会社でとある職人さんの使う道具を探していました。30年前にその道具自体が廃番になってしまっていたので、接着剤で固定したりビニールテープではずれないようにして無理やり使い続けていたんですが、なんとも痛々しい有様。グラグラで怪我をする危険も。
「ねえsaki、これの代わりになるもの見つけてー」と依頼を受けまして・・・その道具を調べ始めました。
そしてわかってきたこと。
- 製造していたメーカーに問い合わせてみたら製造を開始したのが昭和46年(僕と同い年w)、30年ほど前に生産中止。
- そのメーカーでは同じ形状のものはない。まぁ似てなくもない商品はありますが・・・と提案されたのは別部署で使ってる一品。重くて用途的に無理。
- その道具の大手は2社。メールで問い合わせを入れるも「該当する商品はありません」とあっさりでガッカリ。
- 準大手のメーカーさん複数にあたるも「申し訳ありません」のお返事のみ。
- 自分で調べようと画像検索でさがしまくったら使えそうなものを発見、入手するも使いにくさから現場でNG。
もうね、ホトホト困ったわけです。打つ手ないやん。
でもめげずに調べてみると「えっ、このメーカーがこれも作ってるんだぁ」というのもあって、そのうち1社が問い合わせフォームをHPにつけていたので、悩みを打ち明けてみました。
翌日に営業担当の方からメールで返信が。「明日まで待っていただけたら写真を撮ってお送りします!」なんか誠実そうで良い人だなぁと思いました。で、翌日お約束どおり写真を送ってきてもらいまして。
が、残念ながら道具的にはアウト。せっかく写真まで撮って送ってくれたのに申し訳なくって「申し訳ないです。また何かあったら絶対お願いしますから」と返信。
そこで終わるのかなと思いきや・・・またまた返信。
「よっぽどお困りなんですね。実はウチの商品ではないんですが、☓☓社の▲▲という商品ならご希望に沿う商品だと思います。ご紹介はもちろんできないので、直接ご確認してみてください」とリンク先のURLが。
それを見てみるとまさに会社で探し続けていた用途にピッタリ!!さっそく注文することにしました。現場もさぞかし喜ぶだろうなぁ!!社長に説明すると「その営業担当の人から商品を買いたい。取り扱っている商品について確認をしておいてくれ」と。営業担当さんにも恩返しができそうです。
自分の会社で取り扱いがないんだから「んなもん知るかい」って突っぱねることもできたんでしょうが、その方だけはウチの事情に親身になって話を聞いてくれはったんです。そして自分の会社には1円の儲けも出ないのにライバル会社の商品まで紹介してくれる心意気!単なる「ビジネス」を超えた気持ちって大好きなんですよ。
1円でも安く買うことも大事ですが、こういう「付加価値がある営業マン」から買うことがお得だったりすることって多々有ります。
そういう対応を僕もしたいと思います(^_-)