大ヒットを飛ばしている映画…
古代からよみがえった恐竜たち
今新たな説が…
それは…
この現代にその子孫がいるという
しかもそれはあなたの身近に
そして恐竜たちはここ日本にもいた
そこは現代と太古の世界を結ぶタイムトンネル
こんな夢を持つ人がいる
(柴田)ずっと落としてもらって
男の夢は1億2000万年前の生き物から
当時の日本の姿を科学的に明らかにすること
恐竜に限らずですけども動物の一部なんだと思ったときの
僕らはいつまで夢を見られるのだろう
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日本でも実はこれが見つかっている
そのうち四つが発掘された世界的にも有名な場所が…
柴田はその場所でニつの新種を発掘した
そこは一般の車では入れない現場
川沿いの山肌を切り崩した通称北谷
恐竜たちが繁栄を極めた白亜紀の地層が露出している
柴田は福井県が行う発掘調査の現場リーダー
高さ70メートルに及ぶ1億2000万年前の白亜紀の地層
ここから新種の恐竜が次々と発掘された
最初に発見されたのは…
続いて…
さらに8年前柴田が見つけた「福井の巨人」…
その大きさはこのとおり
さらに今年新種に認定された…
7月下旬新たな発掘調査が始まった
そのやり方とは?
まず掘る場所にマークを付ける
後でどこから化石が出たのかをわかりやすくする
硬い岩石の地層を重機で掘削
剥がした岩を一つずつ慎重に運び出す
そして30〜40センチほどの大きさに砕く
化石はあるのか?
柴田ら研究員が丹念に調べていく
続いてアルバイトの学生たちが
すべて手作業で細かく割り化石を探す
すると…
これ竜脚類っていう首と尻尾の長い恐竜の歯になってます
これは草食恐竜の歯の化石
これも今日見つかったやつなんですけどパッと見たって何かよくわからないんですが…
種別はわからないが
恐らく幼い個体だという
この白いマーク
実はこれ半分に割れた…
何やら柴田たちが動き出した
恐竜の歯の断面がありましたよねあれの…あれがこっちに残ってますからあれを探してるんです
残りの歯は見つかるのか?
捜索すること30分
よく似てるんですよね大きさといい…ここに断面ありますよねこれの反対側がここにあるんです
この少〜し模様の違う部分が残りの歯
並べてみても素人にはとてもわからない
石に埋もれてよくわからない化石でも
クリーニング作業を行えば…
ご覧のようにきれいな歯を取り出すことができる
埋没している化石を正確に見極める
経験のなせる技だ
化石を求めすべての石を3〜4センチまで小さく割る
あれでもまだもっと割りたいんですけどねもう一回たたいたら出るかもしれないし
日本の恐竜発掘の最前線北谷
次々と…
それは1億2000万年前の地球の姿にヒントがある
その時代日本は今と違い大陸の一部であった
そこで恐竜たちは餌を求め自由に暮らしていた
しかし地球に隕石が落下
それに伴う環境の激変で
恐竜は絶滅したといわれている
それから6000万年もの時を経て
大陸から日本は離れ
現在の形となった
この間恐竜の骨に土砂が覆い重なり
骨は地中深くに埋まった
その後地殻変動により隆起
さらに水の浸食を受け再び姿を現した
こうして出来上がったのが北谷
地球が与えてくれた奇跡の発掘現場だ
この北谷は26年にわたりずっと掘り続けられてきた
実はこれは世界でも珍しい発掘方法だという
恐竜の発掘で世界的に有名な…
地層が地上に露出しているため
恐竜の骨を直接見つけることができる
掘り終えれば別の場所へと移動し再び発掘
中国なども同じ方法で発掘が行われている
一方26年も発掘が続けられている北谷
その大きなメリットが…
これ大きいですよ両方付いてますからね
これは…
北谷では恐竜以外の化石も発掘される
これは…
これまでに1億年以上前のワニやカメも見つかっている
これは1ミリもない…
当時北谷に淡水があった証拠だ
1ヵ所を長く掘ることで様々な化石が出てくる
それにより当時の北谷全体の生態系が明らかになる
その北谷層の…
そして今回特別に北谷の発掘からわかった
…の姿をご覧いただきましょう
それは現在からは想像できない世界
大空を舞うのは…
地上には命の源となる水が豊富にあり
藻や貝ワニカメが生息していた
植物を食べるのは…
巨体のフクイティタンが堂々と歩き回り
そしてコシサウルスが自由にかっ歩
そこに餌を求めて肉食恐竜フクイラプトルがやって来る
…ことは
皆さん恐竜は絶滅したと思っていますよね?
ところが今学者の中では
絶滅していないのでは?と言われているんです
というのもこちらの化石
この部分なんと羽毛なんです
この恐竜は全身に羽毛がはえていたと考えられています
さらにこちらの化石
首を曲げて寝た状態で見つかりました
大事な頭部を
冷やさないようにしていたのではないかという説もあります
実はこの姿勢…
さらに…
一部の恐竜は絶滅せずに
…と言われているんです
でも恐竜から鳥へどうやって進化していったのでしょう
今研究が進められています
今日も一日ガンバ…
(一同)ルンバ!
発掘を続ける柴田たちのチーム
その発掘を手助けするのは地質や化石の研究をする学生たち
皆アルバイト
炎天下地道に執念深く学生たちが化石を探す
骨ではないが…下何か挟んで手入れたらあかん何て言うんですかね…割ったときに違ったりしたらすごく残念なんですけど柴田さんは…
しかし掘れども掘れども化石が出ないこともある
そんなときリーダーの柴田が必ず伝える言葉がある
出ないのも成果だということですねそこで出ないのも一つの成果なんだとちゃんとみんなに話しながらだんだんテンションも落ちてくるんですけど地道にやっていく
出ないのも成果
ダメとわかったことが成果と思えば次に進める
そんな柴田を現場リーダーに選んだ人物がいる
26年前北谷の発掘を最初に行った人物だ
東さんが発掘を始めた頃
まだ日本には恐竜の専門家などほとんどいない時代だった
しかしその発掘は開始早々に成果を生んだ
第一次二次調査では
イグアノドン類のフクイサウルスなどの新種の化石が発見された
新しい種類のイグアノドンの仲間になるだろう
この成果が町おこしにもつながり
福井県は発掘を積極的にサポート
そして8年前現場リーダーが柴田へ引き継がれた
責任重大
リーダーとして初めて現場に立った矢先
全身に鳥肌が立つ出来事が起きた
2007年初めて現場のリーダーとなった柴田
それは本格的に発掘を始める直前に起こった
準備のため大きな石を割っていると…
見たこともない形をした化石が浮かんでいた
すぐさま柴田が確認
全身に鳥肌が立った
これが発掘された化石
極めて保存状態がよく…
3ヵ月以上かけてクリーニングが行われた
一体どんな恐竜なのか
東さんを中心に世界中の論文を当たった
さらに標本と見比べたが同じ形のものがない
東さんと柴田は新種の恐竜と確信した
3年後論文を発表
世界的な学術誌に掲載された
柴田は世界の古生物学者が
一生に一度あるかないかの発見をやってのけたのだ
その恐竜がこちら
学名…
…と名付けられた
こんなところに化石があるんだこれが…恐竜に限らずですけど動物の一部なんだと思ったときの…
今年3月にも柴田らは新たに
新種コシサウルス・カツヤマを認定させた
東さんの時代から数え
北谷で見つかった新種は四つとなった
こうした研究の成果と町おこしが結びつき
福井は恐竜王国として歩み続けている
柴田が席を置く…
世界三大恐竜博物館の一つと言われ
海外から貴重な化石が集まる特別展も開催される
夏休みには一日1万5000人が訪れた
すごい迫力があった・おもしろかった?
北谷に地元メディアが集まった
実は今回新たな発見があったという
一体何が?
この夏柴田たちが発見したのは恐竜の足跡
足跡の形独特なので…それの足跡じゃないか…
この足跡…
さらに…
初めて北谷で見つかった
1億2000万年前の日本の姿を解き明かす
その新たな鍵を柴田はまた一つ手に入れた
北谷の発掘現場と川を挟んだこの場所
そこには柴田の夢を継ぐかもしれない
子どもたちがいた
まだ
(スタッフ)今何見つけたの?
(スタッフ)見せて見せてすごいじゃん貝の化石になってん恐竜好きな子どもが実際発掘を体験してまあ貝化石…その貝化石でもたぶんその子は恐竜のことある程度詳しかったでしょうから恐竜時代の貝化石だっていうことで貝化石が見つかったっていう喜びを味わってもらってるのでその印象がその体験が興味の何かきっかけになってくれるんじゃないかなと思います
たとえ出なくても出ないことが成果
それが次の発見につながる
1億2000万年前の日本の姿に挑む柴田の挑戦は
次世代へ受け継がれる
次回は世界が注目する…
がんがどんどん大きくなりますから
それは戦国時代豊臣秀吉が敵の城を囲い
食料補給させなかったこれに例えられる
一体どのようにしてがんを兵糧攻めにできるのか
最新がん治療の現場を追った
ナレーターは彼にバトンタッチ
「夢の扉」の主人公たちが
イノベーションの秘けつを明かします
2015/09/27(日) 18:30〜19:00
MBS毎日放送
夢の扉+[字]【中井貴一▼日本にもあった“恐竜時代”!〜恐竜化石発掘現場に密着】
“1億2000万年前の日本の姿“を解き明かせ!
詳細情報
番組内容
そこは、“恐竜化石の産地”と呼ばれている。福井県、勝山市。
その山中で発見された恐竜の化石が、今年3月、新種と認められた!
国内では、これが6種類目。うち4つが勝山市で発掘されている。
この日本の恐竜発掘の最前線で、作業の指揮を執るのが、柴田正輝、40歳。
恐竜研究の本場、アメリカ・モンタナ州で学び、福井で2つの新種を発見してきた柴田。
番組内容2
その夢は、知られざる“1億2000万年前の日本の姿”を解き明かすこと。
『過去を知ることは、未来のことを知る大きなヒント』
恐竜だけでなく、植物や貝、微生物など全ての化石から、
科学的に太古の日本を検証しようと、実に地道な調査・研究を続ける柴田。
番組は今夏、その発掘調査に密着。すると、ある貴重な化石が発掘された。
新たな“恐竜時代の証”とは!?
出演者
【ドリーム・メーカー】福井県立恐竜博物館 研究員 柴田正輝(40歳)
【ナレーション】中井貴一
音楽
小田和正「やさしい雨」
関連URL
■番組HP
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/
■twitter@yumetobiplus
http://twitter.com/yumetobiplus
■facebook
http://www.facebook.com/yumetobiplus
制作
【制作協力】TBSビジョン
【製作著作】TBS
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる場合があります。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
福祉 – 文字(字幕)
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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