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安佐市民病院 機能分散案可決

09月29日 19時43分

安佐市民病院 機能分散案可決

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広島市の定例市議会は最終日の29日、安佐北区の安佐市民病院の機能を新設する病院と現在の病院とに分散させるとした議案について本会議で採決が行われ賛成多数で可決されました。
現地での建て替えか移転かで対立してきた広島市安佐北区の安佐市民病院をめぐっては8月、松井市長が新設する病院と現在の病院との間で機能を分散させるとした新たな案を示し、今の市議会に関連の議案を提出していました。28日に行われた厚生委員会の採決では、賛否を示さない議員がいたため、賛成、反対がいずれも過半数に達さず、議決に至らないという異例の結果となりました。
議会最終日となる29日は、本会議の採決で賛否を示さない議員がいた場合の扱いなどをめぐって各会派で調整が行われたあと、予定より4時間あまり遅い午後2時すぎから本会議が開かれました。
この中では賛成、反対の双方の立場から討論が行われ、賛成の議員からは、「新たな案はこれまで出された区民の思いを丁寧にくみ取ったものだ」という意見が出されたのに対し、反対の議員からは、「住民の理解は進んでおらず、新設する病院の具体的な姿が議会の議論を通じても見えなかった」などとする意見が出されました。
この後、議員が1人ずつ記名したうえで投票する形で採決が行われました。、
その結果、議長を除く議員53人全員が投票し、賛成30票、反対23票で賛成多数で可決されました。
これにより安佐市民病院は、平成34年の春に開業を目指す病院と、現在の病院との間で機能を分散して整備が進められることになり、広島市は今後、救急や高度医療を担う新たな病院と、在宅医療やリハビリなどの支援を担う現在の病院の具体的なあり方について検討を進めていくことにしています。
このほか、29日の本会議では、一般会計の総額で4億5400万円余りの補正予算や、原爆資料館の観覧料を50円から200円に値上げするための条例改正など、11の議案が原案通り可決され閉会しました。

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