大きかった。そこで人生80年なんだっていう意識が生まれましたね。父は最後5年くらい寝たきりだったから、最後まで走り通して、前向きに倒れて死んだほうがいいなと思ったんです。途中で倒れると大変だし、子どもを見届けられないし。それまで健康はまったく考えず、めちゃくちゃな生活でしたから。
水道橋博士『博士の異常な健康』文庫増毛版表紙
―そこは芸人としてのプロ意識的な部分もある。
博士:プロ野球選手だったらとっくに引退している年齢ですし、コンディションを整えるための時間は年々増えてます。休みの日なんかは、そのための時間だけで終わるくらい。50歳を超える人は、みんな同じような感じだと思いますよ。
―食べ物に気を遣ったりは?
博士:5、6か月くらい、毎日「えのき氷」を食べていた時期もありました。そのときは効果測定をしようと思って、あえて運動も全部やめたんです。ちゃんと体重も減って、効果が実感できたんですが、運動不足になってしまい腰痛が再発したのでやめちゃいました(笑)。
―さすがの徹底ぶりですね(笑)。
博士:やっぱり、ルポライター的なところはありますよね。自分の身体で実験をしたくなるというか。本当は適度に運動して、食べ物は補助的にしたほうがいいんだと思います。あと、自分の中で「こういう効果があるんだ」ってイメージすると効果が出やすい。たとえば『東京マラソン』の参加者完走率って、毎年96%くらいあるんですけど、なぜかというと、みんな「絶対に完走するんだ!」という強いイメージを最初に抱くんですよ。そのための成功例を学んで、トレーニングを逆算していくんだけど、思い込みでもいいから「理論上はこれでいいんだ」っていうイメージを持って、自分の体にわからせてあげるんです。
―あんまり体型も変わらない印象ですけど、ダイエットなんかもされているんですか?
博士:いやいや見た目が、とっちゃん坊やみたいだから若く見られるけど、もう50過ぎだからね、最近は「『デブレ』スパイラル」が止まらない。ダイエットは永遠のテーマですね。ずっと運動もやっているけど、とにかくもう代謝が追いつかない(笑)。この歳になると、何やっても体脂肪が落ちなくなりましたね。なんでラーメン1食で1.5kgも太るんだ? とか。
―そんなに増えるんですか!? 食べる量や時間も変えてみたり?
博士:とにかく寝る前に食べてしまうんですよ。だから最近は糖質制限をしつつ、体脂肪を分解するために、トクホ(特定保健用食品)の「特茶」も飲むようにしました。
―深夜の晩ご飯と健康は両立できそうですか?
博士:飲み始めてから、絶対に太る時間にそれなりの量を食べているんだけど、体脂肪は増えてなさそうだから、自分の中で両立できていると思ってますけどね(笑)。
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