ポートランド=平山亜理、サンフランシスコ=宮地ゆう
2015年10月2日11時29分
米オレゴン州の大学で1日、銃乱射事件があり、郡警察によるとこれまでに10人が死亡し、7人が負傷したことが確認された。州政府によると容疑者は20歳の男で、現場で死亡した。地元メディアは、容疑者は人々を撃つ前にそれぞれの人が信じている宗教を言わせていた、と報じている。
事件があったのは、同州南西部ローズバーグにある2年制大学の「アムクワ・コミュニティー・カレッジ」。オレゴン州警察によると、1日午前10時40分ごろ、「銃撃が起きている」との通報があったという。容疑者は警察との銃撃の末、死亡。米メディアは捜査当局の話として、犯人はクリス・マーサー容疑者(26)だとも報じている。
授業中だったという女性(18)は地元紙に対し、「窓の外から銃撃があり、教えていた教員が頭を打たれた。容疑者は教室の中に入ってきて、その場にいた人たちに信じている宗教を言うようにいい、それから撃ち始めた」と話した。
CNNは現場から容疑者のものと見られる銃が四つ見つかったと報道。容疑者らしき人物が前夜、ソーシャルメデアに銃撃計画を投稿していたとも伝えた。別の人たちが投稿をはやし立て、使うべき銃器などについてやりとりしていたという。投稿には「自分がニュースになるのは今回だけだ。自分は取るに足らない人間だ」などと書かれていたという。
大学のあるローズバーグ市は、オレゴン州の南西部にあり、2014年の国勢調査では、人口は2万人あまり。白人が9割を占める。同大は年齢などに関係なく市民が広く受講できる2年制の大学で、大学によると、学生数は約3千人という。(ポートランド=平山亜理、サンフランシスコ=宮地ゆう)
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朝日新聞国際報道部
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