バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「ダブルマイノリティー」 2015.09.27


みんなのためのバリアフリーバラエティー…今日のテーマは…なるほど。
今日はねそのダブルマイノリティー。
マイノリティーってよく聞きますけどダブルマイノリティー。
これ何やっていう事なんですよ。
みんなとちょっと考えていきたいんですけど愛ちゃん知ってましたか?私知ってます。
私はセクシュアル・マイノリティーじゃないですか。
私のお店にもそういうスタッフがいてダブルでマイノリティーを持ってるっていう。
2つ?そうなんですよ。
いるんですよ。
2つ何か持ってるって事?はい。
でも苦しみも大変さも2倍だけどもう幸せも2倍だよねこれね。
そうなの。
最近振られたばっかりだそうです。
さてダブルマイノリティーという事なんですがセクシュアル・マイノリティーの中にもやはり身体障害や精神障害などのある方がいます。
そういう2つもしくは複数のマイノリティー性を持った方をダブルマイノリティーというんですが今回はそういった方を取材しました。
取材したのはLGBTの当事者でもあるぐっさんこと山口ディレクターで〜す。
はいディレクターさん!よろしくお願いしま〜す。
セクシュアル・マイノリティーはぐっさんの場合どういうのですか?僕自身はLGBTのTの部分で。
T?T。
トランスジェンダーといって性別を移行している人とか移行しかけている人の事をいうんですけれども僕は体が女性で生まれて今は男性として社会生活を送っています。
なるほど。
で誰を取材したんですか?今回取材したのは植木智さん。
あっ植木さんよろしくお願いしま〜す!よろしくお願いします。
(山口)植木さんは脳性まひといってセクシュアリティーは僕と同じトランスジェンダーでで女性の体で今は男性として社会生活を送っております。
何を言うてもね僕は植木さん「あれ!」って思ったのは以前番組で障害者プロレスの取材やらしてもらった時に出てくれてはんねやね?はいそうです。
ところがパッと思い出されへんかったのはあのころはまだカミングアウトしてなくて。
気が付いたら今日お会いしたらものすごい男性っぽくなってたんですよ。
植木さんのダブルマイノリティーの悩み。
開けるよ。
兵庫県西宮市のアパートに住む植木さん。
親元を離れ1人暮らしを始め12年になる。
(チャイム)あっ来た。
毎日朝と夜4時間ずつ介助者がやって来る。
身体障害者が自立生活を送る上で欠かせない存在だ。
植木さんは今男性に介助を頼む事に抵抗はないがカミングアウトするまでは介助者をどっちの性別に頼めばいいか悩み続けたという。
植木さんが自らの性別に違和感を覚えるようになったのは思春期の事。
しかし友達から拒絶されるのではと誰にも話す事はできなかった。
大学に入ると初めて介助者を使っての1人暮らし。
介助は同性が原則のため毎日女性の介助者が訪ねてくるようになる。
植木さんを女性として見ている介助者を前に人間関係を壊す事がないよう気を遣い続けたという。
男性の介助者がつくようになったのは5年前から。
武智陽平さんは植木さんにとって初めての男性介助者だ。
味はどうですか?いい。
入りだした時ですか?でも特別そんな意識はしてなかったですけどね。
何かあんまり意識し過ぎたらかえって腫れ物に触るみたいな感じもなるし変にこっちが気ぃ遣ってんのとかやっぱり気付くやろうしね。
そうなると余計お互いやりにくい事なるしというので。
別にほかのとこ行く感覚とほぼ一緒の感覚で来てましたけどね。
植木さんが介助を依頼しているのは自宅近くの事業所。
障害者の自立を支援するNPOだ。
植木さんの職場でもある。
介助者たちとは職場の同僚として気心の知れた関係。
それでも女性である事への違和感を口にするのは簡単ではなかった。
介助者たちもうすうす植木さんの悩みに気付き始め誰が介助に入るのか模索していた。
いっぺん自分がどっちを使っていいんかっていうのを植木に相談された時にどっちでもいいんじゃねえって。
自分の使いやすいようにした方がええんちゃうかっていうのはちょっと話した事があって…。
何か分からへんから両方同じぐらいの割合で使ってみてちょっと自分もどうなるか様子見たいみたいな時期があったよね。
あったあった。
で多分それやっていくうちに男の介助者使う方が自分にはまあどっちかっていったらしっくり来るんかなみたいな感じ。
しかし男性に全ての介助を依頼するのも植木さんにとっては勇気のいる事だった。
問題だったのは風呂の介助。
心は男性だけど体は女性の植木さん。
男性の介助者に風呂介助を頼むまで1年以上かかった。
いきなりでしたからね。
何の前触れもなくいきなりテレビ見とったら「風呂行く」って言うて。
お〜いきなり来やがったなこの野郎みたいな。
入って普通にこうやってできてね…トランスジェンダーで身体障害のある植木さんの介助の悩み。
植木さんは介助者と信頼関係を築く中で乗り越える事ができた。
アハハッいきなり来やがったなこいつ!めっちゃフランクやな関係性が。
めっちゃいい関係ですよね。
兄弟みたいな何かね。
玉木さんあんなん?特別よね。
いや〜でもものすごい真剣に見て難しいなこれって言うてたけどどやった?私ちょっとダブルマイノリティーの事をこんなに介助者の方とか大変な思いあんの知らなかったです今見たら。
やっぱりそら性別の話してる時ももうどっちかこっちが分かんなくなってくるぐらい…。
やっぱり自分は男だと思う…男でいきたいと思ってるからやっぱり女性の人がバッと何か脱がれても嫌やしっていうのすごい気持ち分かったんですよ。
実際に多分いらっしゃいますもんね絶対何もできない人…。
なるほど。
そういう気持ちを外に出せるっていう環境がやっぱりまず必要ですよね。
やっぱり周囲の理解っていうか一番近い人からですけど近い人からやっぱり理解してもらうのがすごく大事ですよね。
声を上げれる環境っていうのはやっぱり僕たちにとってはすごい大事なところだと思います。
そういう意味ではいろいろ声も拾ってきたんですって?番組でダブルマイノリティーのお悩みを募集したところですねたくさんの声が寄せられました。
そのうちのお二人に取材してきましたのでお聞き下さい。
VTRどうぞ。
う〜ん。
本当LGBTってね言葉も出来ていろんなカテゴリーがあってでそん中にみんなホッとした反面でも当てはまらない人もいっぱいいるんですね。
だからこんだけ苦労して悩んでんだなあと思って…。
もうやっぱりあれですよね。
まず1つの障害があってそれに伴って追い込まれて2つ目のまた問題を抱えるという。
そうですね。
やっぱりセクシュアル・マイノリティーって周りの理解っていうのがなかなか得づらい。
今もまだやっぱり得られづらいところがあるのでそこから精神病んでってしまうっていう方が結構いらっしゃって。
で割とやっぱりうつになってしまう方は多いですね。
いやでもこれは難しいと思うんですけど玉木さんどうですか?次いってみよう!隣はパートナーの高島由美子さん。
(一同)よろしくお願いしま〜す。
モンキーさんは何のダブルマイノリティーなんですか?まあ聞こえないっていう事とトランスジェンダーという事のダブルマイノリティーなんですよね。
なるほど。
トランスジェンダーというのは?体は女性なんですけれども心は男性っていう事ですね。
モンキー高野さんはろう者の世界でLGBTの理解促進に取り組んでいる!12年前から手話教室の講師を務めているモンキー高野さん。
お笑いを取り入れたユニークな講座は受講者からも大人気。
最近はLGBTをテーマに取り上げ性の在り方について話し合う事も。
今では自分の経験を楽しく話すモンキーさんだがカミングアウトするまでにはいろいろ葛藤があったという。
自分の性別に違和感を抱き続けながらも女性としてろう学校時代を過ごしてきたモンキーさん。
卒業後一般企業に就職した事でもう一つの厳しい現実に直面する。
聞こえる人たちの中で一人孤立してしまったのだ。
孤独を深めるモンキーさん。
心のよりどころとなったのはろう学校の同級生や幼なじみたちだった。
久しぶりに再会するろうの仲間たち。
見た目も男になったモンキーさんを初めて見る友人も。
聞こえる人たちの世界で孤立していたモンキーさん。
手話で自由に話をできる友人たちは決して失ってはいけない仲間だった。
転機になったのはあるろう学校時代の後輩との再会。
同じトランスジェンダーのれんさん。
カミングアウトして自分らしく生きる事をテーマにLGBTの支援活動を行っていた。
学生時代は不登校だったれんさんが今女性として自信を持って生きる姿にモンキーさんは大きな衝撃を受けた。
れんさんに背中を押されるようにモンキーさんは性同一性障害の診断を受け男性として生きる決意をする。
その後れんさんと漫才コンビを組んだモンキーさん。
ろう者の世界でセクシュアル・マイノリティーに対する差別や偏見を解消する活動に取り組んでいる。
聞こえない人たちにとって掛けがえのないろう者のコミュニティー。
そこがセクシュアリティーに悩む人たちにとっても安心できる場所となるようモンキーさんたちは取り組みを続けている。
まあでもさちょっとドキッとしたのはちょっと待って。
よくさテレビの中でもよくやるけど「あいつこっちやで」とか。
やりますよね。
やるよね?あれ絶対まずいよねよく考えたら。
(山口)本当まずいですよね。
ちょっとさ何がダメでっていうの僕ら教えてもらえませんかね?じゃまずこれはおかまさんですね。
これは手話でも…手話というかこういうふうに表してますね聞こえない人たちも。
それからこれねホモっていう。
ゲイじゃなくてホモ。
ホモってこうやるんですよ。
こう重ねるんですか?
(高島)重ねるんですね。
これ差別用語なんですね。
それからねレズビアンってこうこする。
ああレズビアン。
これはレズビアン。
差別用語なんですね。
じゃあどうすればいいんですか?どういう表現だといいんですか?じゃあまずゲイ。
胸の所に親指を立てて下さい。
これゲイです。
そして小指を立てると今度はレズビアンになります。
ビアンですね。
それを今度は親指小指だとバイセクシュアルなんですね。
あっ両方。
バイセクシュアル。
そうなんですよ。
それでモンキーちゃんとか愛さんみたいなトランスジェンダーの人こうやってくるんとVをピースを胸の前でくるんってやるとトランスジェンダーっていう。
自分の性に違和感を感じる。
あるいは移行しようとするしてるという。
これさ今それをしてる人とか責めるとかじゃなくてそういう事って気付かないのね人間って。
気付けるきっかけが…。
確かに。
みんな自分らしく生きられたらいいね!2015/09/27(日) 19:00〜19:30
NHKEテレ1大阪
バリバラ〜障害者情報バラエティー〜「ダブルマイノリティー」[解][字]

シリーズ第2回は、セクシュアル・マイノリティーであり、さらに身体障害や精神障害などがある「ダブルマイノリティー」、二重の生きづらさを抱える人たちの声に耳を傾ける

詳細情報
番組内容
シリーズ第2回は、セクシュアル・マイノリティーであり、さらに身体障害や精神障害などがある「ダブルマイノリティー」の人たちに注目。「入浴介助の際、どちらの性別の介助者に頼むか」葛藤する脳性まひのトランスジェンダー、ろう者の世界におけるLGBTへの偏見をなくそうと活動を続ける人。二重の“生きづらさ”を抱える人たちの声に耳を傾ける。【出演】はるな愛
出演者
【ゲスト】はるな愛,【出演】大橋グレース,【コメンテーター】玉木幸則,【司会】山本シュウ,【リポーター】大西瞳,【語り】神戸浩,伊藤愛子

ジャンル :
福祉 – 障害者
情報/ワイドショー – 健康・医療
バラエティ – トークバラエティ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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