先月26日、中国人会社員の陳思潔さん(26)は中国の中秋節(今年は9月27日)連休に有給休暇を合わせ、1週間の日程で観光のため韓国に来た。陳さんはソウル市西大門区新村洞のホテルに荷物を置き、観光よりも先に京畿道光明市の自動車学校に向かった。陳さんを含む中国人団体観光客が宿泊施設前からシャトルバスに乗って自動車学校に到着すると、すぐに学科教習の授業が始まった。中国語の教材が配られ、教官の説明を通訳者が一文ずつ通訳するというやり方で授業が行われた。
そして陳さんはこの日の午後、自動車学校で行われた中国の運転免許学科試験に合格し、2時間の技能教習を受けた。教習車に一緒に乗った教官は中国語を使って説明した。陳さんは「教官が『油門』を『ペダル』、『離合器』を『クラッチ』と言った以外は難点はなかった」と言った。技能試験で1回落ちたが、翌日の再試験には合格し、路上教習を6時間受けた。30日には路上試験にも合格し、免許証を受け取って東大門を観光した。
陳さんが観光を兼ねて韓国で短期間のうちに運転免許証を取得したのは、韓国の運転免許証が中国でも通用するからだ。陳さんは中国に戻ってから韓国の免許証を中国の免許証に切り替えるつもりだ。北京など多くの中国の地方自治団体で自主的に実施する交通法規学科試験さえ合格すれば、韓国の運転免許証を中国の運転免許証に変更してくれている。韓国警察庁によると、短期観光ビザで韓国に来て、韓国の運転免許証を取得した外国人は2009年の55人から昨年は4949人と大幅に増えたという。このうち中国人は4662人(94%)だった。