大好きな句だったんですけれども名古屋高校さんには及ばなくて…。
ありがとうござい…。
高校生たちが心を震わせる夢舞台俳句甲子園。
選抜された36チームが日本一を目指して自慢の俳句をぶつけ合います。
「向日葵や反戦はときどきみだら。
向日葵や反戦はときどきみだら」。
自らの感性を託した五・七・五の17音。
その魅力を徹底的に議論し勝敗を決します。
「ながき笛吹く」。
俳句を通して個性をぶつけ合う。
まさに静かな激闘です。
俳句の聖地愛媛・松山の強豪校。
どんな題材も常識的なイメージでは詠まないのが暗黙のルールです。
個性が際立つ俳句で勝負を懸けました。
みずみずしい感性とチームワークが売りの北海道の常連校。
半年後に退職する名物顧問と上位進出を目指しました。
判定!旭川東高校の…。
予想以上の快進撃。
大切なものをつかみました。
17音に青春を懸けた高校生たちの知られざる激闘の記録です。
俳句甲子園出場校の中で最も北にある旭川東高校です。
この日は俳句甲子園に出す句を作るためフィールドワークに出ていました。
顧問と一緒にやって来たのは向日葵畑。
「向日葵」は大会で指定されたお題の一つです。
一面に植えられていたのは背丈の低い観賞用の向日葵。
さまざまな場所をさまざまな角度から観察します。
早速思いついたイメージを17音の言葉に落とし込んでいきます。
「かんでる」ってさ高校生…しみったれてねえ?学校に戻ると俳句の添削が始まりました。
その2つの差がやっぱりイメージとして…。
チームを13年連続で俳句甲子園出場へと導いてきました。
太田先生一人の生徒が詠んだ句に疑問を投げかけました。
向日葵は一般には背が高いイメージがあるため「膝丈の」という言葉では畑で見た情景が伝わらないというのです。
太田先生は読み手に伝わる俳句を作る事に徹底的にこだわります。
(笑い声)僅か17音によって新たな世界を体感できる。
それが太田先生が考える俳句のだいご味です。
俳句甲子園で披露する一つ一つの句。
事務局から事前に与えられる共通のお題を基に作ります。
今年のお題はこちらの7つ。
(神野)今年の兼題は非常にスタンダードなものが並んだという感じです。
今までにたくさんの俳人がその季語で詠んできたので掘り尽くされてしまっている。
なのでそこでいかに自分らしさ新しさを見いだしていくかという事が高校生たちに求められています。
俳句甲子園に出す句の提出期限まで1週間。
旭川東高校は一つの壁に突き当たっていました。
お題の一つ「蝉」の句がなかなか出来ないのです。
原因は冷涼な気候。
作り手にイメージがなくては伝わる句など出来ません。
2日後メンバーたちは蝉がいると聞いて隣町の山にやって来ました。
(鳥の声)でも聞こえるのは鳥の声だけ。
どうにかして蝉のイメージをつかみたい。
(スマートフォン)「ジー」。
なんと一人がスマートフォンで蝉の声を再生しました。
(笑い声)何だよ…。
目を閉じてスマートフォンの音に耳を傾けます。
諦めずに探した結果…。
学校に戻ったメンバーたち。
森に行かなかった部員に差し出したのは…。
何だよお前!部長の木村杏香さん。
最も俳句に熱心なチームの大黒柱です。
しみじみとした味わいとストーリー性のある作風が持ち味です。
「蝉時雨町の歴史は森にあり。
蝉時雨町の歴史は森にあり」。
鳴きやまぬ蝉のように北海道の森を粘り強く開拓し続けた人たちに思いをはせた句です。
(太田)いいよ。
やっぱり上手だね。
えっ?どうしたんですか?合格点をもらいました。
しかし…。
3年生の木村さん。
最後の大会に向けある決意を固めていました。
それは読み手の記憶に残るインパクトの強い俳句を作る事。
毎晩夜遅くまで考え続けました。
提出期限の2日前。
推こうを重ねいつもの作風とは一線を画した句を作り上げました。
(木村)「ロボットの喜怒哀楽や街に蝉」。
感情を持ち始めたロボットと変わらぬ姿で鳴き続ける蝉を対比し人類の発展に疑問を投じた句です。
「ロボットの喜怒哀楽や街に蝉」。
これはねとってもシュールだよね。
俺はロボットがあるからこの街にはビルがバ〜ッと出てきたよ。
「蝉」もそうだけど「街」が利いてるんだこれ。
すごくいいと思うよ。
なかなか詠めない句だと思います。
いつも俳句を受け止めてくれた太田先生も今年度で定年。
この大会が終わると俳句の指導も後進に譲ります。
あっ最後じゃないって戻しました。
やめてやもう。
それでなくても定年だとか…。
まだまだ。
まだまだ。
提出期限の前日。
大会に出す句を選びます。
自分の句以外だよ。
自分の選ばないで。
太田先生が合格点を出した候補作の中からチームのメンバー皆で話し合って決めます。
選べない…。
皆が苦労した蝉の句。
木村さんは5つが候補に挙がっていました。
どれが選ばれるのか。
OKです。
それじゃ荒井さん。
メンバーの票を集めたのは…「手のひらにみづ溢れたる」っていう景がすごい夏らしくて僕はこの句でディベートをしたいなと思いました。
あのロボットの句には票が集まりませんでした。
世界観が相手に伝わりにくいというのがその理由でした。
でも考えたいです。
私今までずっとみんながいい俳句を出したいって思ってきたので。
でも最後だしとかいろいろ考えて3年目だしって思うとだったら素直に自分で出したい句を出したいっていう気持ちがね揺れてるんだよねすごく。
太田先生自身も評価した俳句でしたが…。
…と僕は思います。
今の話を聞いてみんなで決めましょう。
決めるのはみんなで決めましょう。
先生も認めてくれた自分自身のこだわり。
このチームではそれより大切な事がありました。
太田先生がみんなの俳句だからってバシッて言った時に目が覚めました。
駄目ですね。
自分の思い入れだけが突っ走っちゃったので。
でも最後はちゃんと収まったので。
3週間をかけメンバーたちの句が出そろいました。
「手のひらにみづ…」。
(汽笛)去年の大会で3位になった強豪愛光高校です。
この日はブドウを題材にして句作りのトレーニングをしていました。
まずはブドウを眺めたり食べたり触ったり…。
五感で存分に感じたらある方針を守って俳句を考えます。
甘さや紫色などありふれたイメージではなるべく詠まないというのが愛光高校のこだわりです。
20分後。
一風変わった句が出そろいました。
食べ終わったあとの茎の美しさに目を向けました。
(佐藤)これはどなた?部長の野嵜大也さんの句です。
立派な房の中に大きくなれなかった実がある。
それを人間や動物の世界の縮図と感じました。
何かブドウを通して世の中の真理的な事を言ってる俳句なのかなと思って。
結構深みがあったので採りました。
こうしたトレーニングを繰り返すうちそれぞれの俳句の個性が際立ってきました。
しばしば住んでいる港町を散歩しながら俳句を考えます。
かつて「母の日」というお題で詠んだ句です。
あえて母親に愛されない子どもの視点で詠みました。
自分ではそんなに思ってないのに悲観的になったりちょっと…。
でもそれがよさになってるんだったらいいかなって思います。
海沿いの駅で日焼けした観光客が帰りの鈍行を待っている。
ゆっくりと流れる時間を詠みました。
去年6月に俳句を始めその魅力に心を奪われた山田さん。
読み手に伝わると自分が認められたようでうれしくなるといいます。
その句を見てもらった時に私が思った世界観を読み取ってくれたりそれ以上に広げてくれたりしてもらった時は何か何か…う〜ん…。
言葉で伝えるよりもそのうれしいなって思います。
夏休みのさなか。
俳句甲子園に出す句を作り終えてもメンバーたちは学校に集まっていました。
実は今年のチーム大きな課題を抱えていたのです。
それは互いの句について質疑応答を行うディベート。
先生を対戦相手に見立てた練習でも…。
なかなか手が挙がりません。
おとなしいメンバーがそろった今年のチーム。
部長の野嵜さんは責任を感じていました。
愛光高校がディベートで苦しむのにはもう一つ理由がありました。
それぞれが個性的で深い世界を詠むため句の説明が難しいのです。
「蝉」のお題で詠んだ句。
先生が「蝉時雨」という言葉について問いただします。
その説明を聞いた野嵜さん。
山田さんに「何が足りないのか」と聞かれますがうまく言葉にできません。
いや別に俺一人なんやったら別にいいよ。
そんな…すねなくていい。
俺一人感性が違うって話だったら別にいいよ。
すねるなよ。
面倒くさい。
個性的な俳句の魅力をうまく言葉で伝えられるか。
愛光高校は大会直前までディベートの練習に明け暮れました。
フフフッ撮られてる…。
本番まで1週間。
旭川東高校もディベート練習を繰り返していました。
「みんみんや手のひらにみづ溢れたる」。
木村さんの俳句。
蝉の声が響く夏流れる水を手に受け止めた時の涼しさを詠みました。
卒業生が「『みんみん』より適した言葉があるのでは」と指摘します。
作者も気付かなかった「みんみん」の効果です。
木村さんのノートには仲間と話して気付いた「みんみん」の句の魅力がびっしりと書かれていました。
初めはそれほど思い入れがなかった句です。
一つの句に対して多くの人の意見を聞いて自分の解釈を突き詰めて考えるって機会は俳句甲子園ぐらいなので。
何て言うかねその句との時間が長いっていうか。
その中で愛着が湧く。
チームの中で再発見を繰り返し句の世界観が色濃くなっていく。
太田先生は手応えを感じていました。
何かさそれ芸人の名前みたいに使われてない?松山俳句甲子園!
(拍手)8月22日俳句甲子園の開幕です。
全国から選抜された36チームが俳句の町松山に集結しました。
勝負は…日本を代表する俳人たちが俳句とディベートの出来によって勝ち負けの判定を行います。
まずは…勝ち抜いたチームがトーナメント戦を行い日本一を決めます。
おはようございます。
地元愛媛県の愛光高校です。
練習したやんこのために。
個性的で深みのある世界観をどう伝えるのか。
直前まで説明のポイントを確認します。
予選リーグ初戦の相手は福岡県の博多高校です。
どうぞ席にお着き下さい。
試合前の挨拶。
会場の注目が集まる中で…。
皆さんおはようございます!愛光高校です!
(拍手)え〜っと先ほどの博多さんと名古屋の試合を見て若干動揺してしまって…。
部長の野嵜さん大声を出してチームを鼓舞しました。
予選は3本勝負。
緊張の1本目です。
「夕立や梓の弓を引き絞る。
夕立や梓の弓を引き絞る」。
続いて白チーム代表の方2度俳句を読み上げて下さい。
「明かりなき部屋夕立に独り寝る。
明かりなき部屋夕立に独り寝る」。
愛光は山田さんの句。
夕立が降る中で弓を引き絞った時の張り詰めた一瞬を詠みました。
一方の博多。
激しい夕立の中部屋に独りいる時のさみしい気持ちを詠みました。
課題のディベート。
博多が愛光の句に疑問を投げかけます。
夕立って短期的に激しく降るじゃないですか。
騒がしいから何か集中してんのが途切れそうな気がするんですけどそこのとこはどうなんでしょうか?赤野嵜君。
そうでしょうか。
夕立というものをよく考えてみて頂きたいんですけれども夕立といいますとまあ確かに激しく降るんですが一定のリズムを刻むような感じでそういったものがここで弓を引き絞る時の力強さとともに心の落ち着きというものとも合ってくるのではないでしょうか。
(拍手)野嵜さん仲間の句の魅力を自信を持って伝えました。
それでは判定!赤3本白2本という事で今回赤チームの勝利です。
1本目を取った愛光高校。
続く2本目も連取し勝利を決めました。
次は…次は落ち着いてね。
もっと落ち着いてね。
愛光高校の2戦目。
予選リーグ通過を懸けて難敵名古屋高校と戦います。
どうか皆さんよろしくお願いします!1本目を取られ後がない2本目。
山田さんのあの句です。
日焼けした観光客が帰りの鈍行を待つ田舎の駅。
ゆったりとした時間の流れを詠みました。
愛媛のね有名ですよね。
まあそういった景が見えたと思うんですけれどでも僕ちょっと…助詞など表現のしかたに質問が集中します。
白野嵜君。
それを切り返し句の世界観を説明する事がなかなかできません。
判定!赤5本!赤チームの勝利です!では配点の内訳です。
愛光高校の予選敗退が決まりました。
愛光さんの方はですね句の形はすごい完璧です。
ただですねこの句よくよく考えますとあの〜鈍行だけが停まる駅っていうのはまあ日本の8割ぐらいの駅がそうなんじゃないのかなというふうに私思ってしまいましてその部分がちょっと弱かったというふうに感じております。
以上です。
句の奥行きを十分に伝える事はできませんでした。
それでは選手の皆さんが退場されます。
皆さんどうぞ手拍子でお見送り下さい。
選手の皆さん退場です。
(手拍子)それでは選手退場!大丈夫か?大丈夫か?私たちも用意してた自分たちの句の魅力みたいなものをもっと十分に語れる事いっぱいあったのに慌ててしまって語り尽くせなくて魅力を分かってもらえなかったところもあると思うし。
自分一年では成長したとは思うんですけどそれでもやっぱり言いたい事がちゃんとうまく言えなかったりだとかもしたんで。
俳句が伝わるうれしさ。
伝わりきらなかった悔しさ。
両方を味わった大会でした。
優勝するぞ〜!
(一同)オ〜!絶対勝ちたいと思います!頑張ります!シバタさん。
はい。
でも痛み…親知らずから…親知らずが…。
こんな事はまあ我々…予選リーグを勝ち抜き決勝トーナメント1回戦に進んでいました。
相手は福島磐城高校です。
判定!白が5本で…。
決勝トーナメントは5本勝負。
1対1で迎えた3本目です。
おめでとうございます!
(拍手)部長の木村さんが夏の冷涼感を詠んだあの句です。
質問のある方挙手をどうぞ。
ハママツさん。
磐城が「みづ」という表現が抽象的だと指摘します。
どんな水なのか分からないというところが少し弱いのではないかなと思うのですがそこの部分はいかがでしょうか?荒井さん。
はい。
ありがとうございます。
私たちは手のひらに水が…手のひらに水がどんどん溢れていく訳なんですけれどもそういう情景を大事にしたいと思ったのであえて湧き水とか水道の水とかそういうふうに断定をしないそういうふうに作りました。
判定!白5本で白の勝利です!おめでとうございます!旭川東3本目4本目を連取し見事勝利です。
次の試合相手は地元愛媛の実力校。
勝てば準決勝進出が決まる大一番です。
そういう部分が分からないと思うんですよね。
ハギワラ君。
僕が注目したのは…。
判定!白4本赤1本で白チームの勝利です!旭川東高校の準決勝進出が決定しました!チーム創設以来初の快挙です。
やった!抱きつきたいぐらいです!準決勝の会場です。
組み合わせの発表です!
(ドラムロール)まずはくじ引きで対戦相手を決めます。
お〜!第1試合赤が旭川東白が開成A。
女性の方もいるのでですねそこに圧倒されないようにですね男の力で頑張りたいと思います。
男の力…はい。
旭川東高校の対戦相手は過去最多優勝を誇る開成高校。
今年は史上初の3連覇が懸かっていました。
全然いいじゃん。
もう稜線に出て気持ちよさを感じましょう。
分かりました。
これまで開成は尊敬の対象だった格上のチームでした。
部長の木村さんそのイメージを振り払うかのようにたんかを切りました。
開成さんに3連覇はさせないというのがきっと俳句甲子園に出てる高校生がみんな思ってる事だと思いますので。
早めに準決勝の場で勝っておきたいです。
よろしくお願いします。
(拍手)5本勝負の準決勝。
1本目の俳句です。
開成はプールで泳いだあとほのかに塩素を匂わせながら縁側で涼む心地よさを詠みました。
旭川東は木村さんの俳句。
横に引き抜く紙芝居と縦に広がる入道雲を取り合わせ立体感を出しました。
開成は「ゆっくり抜かれ」という表現は面白みがないと指摘。
私たちのオリジナリティーはこの「抜かれ」というところにあると私たちは思っています。
私たちが見ている視点でゆっくりゆっくり抜かれていく。
盛り上がるクライマックスのシーンかもしれません。
さあまいります。
1本目判定!赤勝利です!1本目を取ったのは旭川東。
長方形っていう言葉を使ってるんですよ。
しかしここから開成が王者の底力を見せつけます。
「和蘭陀獅子頭」ってすごい文字とるんですけれどもこの季語を使ったってところもすごいんじゃないかなと思って。
白勝利です!白勝利です!2本目と3本目は圧倒的な点差で開成が連勝します。
判定!しかし4本目を旭川東が取り返し勝負は最終戦にもつれ込みました。
「朝霧や麓の鳥居朽ちてをり朝霧や麓の鳥居朽ちてをり」。
5本目開成は居眠りをした人のもとに小鳥が訪れるのどかな秋の日を詠みました。
旭川東は山の麓にある朽ちた鳥居に朝霧がかかる神秘的な情景を詠みました。
開成が「麓」という言葉の必然性に疑問を投じます。
ここでやっぱり「麓」なんですよね。
麓っていうのはやっぱり人間の存在を感じさせます。
人々の営み。
そういう麓。
山神信仰というものが昔はありましたから山には神様がいるんです。
そういうものを境界として鳥居があるんですよね。
それを朝霧がファクターとなる事でひょっとしたら神様がこっちまで来てるようなそういうような感覚を作者が持っている…。
そこまでです。
(拍手)皆で探した一つ一つの句の魅力。
それが強豪相手に一歩も引かないディベートの原動力になりました。
さあ大将戦までもつれ込みました。
旭川東対開成A。
決勝に進出するのはどちらでしょう?判定!判定!7対6ですか?7対6!赤旭川東!
(拍手)1234…えっ!きゃ〜!
(拍手)大接戦を勝ち抜いたのは旭川東高等学校だ!王者開成を破る大金星です。
(拍手)麓の事をちゃんと人間の世界それから鳥居は人間が山に神様を感じて作ったものでそれを人間が手入れしていくものだというような事まで語ってらしたのはとても説得力がありました。
大変接戦でした。
本当にありがとうございます。
(拍手)ついに迎えた決勝戦。
相手は予選リーグで強豪愛光高校を下した名古屋高校です。
試合は接戦となり勝敗はまたしても5本目に委ねられました。
名古屋は波にさらわれる亀の子の厳しい運命に思いをはせました。
旭川東は木村さんの俳句。
洗濯が終わるのを裸で待っている時の開放感を詠みました。
名古屋は「素裸」という言葉ばかりが目立ち俳句に奥行きがないと指摘。
面白いんですけどでも何かそこで終わってしまったような感じがしてちょっとそれがもったいなく感じたんですけれどどうでしょうか。
木村さん。
私は「素裸」の夏らしさというのを感じてほしいんですね。
洗濯を待っている間にちょっと汗をかいてまだ服を着たくないなって思ったりその暑さっていうのがしっかり出るのでここは「素裸」っていう面白いだけでは終わってないと思います。
旭川東高校のメンバーたち。
全てを出し切りました。
「波を待つ」という表現は亀の子は待たないんですよ。
行くんですよ。
そこまでです。
(拍手)全ての対戦が終了しました。
第18回俳句甲子園。
優勝は旭川東か。
名古屋か。
大将戦判定です。
判定!
(拍手)白!名古屋優勝を勝ち取りました!
(拍手)試合後の挨拶。
木村さんが観客席に呼びかけました。
(拍手)えっと私が言うのもなんですが13年その昔も文芸うちの俳句甲子園の顧問をして頂いてありがとうございました。
(拍手)最後の俳句甲子園生徒たちから最高のプレゼントを受け取りました。
(手拍子)それがいいよ。
目標は達成できたんだから。
やった〜!それが一番。
そのために来たんだから。
100%です。
お疲れさまでした。
生徒たちは準優勝という結果以上に大切なものを得た。
それが太田先生の実感です。
本当に勝ち負け…あんまり悔しく…去年の負けは悔しかったけど今年の負けは全然悔しくないし。
本当に子どもたちが成長してくれたと思います。
それが一番です。
僅か17音で表現する事の苦しみ。
チームメートと築いた友情。
そして大会でかみしめた悔しさと喜び。
決して忘れえぬ10代の一夏です。
はいチーズ。
2015/09/27(日) 15:00〜15:50
NHKEテレ1大阪
静かなる激闘 俳句甲子園2015[字]
毎年8月、高校生たちの俳句の全国大会「俳句甲子園」が開催される。全国から選抜された36チームが日本一をめざして自慢の俳句をぶつけ合う。17音にかけた一夏を描く。
詳細情報
番組内容
俳句で日本一を目指す高校生たちがいる。8月に愛媛県松山市で行われた「俳句甲子園」。全国から選抜された36チームが自慢の俳句をぶつけ合い、その魅力を議論して勝敗を決める。番組では2つの出場校に密着。個性を大事にした句で勝負をかけた地元校。みずみずしい感性とチームワークが売りの北海道の実力校。生徒たちは、17音で表現する苦しさ、相手に伝わる喜びなどを実感していく。高校生たちのひと夏の成長を描く。
出演者
【出演】俳人…神野沙希,【語り】伊藤裕一郎,安部みちこ
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
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