≫こんにちは、32回目を迎えました東レPPOテニス。
今年も世界最高峰の選手たちが集まりハイレベルな戦いが繰り広げられています。
≫本当に最高の決勝のカードになりましたよね。
≫その女王が決まるシングルス決勝ですが、今年はこの2人の顔合わせとなりました。
沢松さん、昨日は元世界ナンバーワンのウォズニアッキ選手を倒したベンチッチ選手に注目ですね≫何といっても、今ものすごく勢いがあります。
試合をやるごとにこの選手は強くなってますし、失うものは何もありませんから、とにかく今日は前へ前へ向かって攻めてくると思います。
勝てば世界ランキング8位になります。
≫そして対しますのは元世界ナンバー2、ラドワンスカ選手です。
≫この選手は、一言で言うと曲者です。
ミスも少ないですし、本当に変幻自在のプレーをしますので、どうやってベンチッチを翻弄するのかが見どころですね。
≫18歳の新鋭の勢いか、それとも頭脳プレーヤーか、今年の東レ・クイーンは一体誰なのか、シングルス決勝、いよいよ選手入場です。
昨日は元世界女王を倒し、決勝まで駒を進めてきました。
スイス期待の新鋭、ベリンダ・ベンチッチ。
今、世界が最も注目するプレーヤーです。
そして、コート上を華やかに舞い、世界2位にまで上り詰めた女子テニス界屈指のテクニシャン、アグニエシュカ・ラドワンスカ。
優勝した2011年同様、ラドワンスカ劇場となるのでしょうか。
第32回を迎えた今大会、果たして歴史にその名を刻むのはどちらの選手になるか、いよいよ決勝戦です。
≫そこは、歴史と伝統に彩られた女子テニス界最高峰の舞台。
ここから何人ものスーパースターが誕生し、数々のドラマが生まれた。
そして今年、栄冠をつかむのは、今大会の歴代女王、ラドワンスカか、それとも勢いに乗る18歳、スイスの新鋭、ベンチッチか。
今日、新たな歴史が刻まれる。
≫東レパン・パシフィック・オープンテニストーナメント。
伝統と格式あるこの大会で、新たな歴史の1ページに刻まれるのはどちらになるでしょうか。
世界が最も注目する18歳、ベリンダ・ベンチッチ対元世界ランキング2位、アグニエシュカ・ラドワンスカの決勝戦です。
今日の解説は、この大会のアンバサダーも務めます沢松奈生子さんです、よろしくお願いします。
第1セット第1ゲーム、ラドワンスカのサービスゲームで始まります。
最初のポイントですが、沢松さん、ダブルフォールトから始まりました。
≫今日の試合、正直、ラドワンスカのサービスが試合の行方を左右すると言ってもいいくらい、大切なショットです。
ファーストサービスがどのぐらい入るのか、気になりますね。
≫ラドワンスカ選手ですが、現在は世界ランキング13位今大会は第7シードで臨んでいます。
準決勝ではチブルコバにセットカウント2−0で勝利しまして、この決勝戦に進んでまいりました。
ポーランドのラドワンスカです。
≫4試合ともかなり早い時間で勝ち進んできました。
本当に今大会、安定しています。
≫ラドワンスカ選手といいますと、とにかく技巧派、巧みなプレーがありますよね。
そしてこちらがベンチッチ選手、18歳。
現在の世界ランキングは15位ですが、この大会で優勝すれば、初めてのトップ10入り、8位になることができます。
≫特に今大会1試合、1試合強くなって進化し続ける18歳ですね。
昨日は元世界ランキング1位ウォズニアッキに勝利して駒を進めてまいりました。
今のプレー見てますと、ラドワンスカも最初から攻撃的に来ていますね。
≫今のベンチッチの勢いというのは、誰よりもラドワンスカがわかっていますから、これを食い止めるのは最初のゲームから揺さぶっていかなければいけない、ドロップショット、ボレー、いろんなことをやっていますね。
今の長いラリーになりましたお互いの持ち味として長いストロークでのラリーがありますね。
≫ラドワンスカの方のストロークはグッと伸びてくる、割とふわっとしたボールなんですけど伸びがあります。
ベンチッチは勢い、パワーですよね。
≫何か有明コロシアムの中でも反響しているベンチのショットの音が響きます。
第1セット、ファーストゲームはラドワンスカキープです。
沢松さん、何といっても今、世界が一番注目する選手と言っていいですよね。
≫とにかく次世代の世界ナンバーワンはこの人ですからねやっぱり来ましたねって感じです。
≫そしてラドワンスカです。
2006年グランドスラムから10年間、安定の成績を見せています。
アグニエシュカ・ラドワンスカ。
今大会は第7シードで臨んでいます。
世界ランキング13位のラドワンスカ、サービスゲームをキープしまして、第1セットを1−0とリードしています。
第1セット2ゲームは、ベンチッチのサーブです。
ベンチッチの見事なロブでこのポイント取りました。
≫やはり強い選手というのは自分がコートに入っていてもコート全体を客観的に見ることができるんですよ。
ベンチッチはよく相手の動きそしてコートの広さを見て狙いを定めました。
≫18歳ではありますが、ベンチッチ、熟知した展開を披露してくれます。
≫今日のラドワンスカは圧倒的に攻めが速いですね。
昨日のチブルコバ戦もこうしてリターンから攻めていく、そして隙あらば前に行く、この相手によって作戦を変えてくる辺りが曲者なんですよ≫チェスのようにち密なプレーが好きと話しています、ラドワンスカです。
このベンチッチのサーブですが、130km台、あるいは120km台のファーストサーブを打ってきます。
そして、たまに170kmを超える、このサーブです。
ここは少しラドワンスカとしても際どいところを狙い過ぎました。
≫ラドワンスカの攻めに悪いところはないと思います。
完璧です、出るタイミング、ボールの深さ。
しかしベンチッチがやはり…≫この低いところを狙っていったってことですかね。
≫よく動いてますね、体が。
≫このガッツポーズです。
ベンチッチは少し心の部分でいら立ちを見せたり、あるいはガッツポーズをして喜びをあらわにしたりと、感情表現豊かにプレーしています。
ライン上にピタリという形になりましたが、沢松さん?≫ですから、速いサービスも持っていて、そしてこの時間差サーブですよ。
≫これは相手としては一番嫌なプレーですね。
≫ボールが落ちてから、さらに切れていきましたね。
≫昨日のウォズニアッキ戦でも、自身納得のいくサービスゲームをつくることができたと話していましたベンチッチ。
その言葉どおり。
しかし、ここでラドワンスカ、フォアハンド、バウンドライン。
≫今日は完全に攻められる前に若さを止めようと。
そういう勢い、気合いを感じますね。
≫26歳になりましたラドワンスカ。
10年間トップを走っています。
しかし、その中でも新たなベンチッチという選手、あるいはブシャールという若い選手が出てきましたね。
≫このストレートはアウトです。
すごいラリーでした。
≫今のラリーの中でも、ラドワンスカはベースラインから一歩も引いていません。
ガチッとベースライン上に陣取って相手に対してプレッシャーかけているんですね。
ベンチッチが最後、そのプレッシャーに気持ちで押されました。
≫最後は我慢しきれずにダウンザラインを狙っていったベンチッチですしかし、この18歳、長いラリー、全く息が切れませんね。
≫時間差サービスがどこで出るんでしょうか。
教科書どおりの展開です。
≫今のサービスもスピードはそれほどないんですが、コースをしっかり狙っています。
逆にスピードがない方が取りにくいときがあるんですよね≫ラドワンスカも走るのを途中でやめました。
≫うまい!≫今の返球も試合巧者、本当に相手が一番打ちづらいボールを返しますね。
≫自分自身は決して力があるわけじゃない、その中でどうやってポイントを組み立てていくか、これが大事になるんですと、昨日の会見でも話をしましたこの東レの大会では、24勝5敗という圧倒的な強さ。
2011年には東レ、優勝していますラドワンスカです。
今度はベンチッチのサーブ、ボレーを狙っていきましたね≫今のもスライス回転をかけていますので、ボールが落ちてから、ちょっと曲がるんですよね。
曲がったところがちょうどラドワンスカの体の正面。
計算され尽くしていますよね≫自己最高は12位、今年マークしました18歳のベリンダ・ベンチッチ。
現在は15位ですが、この大会勝てば8位になることができます。
これも130kmですからねこのリターンはラドワンスカでした。
もう一度デュースになります≫ラドワンスカというショットは、相手のちょっとした隙を逃さないんですね。
このサービスもベンチッチにしては非常に甘いところに入りました。
≫一歩前にしてラドワンスカがリターンすることになりました。
先ほどと同じようなプレーを見せましたが?≫今の返球の仕方ですよね。
ちょっと体勢を崩されたなと思ったときに、無理して打ってミスをするのではなくて相手の嫌なボールを返していく。
ちょっとずつラドワンスカ劇場になってきた雰囲気ですね≫2ゲーム目にして、ラドワンスカワールドが出てきました。
しかし、それをくい止めるのが170kmのサーブです。
≫出ましたね。
≫先ほどまでは130kmでした。
≫ですから40kmの差を考えながらリターンサイドは構えなきゃいけないわけですよ、本当に難しいですよ。
≫野球で例えますと、150kmのストレートに対して100kmのチェンジアップというような?≫そうなんですよ、あっと思ったら来てしまうんですね。
≫ここも速いサーブ、しかしラドワンスカ、リターンが冴えます。
沢松さん、見応えがありますね。
≫この速いサービスにしっかり足も踏み込んで打っています。
決して当てるだけではないショットですね。
≫しっかりと展開をつくったのはベンチッチでした。
話を聞きますと、ベンチッチ、今日の決勝は、失うものは何もないんです、はっきり言って負けてもいいんですと言ってました。
≫怖いですね。
こういった考え方で向かってこられる18歳の選手と対戦する気持ちは、本当に怖い以外ないですよ。
≫ベンチッチ、今シーズン2大会に優勝しています。
ここはリターンエースを思いきってラドワンスカも狙っていきましたが、こういったミスが出てくると今度はベンチッチのペースになってくるわけですね。
≫今のショットはベンチッチを助けましたけれども、ただ、ラドワンスカらしい、本当にここしかないというところを狙っていくショットです。
見せておくだけでも、相手は嫌な気持ちになりますね。
≫ここはスライスをうまくベンチッチが交えました。
そして、ガッツポーズ。
ベンチッチがこのゲームをキープしまして、第1セット、1−1です。
ここで今日もコートサイドリポーターには慶應義塾大学庭球部監督の坂井利彰さんがいます。
今日の試合、かなりベンチッチもラドワンスカも大事な一戦になるわけですが≫朝のラドワンスカの練習では、先ほどからお話があったように、リターンで強く打っていく練習をものすごくやっていたんですよ。
ストロークからも攻撃的な練習をやっていましたから序盤のこういった攻撃につながってますよね。
一方で、私の後ろにベンチッチ陣営があるんですけれどもお父さんとパートナーとトレーナーと3人いまして、この3人で今年の6月に組み始めてから非常に調子がいいんだと、自信があるということをお話ししていました。
≫一番右に座っているのがベンチッチ選手のお父さん、イワン・ベンチッチさん、コーチも務めています。
沢松さん、今の坂井さんの話を聞いていても、≫今日のラドワンスカ陣営の作戦が何となく見えてきますね。
攻められる前に攻めようと、彼女は今日、引く気は一歩もありません。
≫その気持ちが、このファーストサーブにも出ているんでしょうか。
そしてもう一方のサイドには古谷アナウンサーがいます。
≫ラドワンスカ陣営なんですが、私の今真後ろにコーチのヴィクトロスキさんが座ってらっしゃるんですね。
入場の際に、浴衣を着た女の子たちがいたかと思うんですが、その女の子たちと先ほど写真を撮って、ポーランドの国旗は白が上だよと笑いながら教えるのが、本当に今日は余裕のある表情でした。
≫少し余裕があるという古谷アナウンサーのリポートがありましたが、このゲームはラドワンスカにとって大事なゲームになってきますね。
≫しかし、今日は本当にいい集中力を見せていまして、サービスエース、早くも2本取っています。
確率も非常に高いですし、やはり何かこの決勝、PPOに対する気持ちが表れてますね。
≫何ですか、今のは!?≫ラドワンスカはドロップショットを打つと見せかけて無理やり奥に持ってきました≫深いボールを打つように見せかけてドロップショットはある、ドロップショットを打つように見せかけて深いボールというのは、私も初めて見ましたね。
≫ベンチッチも合わせて前に出ましたが、慌てて後ろに下がりました。
≫いや、曲者だ。
≫ここはデュースにはされたくないのがラドワンスカですが、このサービス、注目ですね。
≫今日、調子がいいので、エースを狙ってくるかもしれません。
≫先ほどはワイドにもエースがありました。
≫東レPPOテニス2015シングルス優勝・準優勝者には日本で開催される最大の大会であることへの誇りを込めて日本の伝統工芸であり、漆塗りで仕上げられた蒔絵のオリジナルトロフィーが贈られます。
また、副賞としてシングルス優勝者にはオフィシャルタイマーのセイコーより伝統スタイルを継承しつつ腕時計の本質を極め、進化する最高峰ブランド、グランドセイコー、メカニカルウォッチが贈呈されます。
今大会には日本期待の若手も出場しました。
ハイチ出身、アメリカ国籍の父を持ちます17歳の大坂なおみ選手です沢松さん、この魅力的なサーブですね。
≫すごいです。
特にセンターの200kmのサービスと、ワイドのサービスをうまく使い分けているんですよね。
≫180cmの身長から繰り出します17歳、見事にセンターコートでプレーをしていましたね≫このパンチ力を見せられると、やはり世界の選手たち、かなりケアしてくると思います。
≫これから東京オリンピックに向けても楽しみな選手が出てきました。
第1セット、ベンチッチが2ゲームを取りまして、ラドワンスカは3ゲーム取っております。
第1セット、3−2とラドワンスカがリードしています。
ベンチッチのサービスゲームで第6ゲームが始まります。
前におびき出して、ロブでエースを取りました、ラドワンスカです。
沢松さん、先ほどからドロップショットを打って前に来させて、こういった展開つくりますね、ラドワンスカ。
≫要は、先に仕掛けてるのがラドワンスカなんですよね。
この展開だとラドワンスカはしてやったりなので、ベンチッチにも攻めさせることがないんですよね。
ベンチッチは仕掛けられる前に攻めていかなくてはいけません。
≫ラドワンスカ、丁寧に最後は決めました。
≫コートサイドで見ているとラドワンスカのボールが非常に伸びているんですよね。
また一方でベンチッチが体の軸が全くぶれないんですよね。
この攻防が本当にすばらしいです。
≫坂井さんからのリポートもありました、ボールが非常に伸びているラドワンスカ。
≫見た目以上にスピードはそんなにないんですけど、この選手のボールは伸びと重さがあります。
≫ラケットを軽くたたきつけましたベンチッチ。
今のポイントもイージーミスになってしまった、それに対するいら立ちですか?≫自分のテニスをさせてもらってないんですよね。
何か気がつけばラドワンスカのペースでラリーをさせられていて気がつけばミスをしている、今、そのいら立ちと戦っています。
≫ここはドライブボレーをしっかり決めました、ベンチッチです。
1つしのぎました。
≫あれだけいら立ちを見せていながら次のポイントでこういう難しいドライブショットですよねこれをしっかり冷静に決める辺りが、本当に10代かなと思いたくなるような落ち着きです。
≫ここでベンチッチにミスが出ましてラドワンスカ、ブレークです。
第1セット、4−2とラドワンスカがリードしています。
第1セット、4−2とラドワンスカがリードして迎えます第7ゲームです。
ラドワンスカがブレークして自分のサービスゲームに入ります。
沢松さん、今のブレークは大きかったですね?≫ですから、この大事な第7ゲーム、ベンチッチ、これを落とすと後がありませんよ。
徐々に、徐々にですけれども、ラドワンスカの世界に引き込まれてしまって本来ベンチッチがしなければいけないことをラドワンスカが今日全部やってます。
≫そういった意味では昨日のベンチッチ、ウォズニアッキ戦に比べると少し前に出る展開、攻撃する展開が減っていますね。
≫先手が取れませんね。
やはりラドワンスカの巧みな攻撃、なかなかベンチッチがリズムをつかめません。
欲しいときにサービスも来ています。
今日3つ目のサービスエースを取りましたラドワンスカ。
ベンチッチとしても今セカンドサーブ、一気に攻めようということで1歩、2歩前に入ってリターンをしました。
≫このセカンドサービスで攻めていってポイントにつなげていくのがベンチッチのパターンになっていくと思ったんですけど、今日、これはほとんど成功していないです。
スライスを浅く打とうと見せかけて、深いスライスでエースを取りました。
もう一度ご覧いただきます。
このスライスです。
浅く打つと見せかけて、ベンチッチも前に出るんです。
しかし深いボールが来る、沢松さん。
≫東レPPOテニス2015大会初の試みとして、ミシュラン星獲得シェフ、松嶋啓介氏プロデュースによるクラブ・セントラル・バイ・ネスレをオープン。
また、会場内では大会協賛社を初め、様々なブースで、来場者の皆様をおもてなししておりますシングルス1回戦では日本人対決がありました。
奈良くるみ選手と土居美咲選手の一戦でした。
沢松さん、この試合も熱い戦いになりましたね。
≫両選手ともに、この世界最高峰の舞台で勝ちたいという気持ちが本当にぶつかっていましたよね。
≫日本の1位、2位が対決しましたが、やはりそれにふさわしい見事な戦いぶりでした。
しかし、途中で左手を痛めてしまうシーンもありましたけれども、奈良選手。
≫固かったんですけれども、いいプレーを見せてくれました。
≫この大きな大会で2人の同世代のライバルが戦ったことここに意味があるんですよね軍配は奈良くるみに上がっています。
勝ち上がった奈良選手は、2回戦ではチェコのプリスコバ選手と対戦しました。
プリスコバ選手は今大会第4シード、世界ランキング10位ですからね。
≫何といってもストローク戦に持ち込めば、今のように奈良さん有利だったんですけど、このサーブですね。
≫第2セットは4−1と奈良くるみがリードした場面もあったんですが、その中でプリスコバの強烈なサーブがありました。
しかし、ここは奈良選手にとって非常に大きな経験になりましたよね。
≫紙一重だったと思います。
≫そういった意味で、奈良くるみは2回戦敗退という結果になっています。
第1セット、ラドワンスカがベンチッチのサービスゲームをブレークして5−2とリードしまして第8ゲームに入ろうというところです。
沢松さん、今、オンコートコーチング、ベンチッチのお父さん、イワン・ベンチッチさんがコートに来ましたね。
≫父親と娘の会話というよりも、むしろコーチとして入ってきたわけですけれども、かなりベンチッチ、いら立っていて、アドバイスに対して怒り返してましたね。
≫反抗するシーンがありましたね。
そういった意味では、昨日も会見で私も年頃なので、父はうるさいなと思いますとはっきりと言っていました。
そのベンチッチ、気持ちを切り替えられるか。
長いラリーを制したのはベンチッチ。
さっき、お父さんと少し言い合っていたのとは考えられないくらい落ち着いたプレーをしていますね。
≫先ほどまでと明らかに違うのは、先ほどまで長いラリーが続いていると、ただ返していただけだったんですよ。
今のラリーの中では明確に、例えばバックを狙おうとか、クロスを打とうとか、何か考えがあるように見えますね。
≫イワン・ベンチッチさん、お父さんのオンコートコーチングが少し役に立っている可能性が高いですね。
≫これはかなり大きいと思いますよ。
選手にとって一番怖い選手というのは、何をやったらいいか、わからなくなる状況なんですね。
今、こうやってコーチングで出てきてくださったおかげで彼女はストローク1つ1つがすごく落ち着いていますし、今のラリーの中でも深いボールが入っていますよね。
無理してダウンザラインはアウトです。
≫これはラドワンスカのフォアハンドが伸びましたね。
≫打ちたくないけれども、仕方なくストレートに打ってしまったという展開でしょうか。
それがミスになりました。
今のも1本で決めるんではなくて、相手にプレーさせながら、自分のスマッシュでものにしましたね。
≫ただ、本来はボレーで決めたかったんですけれども、ちょっと置きにいってしまいました。
ラドワンスカ、よく走りますね。
≫ラドワンスカは本当にしっかりとしたディフェンス、そしてこの攻撃力、両方を兼ね備えたプレーヤーです。
ディフェンスだけかと思いきや、こういった一発で決める。
しかし、自分が力を入れているわけじゃなくて、相手の力をうまく利用して打っていますよね。
ラドワンスカも軸がブレないですね。
≫ドロップショットを処理した後、ただ走り込んでいるのではなくて、しっかり次の準備をしています。
ベンチッチは先ほどからドロップショットをよく使うようになっているので、もしかするとオンコートコーチングでそういった指示も出ているのかもしれませんね。
≫これがラリーの中で打ったポイントを表しています。
≫やはり両者ともに前に出てきて攻めようという姿勢が出ていますね。
≫ほとんど後ろに入るパーセンテージはありませんでした今のバックハンドもしゃがみながら速い打点で逆クロス。
あれは普通の技術力じゃできませんよね。
≫ひざを曲げるタイミングは明らかにストレートに打つタイミングだったんですよ。
それで逆にクロスに持っていきました。
≫重心をグッと落とすことによってよりコントロールを定めていきます。
当然、相手のセットポイントということも意識したとは思うんですが、あそこまで思い切って攻めていけますか?≫ただ、本来これはベンチッチ陣営からすると、最初からこれをやってほしかった。
これぐらい攻めなきゃダメですね。
≫逆を突いたラドワンスカ。
もう一度セットポイントが来ます。
ここはベンチッチ、サービスでのフリーポイントが欲しいところなります。
ラドワンスカ、自分自身の展開に持っていきました。
≫第1セットは6−2ラドワンスカ、第2セットも1−0とラドワンスカがリードして迎えます第2セットの2ゲームです。
ベンチッチのサービスゲームベンチッチとしては沢松さんここで気持ちを切り替えたいですね。
≫攻めていくためにはサービスが1つのきっかけになる可能性がありますからね。
≫18歳、世界が注目するベンチッチ。
ベンチッチサービスゲーム、最初のポイントは取りました≫今日はファーストサーブが入ってもポイント取得率ってあまり高くないので、そろそろ、ちょっと無理するかもしれませんけれども、エースを狙っていくサービスも必要ですね。
とにかく流れを変えるきっかけがほしいです。
≫速い展開を見せましたが、ここはミス。
やはりミスが出てくると、無理をしているのかなとも感じてしまうんですが。
≫今のラリーなんかは、完全に無理をしていますよね。
≫ここはスライス、返りませんでした。
≫じわりじわりと追い詰めますよね。
決してベンチッチを休ませませんし、とにかくベンチッチに対して彼女がやりたいと思っていることを何一つさせません。
このスマッシュがミスになりました。
ここで再びラドワンスカにブレークポイント。
沢松さん、今のようなイージーミスですね。
≫本来であればダウンザラインで決まっているショットですから、やはりベンチッチもイライラしていますね。
ここはベンチッチ、落ち着いていました。
18歳ではありますが、このようなテクニック。
錦織圭選手もよくドロップショットを使いますが。
≫やはり効果的な使い方で、これで少し一矢報いたと、気持ちが少しスッとすればいいですけどね。
≫このテクニックは本当にレベルが高いですよね。
ここでラドワンスカ、ブレークです。
≫東レPPOテニス決勝戦、こちらが第1セットのサマリーになります。
第1セットではラドワンスカサービスエースが3本ありました。
しかし、第2セットも2つ取りましたので、ここまでサービスエース、5本あることになっています。
注目すべきは沢松さん。
どこになりますか?≫パーセンテージで言うとラドワンスカは非常に低い57%なんですが、ただ、入れば92%取っているんですよね。
ですからベンチッチは、ラドワンスカのファーストが入らないことも多いのでここを攻めていかなくてはいけない。
ちょっとこの辺りのベンチッチの攻めが今日、徹底されていないのかなという印象を受けますね。
もう一度ここでオンコートコーチングですね。
≫沢松さん、今のご覧になっていかがですか?≫完全にケンカ別れしてますよね。
ベンチッチ選手は、ちょっと目に涙も浮かべていますし、やはり自分のテニスができれば今日は勝てる相手です。
ただし、それができない悔しさ、自分と戦ってますね。
≫東レPPOテニス決勝戦です。
ベンチッチ×ラドワンスカ。
第1セットは6−2でラドワンスカが取りました。
そして第2セットもラドワンスカペース。
3−0とリードしています。
第4ゲーム、ベンチッチのサービスゲームです。
世界が今、最も注目するアスリートの1人、18歳のベンチッチが今、ピンチに立たされていますが、沢松さん、今のチェンジコート中にお父さんがオンコートコーチングに入ってきましたが。
≫少しそのときも涙を浮かべながらお父さんと言い合ってましたよね。
ちょっと気持ちが今、なえてきていますね。
バックハンドでラドワンスカの体勢を崩しました、しかし、あまり晴れない表情です。
こちらがベンチッチのお父さんであり、コーチ、イバン・ベンチッチさんです。
お父さん、こう見ていますと表情が何かまだ表情がありそうにも見えるんですが。
≫穏やかに見えるんですけど実はよくお怒りになると、前のベンチをガンッと蹴ったりすることもあるくらい、本当は心の奥ではかなり熱くなっていますね。
≫しかし、表情には出しません。
ベンチッチがコーチの方向を見たときに、イライラしている表情だと嫌なものですか?≫そうなんです、常に自分の陣営には平静を保っていてほしいんですよね。
≫しかしミスが出ます、ベンチッチ。
少し集中力が切れたか。
≫ポイントとポイントの間の時間ももう短いですよね。
≫今の時間帯は完全にラドワンスカワールドになっています。
ラドワンスカとしてみれば、この状態はしめしめという感じですかね?≫完全にしてやったりですよこの長いラリーの中で主導権を自分で握っているんだけれども、今までなかなかポイントが取れませんでした。
≫クリーンエースが何本か決まっているにもかかわらず、ゲームが取れない、セットが取れない、これが一番嫌なんですよね。
粘り勝ちベンチッチ。
沢松さん、今のラリーですね?≫エースを取っていっても、ラドワンスカのミスは期待できませんので、ベンチッチはエースの数、これをまずはラドワンスカの数10本を抜くことですよね≫ベンチッチとしては今が一番辛い時間帯です。
ベンチッチ、最後はバックハンドウィナー。
長いラリー、一度しゃがみ込みましたが、沢松さん、今のプレーですね。
≫ちょっとした振り回しの練習よりきついと思いますよ。
≫これが今、世界が最も注目する18歳のプレーです。
≫最後のバックハンドは本当に気持ちを入れましたね。
先ほど坂井さんがおっしゃってましたけど、ベンチッチの体の軸が本当にぶれない、これが見事です。
≫このゲーム、苦しいゲームですが、アドバンテージまできましたベンチッチ。
ここでイージーミスが出ました。
≫このミスはものすごく大きなミスです。
≫もう一度、ラドワンスカワールドになるんでしょうか。
一度時間をかけますラドワンスカ。
≫ここでの間の取り方も、また憎いですね。
≫2011年の東レのチャンピオン。
≫サーブとサーブの間の間合いのとり方、そしてこのラリーへのもっていき方、緩急。
≫相手が集中力を高めてサービスを打とうという瞬間にちょっと待って、これは本当になかなかですよ≫試合巧者でありますラドワンスカ。
≫よく出ましたね、ここは。
≫落ち着いていました。
ベンチッチ、このプレッシャーのかかる場面、思い切って前に出ました。
そして相手を振り回してドロップボレー。
≫これは彼女の勇気をたたえたいです。
そしてしっかりコートが見えているからこそのドロップボレーですね。
≫18歳とは思えない熟知したプレーを見せていきます。
ここでガッツポーズ。
ベンチッチにとってはこのゲーム、試合の中で一番大きいゲームかもしれませんね。
≫このポイントは何が何でも取りたいと思ってるはずです初めてと言っていいほど珍しいラドワンスカのミスが出ましたからね。
このベンチッチ、ラドワンスカに対しては今年のイーストボーンの大会でフルセットの末、ベンチッチが勝っています。
その対戦は1回のみという両者の対戦成績です。
≫そのときは、サードセット、ラドワンスカが最後切れてしまったパターンだったんですよね。
今日は今のところ、ラドワンスカワールドですね。
≫ラドワンスカとしては、この次世代のスター選手、今のうちにつぶしておきたいという思いはあるでしょうね?≫それはかなり大きいと思いますよ。
そしてこの大事なときにダブルフォールト。
≫それだけプレッシャーのかかる場面です。
もう一度、ラドワンスカ、ブレークポイント。
このセット、ラドワンスカが粘り勝ち、ブレークしまして第1セット4−0、ラドワンスカリードです。
東レPPO決勝戦、ベンチッチ×ラドワンスカ。
6−2で第1セット、ラドワンスカ、4−0、ラドワンスカとリードしまして第5ゲームに入ります。
屋根が開いています有明コロシアム。
曇天の天気となっていますが第5ゲームが始まります、ラドワンスカのサービスゲーム第1セットは6−2ラドワンスカ、第2セットは4−0とラドワンスカがリードして第5ゲームです。
沢松さん、今のブレーク、ラドワンスカにとっては大きいですね?≫第2セット、スコアは4−0ですけれども、決して4−0とは思えない、非常に長いラリー、内容のあるラリーが続いています。
≫ラドワンスカ、読んでいました。
今日は終始、このラドワンスカの読みが当たります。
拾って、そして動くフリをして動きませんでした。
≫この選手は、テニスかうまいとか、テニスがすごいパワーがあるというタイプではないんですけれども、とにかく彼女は勝ち方を知っています。
世界ランキング2位まで上り詰めたことがあります、ラドワンスカ。
2012年7月9日付の世界ランキングで2位までいきました。
7回目の東レの舞台、2011年には優勝、2012年には準優勝しています。
何と言いましても、このセンターコートでの戦い、もう慣れ親しんだコートになっています、ラドワンスカ。
≫こう行くしかないですよねベンチッチとしてみれば。
≫これはもうかなり150%ぐらいの力で打って、しかも前に詰めていく、冒険した攻めですけれども、これぐらいしていかないと、流れは変わりません。
≫ここからのベンチッチの攻めに注目です。
ここで判定はインですが、ベンチッチがチャレンジします。
今日初めてのチャレンジになります。
チャレンじシステム1セットにつき3回、判定に対して異議申し立てができますが、入っています。
ラインぎりぎりに入っていました。
ベンチッチの異議申し立ては通りませんでした。
≫今日は私には運もないわという顔ですよね。
≫少し笑みがこぼれました、ベンチッチ。
ラドワンスカも勝てばトップ10返り咲きへとなります。
一方のベンチッチは勝って優勝すれば初めてのトップ10仲間入りということになります。
ベンチッチ、この攻撃的なプレーで何とかファイナルセットに持ち込みたい。
≫やはり揺さぶられてかなりイライラしてますから、今も揺さぶり返したいんでしょうね。
≫そう思ってできてしまう、ベンチッチ18歳。
≫ただ、これが続かないことには流れは変わりません。
大きな流れをつくりたいところです。
≫前後左右へ揺さぶって、何とか自分の展開に持ち込みたいベンチッチです。
ファイナルセットになれば、イーストボーン国際で勝ったときのそのイメージがありますよね両者の対戦成績は1勝0敗でベンチッチが勝っています。
6−2、4−0、ここまではラドワンスカ、大きくリードしています。
≫今のラリーもベンチッチの方が先に展開を変えていきましたよね。
少しずつですけど、先手を握ろうと、そしてそれができるような展開になっていますよ。
≫ここでブレークポイント。
ベンチッチ、このブレークポイントを生かすことができるか。
しかし、間合いのとり方もまたラドワンスカ。
≫独特ですね。
決まりましたベンチッチ。
このセット初めてゲームを奪いました。
この決勝戦第1セット6−2第2セットも4−1とラドワンスカがリードしていますが沢松さん、ゲームの差以上にかなり均衡した試合になってますね。
≫このゲーム差がついているのが不思議なくらいで最後のベンチッチのバックハンドも、両手打ちの選手ならではのアングルですよね。
随所にベンチッチのすごさというのが出てるんですよ。
なのになぜ、このゲーム差なのと。
本当にラドワンスカ、恐るべしと言う以外、今のところ、言葉が見つかりませんね。
≫ラドワンスカワールドになっています。
なかなかゲームを取らせてもらえないベンチッチ。
しかし、ベンチッチはまた今日も、早く立ち上がりますね。
≫あと2ゲームで勝ちを目の前にして、ハンドクリームを塗り直せるという余裕。
本当に、ならではですね。
≫東レPPOテニス、シングルス決勝戦。
ラドワンスカが第1セット6−2、第2セットも4−1とリードして、これから第6ゲームに入ります。
しかし、ベンチッチがブレークしてその次のゲーム、自分のサーブということになりますね。
≫ブレークを生かすためにもこのゲームは何が何でもキープをしなくてはいけません。
このクロスコートでのラリー≫ベンチッチはもう少し、本当に早いタイミングでストレートに持っていきたかったんですけどね。
≫先ほどのゲームでは、なるべく速い展開で攻撃してポイントを取っていきました。
決めましたベンチッチ。
こちらがベンチッチのお父さんであり、コーチ、イバン・ベンチッチさんです。
≫最後のボレーもクロスコートに打つようなフォームなんですけど、あえて難しい逆クロスで持ってきましたね。
≫これぐらいコースを変えないとラドワンスカに追いつかれるという思いもあるんですかね。
ここはコースを変えて見事にエースをとりましたベンチッチ。
少し流れ来ましたか?≫0−4になった段階で少し肩の力が抜けて、吹っ切れたという感じがします。
やっと抜きましたね、エースの数。
このゲーム、ベンチッチがキープしています。
第2セット、ベンチッチがブレークバックしてもう1ゲーム自分のサービスゲームをキープしました。
4−2となってラドワンスカのサービスゲームです。
沢松さん、2ゲーム連取しましたベンチッチ。
≫非常に今いい形で来ていますし、エースの数が増えてきていますので、今度、逆にラドワンスカがじわりじわりとプレッシャー感じ始めました≫少しラドワンスカのボールが浅いですか?≫やはり、あと2ゲームで勝ちという意識があります。
≫浅いボールが続いて、少し深くしようとしてコースを変えようとしてミスが出ました。
≫どんな選手でも優勝という2文字を目の前にすると、ついついラケットを振り切れなくなるんですよ。
その振り切りのちょっとしたことでボールが浅くなります。
≫0−30です。
ここで一度靴ひもはほどけていないんですけれども、直しますね。
≫この辺が、さすがのラドワンスカですよね。
うまく自分の気持ちをこうして仕切り直しています。
≫0−30、ラドワンスカのサービスゲーム、こちらがラドワンスカ陣営です。
トマス・ヴィクトロスキコーチです。
今日はオンコートコーチには入っていませんが、女子のポーランド代表の監督も務めています。
あのコースの切り替えですね≫打っていったはずのベンチッチが、攻めたはずなのに、さらに倍返しされてしまうというのが本当に気持ち悪いんですよ。
何でこんなに速いボールが返ってくるんだと驚いてしまっています。
右足にサポーターを巻いているんですが、これは筋肉の張りが少しあるだけで、予防のために巻いていますと本人が話をしていました。
≫しかし、落ち着いていますね。
先ほど勝ちが見えてきて、少し固くなってきたかなと思ったんですが、この辺り、よく相手の動きを見て逆を突いています。
≫この試合優勝すればラドワンスカも世界ランキングトップ10に返り咲き、8位になることが決まっています。
そういった意味では大好きな東レの舞台できっかけをつかみたいですよね、ラドワンスカ。
そして何よりも、18歳の新鋭、ベンチッチを今のうちに倒しておきたいという気持ちもあるでしょうね≫それは大きいと思います。
≫ここでチャレンジをしますベンチッチです。
審判の判定はアウトでしたがベンチッチは入っているんじゃないかという異議申し立てこの第1セットに入って2つ目の異議申し立てをします。
チャレンジはアウトです。
ここも異議は通りませんでした。
これでベンチッチのチャレンジ、第2セット、残りはあと1つになります。
ラドワンスカ、40−30。
相手の動きを見てコースを変えてフォアハンドボレーを打ったんですが、これはアウト。
沢松さん、今の展開どう見ますか?≫ラドワンスカはよく攻めたと思います。
一番嫌ですよね、このタイミングで攻めてこられるのが。
しかしラドワンスカ、本当に恐るべしですね。
毎回作戦変えてきます。
≫大事なポイントになると、まさにテニス用語で、ライトタイミング、ライトチョイス、自分自身のやらなければいけないことをしっかりやってきますね。
≫このゲームはこの試合の中でも一番大きいゲームになると思います。
≫何とかベンチッチの流れを断ち切りたいラドワンスカ。
ミスが出ました、倒れ込んだベンチッチ。
ここで何度も前に行くチャンスがありました。
≫やはり怖いんでしょうね。
前に出てラドワンスカの狙い済ましたパッシングショットを恐れていたんだと思います。
≫しかしラドワンスカのボールも緊張からか、それほど深くはありません。
≫ベンチッチもチャンスなんですけれども、なかなかどちらも前に攻めるってことが今できない状態ですね。
≫それだけこの東レの大会の格式、そして、優勝に対するプレッシャーがあるということですね。
≫重たいですよ。
≫2011年に優勝しているラドワンスカであってもプレッシャーを感じています≫東レPPOテニストーナメント決勝戦。
ベリンダ・ベンチッチ×アグニエシュカ・ラドワンスカ。
第1セット、6−2、ラドワンスカ。
そして第2セットも5−2とラドワンスカがリードして第2セット第8ゲームに入ります。
ベンチッチのサービスゲームです。
このゲーム、ラドワンスカが取れば優勝になります。
沢松さん、絶対に落とせないこのゲームでベンチッチが最初のポイントドロップショットを巧みに使っていきました。
≫しっかりベンチに座って、1回冷静に考えてみると私もっとコートを広く使わなきゃと、同じようにラリーをしていたら勝てないということに気がついたんでしょうね。
≫一度、客観的にゲームを見直しましたベンチッチ。
今度は前に行った、この展開ですね。
先ほどまで躊躇していたネットプレーに思い切って出ていきました。
≫そしてこのラリーの数は、2本です、サービスを打ってその次で決める、この速い攻めこそがベンチッチの持ち味です。
≫このゲーム差はありますがベンチッチの方がウィナーの数、上回っているんですよね。
≫そうなんですよ。
次第にラドワンスカにもチャンピオンシップに向けてプレッシャーがかかってきますね。
≫これは当然かかってますよやはりどの選手もプレミアのレベルの大会のタイトルは絶対欲しいですよね。
世界ランキングトップ10入りへ向けて両者、戦っています。
ここはミス。
これには大きい声を上げました。
少し無理な形でネットプレーに出ていきました。
険しい表情に変わりますベンチッチ。
沢松さん。
≫攻めてはいますけど、ラリーが長過ぎますね。
ベンチッチ、本当に早いタイミングで攻めていかなければ特に今日は勝機がないと思いますよ。
≫長いラリーになったら、もうラドワンスカワールドなんですよね、今日は。
そういった意味では、長いラリーに持ち込みたいラドワンスカ。
バウンドでボールを打ちましたが、ネットにかかりました。
無理して今のも早いタイミングでいこうとしたわけですよね。
≫そうですね。
≫これがラドワンスカにとって、東レでのチャンピオンシップポイントになります。
第1セット6−2、第2セット5−2。
チャンピオンシップポイントを迎えました、ラドワンスカ。
打つときに大きい声を上げましたが、沢松さん?≫ちょっと今のは力が入っていましたよね。
やはりマッチポイントというので力が入ったんでしょうかね。
≫7回目の東レの舞台、ラドワンスカ。
2度目の優勝へ向けて。
それを阻止しようというのがベンチッチですが、ここまでの流れ、ラドワンスカがいい展開で試合を進めています。
このリターンはエースです。
さあ、もう一度チャンピオンシップポイントがやってまいりました、ラドワンスカ。
ここは一度、ラドワンスカにとっても落ち着いてということでしょうか。
≫2回の失敗はないと思いますよ。
≫両手を突き上げました、ラドワンスカ。
東レPPOテニス、ラドワンスカ、2回目の頂点に輝きました。
第1セット6−2、第2セット6−2。
ラドワンスカが見事にベンチッチを下して優勝の栄冠を手にしました。
≫見事、2度目の東レPPO優勝を飾りましたラドワンスカ選手、大きな拍手をお願いします。
≫表彰式です。
大会会長の東レ株式会社代表取締役社長、日覺昭廣から優勝したアグニエシュカ・ラドワンスカ選手にオリジナルトロフィーと優勝賞金19万5092ドルが贈られます。
東レPPOテニストーナメントはラドワンスカの優勝で幕を下ろしました。
沢松さん、この大会を振り返ってみまして、また新たにベンチッチ選手など出てきましたね。
≫やはりこれから世界のトップに向かっていく選手、新たに発見できた喜びと、それから今大会は日本人選手も活躍してくれましたから、本当に楽しい1週間でした。
2015/09/27(日) 14:00〜15:24
MBS毎日放送
東レパン・パシフィック・オープンテニス2015[字]
東レパン・パシフィック・オープンテニス「シングルス・決勝」解説:沢松奈生子 実況:石井大裕▽世界トップが繰り広げる美しき女性達の戦い!今年の女王は誰だ?
詳細情報
番組内容
今年で32回目を迎える東レ パン・パシフィック・テニス。世界の頂点に上り詰めた強豪が有明コロシアムに集結します。最高峰の舞台で繰り広げられる美しき女性たちの真剣勝負。今年の女王に輝くのは一体誰だ?
出演者
解説:沢松奈生子
コートサイドリポーター:坂井利彰
実況:石井大裕
インタビュー:古谷有美
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おことわり
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