| 第55回 9月25日(金) 15:00-16:00 別棟大会議室 7-3C-211 |
震災・教育・琵琶湖・地下水・地殻変動-大学への異動の経緯と今後の展望-
講演者:小泉尚嗣(総括研究主幹)
東日本大震災後に教育と研究について考えてきたことが,
大学への異動を決意する動機の1つとなった.異動先の大学の主な研究・教育の場である琵琶湖を対象として,
地下水・地殻変動・地震をキーワードとして今後どのようなことができるかを考えた.以上について説明する. |
| 第54回 9月18日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
断層状態の推定に向けた微小地震の震源パラメータ研究
講演者:内出崇彦(地震テクトニクス研究グループ)
地震の破壊過程の特徴は,その背後にある物理や地震発生場の状態(応力,断層
強度やそれらの分布など)を反映していると考えられる. そこで,地震発生場の
状態を調べるために,微小地震の震源パラメータの研究に取り組んでいる. 本講演では,発震機構解など既によく活用されている震源パラメータの例を通じて上記の研究の考え方を解説し, 現在進めている応力降下量,震源スペクトル形状,マグニチュードの研究を紹介する. |
| 第53回 9月4日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
孔井内多成分歪計で観測される長期トレンドを用いた地殻浅部の応力方位の推定
講演者:木口 努(地震地下水研究グループ)
孔井内歪計で観測される歪データのうち,数年程度以上の長期トレンドの主要部
分は,粘弾性の特性を持つ岩盤に孔井を掘削することによる応力擾 乱の緩和過
程を反映している可能性がある.このモデルを用いて,愛知県~紀伊半島~四国
で観測された歪の長期トレンドから応力方位を推定する ことについて検討し
た.発表では,モデルを歪データに適用する妥当性の確認,他の応力測定手法か
ら得られた応力方位との比較などについて説明 する.
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| 第52回 8月28日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
断層の強度回復に関する実験研究
講演者:増田幸治(活断層・火山研究部門)
断層帯はcoreとdamage zoneから成る.断層帯は多くのhealed面を含んでいるが,その強度は不明である.healed面の強度が周囲の岩石と同等かそれ以上に回復しているとすれば,破壊とhealingの繰り返しが幅の広い断層帯を生成するメカニズムのひとつとなるかもしれない.そこでhealed面の強度回復を検証するために,healed面を含んだ岩石試料を使った圧縮破壊実験を行った.AE及び歪の測定,実験前後のX線CT撮影を行い,healedした断層面の強度回復を示す結果を得た. |
| 第51回 8月21日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
稠密地震計アレイによる深部低周波微動の観測
講演者:武田直人(地震地下水研究グループ)
産総研では深部低周波微動(LFT)の発生機構等を調査するために,
2011年3月から三重県松阪市で稠密地震計アレイ観測を行っている.
アレイの周辺では3ヵ月~6ヵ月間隔で活発なLFT活動が起きており,
これまで十数回の大規模な活動時のアレイ記録が取得できた.
今回はこのアレイ記録を用いてLFTの震源位置を求め,
LFT高速移動の詳細な時間発展の様子を紹介する.
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| 第50回 7月31日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
横ずれ地震断層のフラクタル的特性からみた断層変位の影響範囲
講演者:粟田泰夫(活断層評価研究グループ)
断層の形状や形成過程には,広いスケール幅で相似性が認められる.詳しい調査がなされた1999年Izmit地震や1995年兵庫県南部地震に伴う横ずれ型地震断層では,長さが10-30km程度で,直線的な主部と断層が屈曲あるいは分散する末端部から構成されるセグメント構造が顕著に認められ,それらの内部にはより下位のランクのセグメントが入れ子構造をなして分布している.地震断層のフラクタル的な形状の特性とその発達過程に着目することで,横ずれ型活断層のセグメント末端部や,主断層周辺における断層の出現範囲をより適切に予測できる可能性がある. |
| 第49回 7月24日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
1854年安政東海地震による富士川河口域での鉛直変位量の推定
講演者:行谷佑一(海溝型地震履歴研究グループ)
1854年安政東海地震により駿河湾西岸が隆起したことはよく知られている.
しかしながら湾奥の富士川河口域においては,鉛直地変量は必ずしも明確ではない.
本発表では歴史記録から判明する富士川流路の変遷に着目し,
同地震による鉛直地変量を推定する試みについてその進捗を紹介する. |
| 第48回 7月17日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
紀伊半島南端付近における古地震・古津波調査の最近の進捗について
講演者:宍倉正展(海溝型地震履歴研究グループ)
和歌山県串本町および周辺地域において,過去の南海トラフ沿いの地震に関わる隆起痕跡,津波堆積物,津波石について,法政大学と地域地盤環境研究所と共同で調査研究を進めている.昨年度は古座川河口の沖合にある九龍島において隆起痕跡を調査した結果,これまで得られている津波石や津波堆積物とほぼ一致した年代を得た.セミナーではこれらの年代と他地域との比較も含めて南海トラフの地震履歴について検討したい. |
| 第47回 7月10日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
火山噴火と地震活動の同時表示 その1.日本と周辺
講演者:石川有三 (招聘研究員)
地震活動解析に用いるソフトSeis-PCで地震活動と同時に火山噴火活動も表示できるようにした.火山噴火データは,スミソニアン研究所のデータベースを入力した.その結果,南海トラフの巨大地震の後に,火山噴火が増加した例はほとんど無く,1707年の富士山宝永噴火は例外であることが分かった.869年貞観地震,2011年東北地方太平洋沖地震の後も火山噴火は増加していないことも分かったほか,火山噴火回数の年代的変化が歴史地震の発生回数変化と類似しており,その原因は古文書史料数の変化を反映している可能性が高い.
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| 第46回 7月3日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
2007年及び2014年御嶽山噴火前後の産総研王滝観測点における地下水圧変化と地殻変動
講演者:小泉尚嗣(総括研究主幹)
共著:佐藤 努・北川 有一
我々は,御嶽山山頂から南東へ約10kmの所にある王滝観測点(GOT)で地下水の観測を1998年に開始した. GOTでは,井戸を密閉して地下水圧を測定している.GOTの地下水圧(水頭)の体積ひずみ感度は1~3mm/nstrainの値をとる. 1998年以降,御嶽山は2度噴火した.2007年噴火と2014年噴火である.また,この間に,2011年東北地方太平洋沖地震(3.11地震)もあった.2007年噴火の際は噴火数ヶ月前に御嶽山を挟む基線長のゆっくりとした増加が観測されたが,2014年噴火の時はそのような変化は観測されなかった.2007年噴火の際,上記の基線長の増加と同期して王滝観測点では水圧が20cm 低下したが,2014年噴火の時は,そのような変化は認められなかった.20cmの水位低下は上記の体積ひずみ感度を考慮すると100nstrainの体積歪増加を意味し,基線長の前兆的増加をひずみに換算した約300nstrainの値とよく整合する.また,3.11地震の時にも,基線長変化と整合する地下水圧変化が認められた.これらの地下水圧変化と地殻変動の詳細について発表を行う. |
| 第45回 6月26日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
歪・傾斜・地下水データを用いた短期的スロースリップの推定
講演者:落 唯史(地震地下水研究グループ)
西南日本では継続時間が数日程度の短期的スロースリップ(SSE)が定常的に発生している.地震地下水研究グループでは,産総研の歪・傾斜・地下水のデータ及び気象庁・防災科研のデータを用いて,この短期的SSEが発生する都度,断層すべりモデルを推定実施している.今回は(1)実際の推定結果の紹介(2)現在挑戦している新たな解析(3)現在の解析の限界に関する簡単な考察の三点を発表する.
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| 第44回 6月19日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
大型試料を用いた摩擦実験とその技術的問題について
講演者:東郷 徹宏(活断層評価研究グループ)
断層岩を用いた室内での摩擦実験と天然の断層の間には,大きなサイズの違いが存在し,破壊強度や摩擦挙動のスケール効果が問題となる.そこで本発表では,発表者が開発に携わった,メートルサイズの大型岩石試料を用いた二軸摩擦試験機の概要について紹介を行い,初期の実験結果について発表をする.また,大型試料を用いた摩擦実験を実施する上での技術的な課題について議論を行う. |
| 第43回 6月12日(金) 15:30-16:30 国際セミナー室(7-8-326) *開始時刻が15:30に変更になりました |
日本海溝沿いにおける古津波痕跡調査
講演者:澤井 祐紀(海溝型地震履歴研究グループ)
海溝型地震履歴研究グループでは,2004年以降,貞観地震による津波堆積物の研究を行ってきた.今回は,2011年以降に仙台平野や九十九里浜などにおいて行った調査について紹介する.
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| 第42回 6月5日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
反射法地震探査記録に基づく奥尻島周辺における海底地質図作成
講演者:森 宏(地震災害予測研究グループ)
現在,地質調査船「白嶺丸」のGH94航海およびGH95航海によって取得された反射法地震探査記録を基に「奥尻島北方」および「奥尻海盆」地域における20万分の1海底地質図作成を進めている.今回は「奥尻海盆」地域についての研究経過を報告する.作成した地質図とともに,層序区分,褶曲・断層の分布,周辺の陸域・海域地質との対比,およびその他の構造的特徴について紹介する. |
| 第41回 5月29日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
高知県南国市における津波堆積物調査
講演者:谷川晃一朗 (海溝型地震履歴研究グループ)
南海トラフで過去に発生した海溝型巨大地震の規模や破壊領域を推定することを目的に高知県沿岸において津波堆積物調査を行った.南国市では2013年に機械ボーリングとジオスライサーを用いて掘削調査を行った.標高3m以下の海岸低地の9地点で深さ最大9mまで掘削を行い,鬼界アカホヤ火山灰以降の堆積物を採取した.これらの堆積物は主に粘土~シルトおよび泥炭層からなり,数枚のイベント砂層を狭在する.セミナーではこれらの試料分析の途中経過を報告する. |
| 第40回 5月22日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
2011年東北沖津波が残した有機・無機地球化学的特徴
講演者:篠崎鉄哉(海溝型地震履歴研究グループ)
過去に発生した津波の解析には津波堆積物が用いられる.津波堆積物の認定根拠の一つとして地球化学的アプローチがあるが,どのような化学的特徴がどのような堆積環境に保存されるのかはこれまで十分に議論されてこなかった.本研究では,2011年東北沖津波を対象に3地域(宮城,福島,千葉)で堆積物試料を採取し,バイオマーカーおよび水溶性イオンの挙動に関する検討を行った.本発表ではこれらの研究結果について報告する. |
| 第39回 5月15日(金) 16:00-17:00 国際セミナー室(7-8-326) |
東北沖沈み込み帯プレート境界物質の摩擦特性
講演者:澤井みち代(地震テクトニクス研究グループ)
2011年3月11日に東北地方太平洋沖地震が発生し,甚大な被害をもたらした.さらに,地震前には深さ20 kmより浅部においてスロー地震が発生したことが報告されている(例えばIto et al., 2013).そこで本研究では,東北沖でなぜこのように多様な地震活動がおこるのかを理解するために,当地域の沈み込みプレート境界に存在すると予想される物質の低速~高速,低温~高温,低圧~高圧条件下の摩擦特性を調べた.本発表ではその成果を紹介する. |
| 第38回 5月8日(金) 15:00-16:00 国際セミナー室(7-8-326) |
チベット高原北東縁クムコル盆地における変動地形とその発達過程
講演者:白濱 吉起(活断層評価研究グループ)
これまで,衛星画像と地形データによる変動地形解析と宇宙線生成放射性核種を用いた分析によって,気候変動とテクトニクスの相互作用によって形成された地形の発達過程について研究を行ってきた.特に,チベット高原北東縁の地形境界に位置するクムコル盆地に着目し,その地形発達過程を明らかにするとともに,盆地を変形させる背斜構造の変動速度と地下の断層構造の推定を試みた.本発表ではこれらの研究結果について紹介する. |