おはようございます、@mktozkです。
先日、Macの新しいOSであるEl Capitanが発表されました。それを受けてちょっとした騒ぎが。
El Capitan では sudo でも /usr に書き込みができなくなる(/usr/local 以下は可)とのことで,ちょっと騒ぎになっている。/usr/texbin というシンボリックリンクを作成して利用していた MacTeX は影響甚大。
— Yusuke Terada (@doraTeX) 2015, 6月 10
ということで、正式リリース時に再インストールするかもしれないので、Texの導入方法をまとめておきます。 LuaTex-jaでpdfを出力するところまで行います。
今回はHomebrewでサクッとTex環境を入れます。HomebrewはMacのパッケージマネージャーです。
まず、Homebrewを入れてない人は以下のコマンドをターミナルに入力してインストールしましょう。
$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
ひとまず、パッケージを更新します。
$ brew update $ brew upgrade
次に、Homebrewを拡張するhomebrew-caskをインストールします。
$ brew install caskroom/cask/brew-cask
さて、いよいよTexのインストールです。MacTexというディストリビューションを入れます。MacTexはTex LiveのOS X版です。
MacTexには、フルバージョンのMacTexと最小パッケージであるBasicTexがあります。 フル版のMacTexは機能がてんこ盛りなので、全体のファイルサイズがかなり大きいです。今回は最低限の環境を整えることが目的なので、BasicTexをインストールします。
$ brew cask install basictex
Tex LiveのTexパッケージ管理マネージャー、tlmgrを使って日本語環境を整えます。
まず、tlmgr自身をアップデートします。
次に、入れたいパッケージ(今回はcollection-langjapanese
)をインストールします。
$ sudo tlmgr update --self --all $ sudo tlmgr install collection-langjapanese
これで日本語のTex環境が整いました。 これから実際にtexファイルをコンパイルしてpdfを出力してみましょう!
ところで、Texって色々な処理系があるんですよ。 私はLuaTex-jaを使っています。
Texの過去や処理系については以下の二つが詳しいので、興味があればぜひ。
話を戻して、texファイルをコンパイルしましょう。
本家のサイトからサンプルをコピーして、sample.tex
と名前をつけて保存します。
ターミナルを開いて、先ほどのファイルを保存した場所に移動して、コンパイルします。
$ lualatex sample.tex
するとエラーが...
! LaTeX Error: File `filehook.sty' not found.
パッケージが足りてないようなので、追加します。
$ sudo tlmgr install filehook
もう一度コンパイルすると、うまく行きました!
まとめ
今回はMacにTexをインストールしました。最小限しか導入しなかったので、エディタなどはお好みで選んでください。
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