ゴールドマン：12月の米利上げ、金融市場の準備は大方整った

2015/10/01 23:50 JST

　　　　（ブルームバーグ）：ゴールドマン・サックス・グループは年内の米利上げに対し、金融市場の準備は整ったとの見方を示した。米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）は９月に利上げを見送ったものの、市場では高いボラティリティ（変動性）が続いている。

ゴールドマンのマクロ・市場調査共同責任者のフランチェスコ・ガルザレリ氏（ロンドン在勤）は、市場に安定を取り戻すためにＦＯＭＣは行動すると考えられると指摘。９月の利上げ見送りは投資家を混乱させ、中国の景気減速を背景とした世界経済の先行きに対する不安が再燃。７－９月（第３四半期）に11兆ドル（約1320兆円）近い株式時価総額が吹き飛ぶ状況につながった。

ガルザレリ氏はブルームバーグとのインタビューで、「市場は大方、用意ができている」と発言。「12月利上げの確率は100％ではないが、それはまだ２カ月以上あり、雇用統計がいずれの方向にも振れる可能性があることを理性的に反映しているからだ」と述べた。

ＭＳＣＩオールカントリー・ワールド指数はロンドン時間午後１時32分現在で1.6％上昇。７－９月は４年ぶりの大幅下落となっていた。シカゴ・オプション取引所（ＣＢＯＥ）のボラティリティ指数（ＶＩＸ）は、2012年１月以降では最長の28営業日連続で20を超えて引けている。

ガルザレリ氏は「非常に荒い値動きになっている」と指摘。「現段階で大事なのはマネー・マーケット・レートを再び制御できるようになることであり、その事実について十分に討議した上で決定が明らかになるだろう」と述べた。

原題：Goldman Sachs Says Markets Ready for December Fed Rate Liftoff（抜粋）

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