ボクシングW世界戦「井岡一翔×ソーサ・高山勝成×原隆二」 2015.09.27


≫世界のベルトをかけた2つの戦いが今、始まる。
3階級制覇を成し遂げた井岡一翔。
夢は終わらない、フライ級初防衛戦。
ここから新たな伝説へ。
≫あくまで通過点だとは思ってるんですけど、フライ級で最強を証明したいのでレベルの違いを見せれたらなと思います。
4団体王者、高山勝成×高校4冠のエリート、原隆二。
日本人同士の世界戦。
≫負けて強くなる。
相撲や将棋、勝負の世界で言われる格言です。
高校時代にインターハイ、国体選抜と4冠達成、プロになっても負け知らず。
日本チャンピオンになって3度防衛、OPBF東洋太平洋のベルトも獲得。
エリートと思われ続けてきた原隆二。
去年の10月30日、田中恒成に初めての黒星を喫し、東洋太平洋のチャンピオンを失う。
これがどんな影響を与えたのか。
原隆二は言います、自分が足りないものを見せつけられ、認めざるを得ない状況になった。
アドバイスを聞けるようになったと言います。
負けを成長の糧にします。
思えばアマチュアからプロに進むときにも競馬の騎手を目指して挫折。
そしてプロになっても日本、東洋と来て一気に世界には行けなかった挫折。
単なるエリートではありません。
挫折を知り、強さを身につけて初めて臨む世界タイトルマッチ。
さあ、これまでの成功も失敗もすべてはこの日、このリングのために。
原隆二、世界初挑戦。
≫日本人世界4団体制覇チャンピオン、高山勝成選手の入場です。
≫掲げられた世界チャンピオンの証のベルトです。
WBA、WBC、IBF、WBO、世界4団体制覇をした初めての日本人。
そしてこの最軽量のミニマム級で4団体のチャンピオンになった世界初のボクサー、高山勝成。
彼に考えるボクシングは何ですかと聞くと、こう返ってきました。
ボクシングは互いの未来を奪うスポーツ。
酷ですが、リングに上がる以上それは避けられないんです。
僕に負けて引退した選手もいる、チャンスが消えた選手もいます。
その相手の未来を奪うからこそ、その気持ちを背負って戦います。
相手のかなえられなかった夢を背負って戦うんです、こう語った高山。
勝って得られるものは勲章や栄光だけではありません。
相手の傷や十字架も背負ってきました。
そんな覚悟が高山にはあります。
だからこう言います。
多くの修羅場を乗り越えてきた自分は今日戦う原隆二選手以上のものを背負っているんです。
だから負けられない。
気持ちを込めて、心を鬼にしてリングに上がります、今日、原隆二の未来を奪うために。
4団体制覇チャンピオン、高山勝成。
≫侍同士の世界タイトルマッチ。
頂に立つのは、この男。
日本人唯一の4団体王者・高山勝成。
高山の武器は試合終盤になっても落ちない圧倒的なスタミナと、打ち出したら止まらない手数の多さ。
その象徴となったのが、去年の大みそか。
第7ラウンド、高山が衝撃的なラッシュをかける。
パンチの嵐。
怒とうの95連打。
こうして高山は4団体制覇を成し遂げた。
命を削って積み重ねたキャリア、若造には負けられない。
4団体王者・高山に挑むのは、高校4冠のエリート・原隆二。
すぐに頭角を現し、高校4冠を達成。
将来を嘱望された。
しかし、卒義後は競馬学校へ。
ボクシングを捨て、ジョッキーを目指したが原の心は満たされなかった。
再びリングへ戻ってきた原は2010年にプロデビューを果たすと破竹の18連勝。
一度離れたボクシング、もう二度と捨てたりしない。
このリングに人生をかける。
日本人同士の世界タイトルマッチ。
4団体を制した王者・高山か、高校4冠のエリート、原か?最後に立っている侍は、どっちだ?≫IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦を行います。
赤コーナー、37戦29勝11KO勝ち、104パウンド4分の3、仲里所属、2001年度全日本ライトフライ級新人王、元日本ミニマム級チャンピオン、元WBC世界ミニマム級チャンピオン、元WBA世界ミニマム級チャンピオン元IBF世界ミニマム級チャンピオン、元IBF・WBO世界ミニマム級統一チャンピオン、IBF世界ミニマム級チャンピオン、高山・ライトニングK・勝成!≫4団体制覇のチャンピオンIBF世界ミニマム級タイトルの2度目の防衛戦です、高山勝成。
≫青コーナー20戦19勝11KO勝ち1敗、105パウンド、大橋所属、2010年度全日本ミニマム級新人王、元日本ミニマム級チャンピオン、元OPBF東洋太平洋ミニマム級チャンピオン、チャレンジャー、IBF世界ミニマム級10位、原隆二!≫世界初挑戦、大橋ジム、原隆二です。
≫IBF世界ミニマム級タイトルマッチ。
チャンピオン・仲里ジム・高山勝成挑戦者、大橋ジム、原隆二です高山勝成4団体制覇チャンピオン、IBFのタイトルマッチとしてはこれが2度目の防衛戦。
原隆二、世界初挑戦。
どちらが未来を切り開くのか≫夢の3階級制覇を果たして迎える井岡一翔、初の防衛戦です。
しかし、いつものように体を動かし、いつもと変わらぬ準備をしている井岡選手。
チャンピオンとして、見ている人々を熱くさせる、そして王者の強さを証明する試合をすると話す、その胸のうちの炎は既に燃え始めています。
≫IBF世界ミニマム級タイトルマッチ第2ラウンドに入ります。
≫第2ラウンドには原隆二のこの右のオーバーハンド。
チャンピオン・高山の顔面をとらえています。
これ以外にも左フック、それから右のオーバーはもう一回ありました。
特に第2ラウンドは力感あふれる原隆二のパンチが目立っていました。
≫場内に発表がありました。
偶然のバッティングによる出血です。
なお、偶然のバッティングによって第4ラウンド終了までにゲームがこの後、試合が再開できないことになりますと負傷引き分け、4ラウンド終了後にはそれまでのラウンドを含みまして負傷判定ということで勝負が決します。
第3ラウンド、この原が踏み込んでいった瞬間に高山も入ってきました。
これによって左まぶたの上が切れました。
もともと古傷として持っている左まぶたの上。
前回の試合、防衛戦のファーラン・サックリンJr.との9ラウンド負傷判定もやはり両まぶたの上が切れました。
偶然のバッティングにより試合続行不可能になった場合、4ラウンドまでは負傷引き分けです。
両者引き分けとなるわけです≫左まぶたの上が気になるはずですが、この第4ラウンド、自ら仕掛けていく形に切り換えました、チャンピオンの高山勝成。
第4ラウンドの序盤には原隆二の右フックももらったんですが、その後の、あの詰めていく迫力、これはミニマム級の中ではこの高山勝成、回転数とパンチの雨あられという意味では世界随一です。
原の右、一瞬ヒヤリとしたチャンピオンの高山でしたがこの後から高山の猛ラッシュが始まりました。
最後の左は鬼塚さん、原の動きが止まりましたね?≫やっぱり少し効いたと思います。
≫第4ラウンドが終了、この後、第5ラウンドです。
≫相手に何か隙がある、そして相手に少しダメージがあると見ると出てくるこの高山の連打です。
この回転数の速さ、まさにスローVTRではなくてそのままリプレイでお見せしていますのでスピード感がより伝わるものと思います。
≫第6ラウンドの終盤、この高山、離れ際に放った左フックでチャレンジャーの原隆二、一瞬、後ろに下がりました。
あの一発で終わらないで、内藤さん、パンチをふるっていくのがチャンピオンの高山ですね。
≫第7ラウンド終了のゴングでした。
鬼塚さん、また第7ラウンドの最後に出たあのラッシュでしたね。
≫ちょっと原選手、気持ちが折れかけているのでここ、もう一度、気合い入れて先に自分からいってほしいですね。
≫ここは開き直った方がいいな、このままいっても、やられるだけですよ。
ふるった方がいい、出せば当たる。
≫第7ラウンドの終盤に見せました、このボディで腰が曲がったんです。
腰が落ちました、ここから一気に仕留めにいきました。
最後は第7ラウンド終了のゴングと同時に尻もちをつきました。
≫ダウンでもおかしくないなこれは。
≫高山勝成、防衛成功!これぞ高山勝成ライトニングK、回転数の速さ、スピードの速さを見せつけて、日本人対決、原隆二を下しました。
先に傷を負ったのは高山、先にスタートを切ったのは原。
しかし、それを巻き返すのがチャンピオンたるゆえんです高山勝成、TKOで防衛成功。
鬼塚さん、どんな状況でも調整して勝利に結びつけるのがプロ、そしてチャンピオンだと本人が言っていたんですが、そのとおりですね。
≫すごいですね、そして今日、相手のパワーとかパンチとかも警戒しながら、丁寧に戦っていましたね。
≫内藤さん、スタートは両者よかった、そして途中から原の右が当たった。
傷口は偶然のバッティングによるものでしたが先に原が仕掛けた成果でもありました。
しかし逆転したチャンピオン≫とにかく切れてから気持ち変わらず、気持ちもスタミナも本当に強い選手ですよ。
最後、チャレンジャー折れましたね。
≫8ラウンド、1分20秒、テクニカルノックアウトでIBFの2度目の防衛に成功しました。
チャンピオンの高山勝成。
4団体制覇チャンピオンの経験は、だてではありません。
鬼塚さん、今日はしかもその回転数だけではなくてより強いパンチをその連打の中に交じっていたということですね?≫今日は体の動きが、よりよかったですね。
ダッキング、ウィーピング入れながら、そこでその振り子を使ったパンチがあったので、よりパワーが。
≫これが最後、仕留める、追い詰めていく高山のパンチ。
内藤さん、確かに原隆二の顔面をしっかりとらえてますね?≫とらえてますね、ボディも効いてましたし本当、最後、ちょっと気持ちが折れちゃいましたね、原選手。
ダメージもあるし。
≫リング上では原隆二がチャンピオンの高山勝成に敬意を表しました。
原隆二、いいスタートは切りましたが、勝ったのはチャンピオンの高山勝成。
IBFミニマム級タイトルマッチ、IBFミニマム級の2度目の防衛に成功です。
この後は井岡一翔選手の初防衛戦です。
≫お伝えしていますように見事、高山勝成選手がIBF二度目の防衛に成功しました。
改めてそのKOシーンをご覧いただきましょう。
内藤さん、本当に見事な試合でしたよね?≫見事でしたね。
第1ラウンドから手数、手数で相手を弱らせ、そして最後には気持ちまで弱らせてKO、すばらしかったです。
≫原選手も粘り強かったですけどね。
≫本当、よく頑張りました。
≫3ラウンドの途中で、高山選手が目の上をカットして、これ大丈夫かなという不安もあったんですけど、そのまま、まさに。
≫高山選手は、本当に気持ちから何から、本当、維持できる選手で本当に強い選手ですね、すべてにおいて。
≫まさに気持ちと気持ちのぶつかり合い。
ガッツポーズを見せました、高山勝成選手です。
8ラウンド、1分20秒TKO勝ちで収めました。
≫この後はいよいよ井岡一翔選手の世界タイトルマッチです。
内藤さん、どんな試合になりますか?≫もちろんKOも見たいんですけれども、やはり僕は毎回言いますけどとにかく勝ちにこだわって、安定した試合、もちろん難しいですけど。
けど、とにかく勝ちにこだわって、そして勝ちというのを手に入れてほしいです。
≫そして小島さんはスポーツニュース「S☆1」の取材で井岡選手に密着されたんですよね?≫試合1週間前の井岡一翔選手に密着しました。
減量中だったんですけれども非常にリラックスされていてまた、練習が始まると、一気にガラッと表情が変わりやはりオン・オフがしっかりしていて、チャンピオンの気迫がうかがえました。
今も控え室が映っていますけれども、非常にリラックスした表情ですよね。
≫今のは新居にお邪魔したんですね?≫はい、そうです。
内藤さん、一方、挑戦者のソーサ選手の印象を教えてください。
≫あまりわからないな。
VTR見た限りではもちろん強い選手なんですけど、日本に来てからは何も情報を得ない相手なんです。
まずは先ほど入ってきたニュースから。
東京・小平市で看護師の高木梨花さんが殺害された事件で、警視庁は行方がわからなくなっていた同居人の25歳の男を殺人の疑いで先ほど逮捕した。
東京・小平市で看護師の高木梨花さんが殺害された事件で警視庁は、行方がわからなくなっていた同居人の25歳の男を殺人の疑いで先ほど逮捕した。
山梨県富士河口湖町の民家で、80代の夫婦が死亡しているのが見つかり警察は殺人事件と見て捜査している。
今日午前10時過ぎ、山梨県富士河口湖町の三代益夫さんの自宅で、三代さんと妻のセツ子さんが死亡しているのを訪ねてきた三代さんの次女が発見し、通報した。
2人は家の中の離れた場所で倒れていて2人とも刺されたような傷が見られるが、現場から凶器のようなものは見つかっていないとのこと。
三代さんと妻はこの家に2人で住んでいて、近くに住む次女が定期的に様子を見に行っていたとのこと。
≫3階級制覇チャンピオン、井岡一翔、この階級最強を証明する戦いが幕を開けます。
≫いよいよ井岡一翔選手の世界タイトルマッチが近づいてきました。
4月に3階級制覇を達成してから初めての防衛戦です。
皆さん、一緒に応援しましょう。
≫この注目の一戦、内藤さん、どんな戦いになりそうですか?≫井岡選手はもちろんですが相手のソーサ選手もものすごいいい選手ですね。
両者激しい打ち合いになるかもしれません。
KO期待したいですね。
≫昨日の会見でも甘くない試合だと井岡選手も話していまして何が何でも守るんだと話をしていました。
≫3階級王者・井岡一翔選手、決戦の時が近づいています。
≫2011年、世界ミニマム級王座。
2012年、世界ライトフライ級王座、そして今年4月、世界フライ級のベルトを獲得。
井岡一翔は世界最速で3階級制覇をなし遂げた。
そして今、新たな挑戦が始まる。
次なる目標はフライ級最強。
だが、強豪ひしめくこの階級の制覇は並大抵のことではない。
井岡は、これまでにも増して自分を極限まで追い込んだ。
3階級王者としての初防衛戦最強を求める井岡はどんな試合を見せるのか。
立ちはだかるはアルゼンチンからの刺客、ロベルト・ドミンゴ・ソーサ。
脅威の突進力から繰り出される凶器を武器にこれまで幾多の相手をリングに沈めてきた。
その拳、あなどるなかれ。
おそるべし南米の猛者が、井岡に襲いかかる。
前人未到の王道を歩む井岡一翔の新たな船出。
いざ、フライ級初防衛戦へ。
3階級王者の強さ、とくと見よ。
≫5時頃に開場した後、ゆっくりと、そして比較的リラックスした表情で準備を進めてきた井岡一翔選手ですがグローブをはめて、いつもどおり、緊張感ある、そして鋭い眼差しに戻りました。
本人に聞くと、緊張している方が体がよく動くんだと話します調子のよさと、余裕と落ち着きを感じさせるチャンピオンです。
≫一方、チャレンジャーサイドは、今日はピリピリムードの厳戒態勢がしかれています。
控え室には完全シャットアウト、全くそのアップの姿を見ることはできませんでした。
現在ようやく入場口の方に姿を現して、体を動かしていますが、その表情の硬さというのが印象が残ります。
井岡については、スピードもあって足もよく使う、そして左が何より怖い、ただその準備はしっかりしてきたリング上の俺の姿を見てくれソーサ選手はそう話しました。
1つ言えることは、敵国、相手国でベルトを奪うということ。
守るのではない、攻め続ける、こう話してリングに上がります。
≫内藤さん、両選手の表情ご覧になっていかがでしょうか?≫緊張感高まって、鋭い顔になっていますね。
コンディションは両選手ともよさそうですよ。
≫本当にピリピリとしていますね。
ではこの勝負、分けるポイントを内藤さんお願いします。
≫僕はこう見ました、横の動きです。
正面に立って戦うとちょっと危険かなと。
あと背が低くてリーチが長いので、すっぽり隠れてしまうんですね。
当てるところがない。
だから横に動いて横からの攻撃が有効じゃないかと僕は思います。
≫井岡選手の方が身長が6cm高いんですがリーチで言いますとソーサ選手の方が5cm長いということですから、かなりガードが堅いということですね。
≫正面に立つと危険ですよ。
手も長いですしね、届かないと思っても届くとか横に横に動いてほしいですね≫レベコ選手からベルトを奪ったときは距離を完全に制して、完璧な試合運びをしていた井岡選手ですから、そのイメージはあるかなと思います。
同じだと語る井岡選手。
積極的に攻めてレベルの違いを見せつけると話していますこの階級、最強を証明したい、そう話す初防衛戦です。
≫一体どんな試合になるのでしょうか、両選手、入場です。
≫一番大きな夢だったんで、3階級制覇ができたというのは本当にうれしかったです。
≫あの日、井岡は伝説になった。
≫本当に3階級制覇して、また自信というのもさらに取り戻せたし、自分が強くなっていってるなって実感しながら練習できてるんで、次の初防衛戦も楽しみですし、レベルの違いを見せれたらなと思います。
≫まだ満足などしちゃいねぇ≫まずはフライ級で最強を証明したいです。
≫ならば、アルゼンチンからの刺客をどう仕留める?≫あくまで通過点だとは思ってるんですけど、チャンピオンとして相手が誰でも勝つだけです。
≫WBA世界フライ級タイトルマッチ、両選手、入場です。
初めに青コーナーよりチャレンジャー、ロベルト・ドミンゴ・ソーサ選手、入場です。
≫4年間WBA世界フライ級王座に君臨した前王者、ファン・カルロス・レベコが陥落して5カ月。
失われた王座を井岡から奪い返すべく、母国の英雄、レベコと同じアルゼンチンからの刺客です。
WBA世界フライ級10位、ロベルト・ドミンゴ・ソーサ、チャレンジャーの入場です。
アルゼンチンのこの国旗をかたどったガウンを着込んでやってきたチャレンジャー。
2006年、21歳のプロデビューをTKOで飾ると以降、フライ級の1つ上、52.1kgのスーパーフライ級を中心に連戦連勝。
6年半にわたって24戦全勝という快進撃で2年前、IBF世界スーパーフライ級王座に挑戦しましたしかし12ラウンド判定で敗れベルトを逃しました。
それから2年3カ月を経て、再び世界戦のチャンスをつかみました。
しかも今度はスーパーフライ級より1.3kg軽いフライ級まで極限の減量を経ての挑戦です軽量級離れした長いリーチと大きな拳は井岡にとって脅威となるかもしれません。
セコンドにつく兄のホセ・ラファエルは、17年前、辰吉丈一郎の持つ元世界ランカー。
兄の夢と自分の夢を合わせて日本のリングに立ちました、チャレンジャー、ロベルト・ドミンゴ・ソーサです。
≫続きまして赤コーナーよりチャンピオン、井岡一翔選手入場です。
≫悲願の3階級制覇を果たしたチャンピオン、井岡一翔の第2章の幕開けです。
これからはチャンピオン同士の統一戦やまだ手にしていないIBF、WBOの制覇を口にした井岡。
軽量級最激戦区のフライ級において、井岡の次なる標的は果たして誰か。
前回、8年間無敗の王者、レベコを破ってつかんだ3階級制覇、WBAのベルトを手に、2013年大晦日以来、1年9カ月ぶりにチャンピオンとしてリングに向かう井岡一翔です。
プロ初黒星を喫した去年5月のアムナット戦から前回の3階級制覇までの350日、自分自身も悩み苦しんだといいます。
どんなときも支えてくれた、父、一法さん、おじ弘樹さん、そして祖母のためにも、負けられない戦いに向かいます。
今日はその祖母の71歳の誕生日。
父、一法さんも、おじ、弘樹さんの戦いを見てきたその祖母のために、たくさんの恩人たちのためにも、さらなる高みを目指すチャンピオンの井岡です。
目標だった3階級制覇を成し遂げ、現時点で4階級制覇には興味がないという井岡。
WBCのローマン・ゴンザレスか、IBFのアムナット・ルエンロエンか、そしてWBOのファン・フランシスコ・エストラールか次なる標的はチャンピオンと見据えるWBA世界フライ級王者、井岡一翔です。
WBAの世界フライ級のベルト、そしてWBAの世界ライトフライ級のベルト、WBCの世界ミニマム級のベルト。
ボクシング17階級、軽い方から3つの階級を制覇してそして臨む初防衛戦です。
父、一法さんに声をかけられフードをかぶったままのチャンピオン。
ひしめく軽量級の最激戦区、フライ級最強を証明し続ける戦いに上がりました。
フードからその表情をあらわにしました。
≫これより両国国歌の吹奏を行います。
皆様、国旗に向かいご起立願います。
初めにアルゼンチン国歌吹奏≫辰吉丈一郎に挑戦した兄とともに世界戴冠をするか。
チャレンジャー、ドミンゴ・ソーサです。
≫次は日本国国歌「君が代」吹奏。
≫ただいまより本日のメインイベント、WBA世界フライ級タイトルマッチ12階級を行います。
赤コーナー、112ポンド、井岡ジム所属、元WBA、WBC世界ミニマム級統一チャンピオン、第27代WBA世界ライトフライ級チャンピオン、WBA世界フライ級チャンピオン、井岡一翔!8年間無敗のファン・カルロス・レベコを破って3階級制覇をなし遂げた井岡一翔、初めての防衛戦です。
青コーナー、チャレンジャー、WBA世界フライ級第10位ロベルト・ドミンゴ・ソーサ!≫前チャンピオン、レベコと同じアルゼンチンからの刺客、チャレンジャー、ロベルト・ドミンゴ・ソーサです。
WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦です。
第三国のレフェリージャッジによってこの試合は裁かれます。
チャンピオン、井岡一翔の第2章が始まります。
WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦、チャンピオン、井岡一翔3階級目の初めての防衛戦。
チャレンジャーのロベルト・ドミンゴ・ソーサは1つ上のスーパーフライ級から減量を経て、やってきました。
軽量級離れしたパワーとリーチが武器のチャレンジャー、ソーサを相手に井岡一翔はノックアウト防衛を宣言しています。
≫チャンピオン、井岡一翔の初防衛戦です。
放送席の解説は鬼塚勝也さん内藤大助さんです。
まずは第1ラウンドの入り方井岡選手、どうでしたか?≫今日はやっぱり強さを見せつけるような、プレッシャーのかけ方をしているなと思います。
≫内藤さん、第1ラウンドの両者の動きはどうご覧になりましたか?≫チャンピオン、井岡選手、いいですね動き。
まだでもお互い様子うかがってますけどね。
≫2ラウンド中盤、チャンピオン・井岡、フェイントからの左ブロー、いわゆるレバーブローを打ち込んでいきました、チャンピオン井岡一翔です。
≫3ラウンド序盤の井岡のコンビネーションです。
下に打って、上のガードをあけさせて右ストレートが当たりましたこの辺りの組み立て、そして相手のパンチは絶妙な距離感でかわして狙い澄ましたこのカウンターが当たっています。
チャンピオンの井岡、そして階級を落としてきたチャレンジャーのソーサです≫チャレンジャー、ソーサの激しい前進。
的確な相手の全身の力を利用したダメージを与えているチャンピオンの拳でした。
≫21歳で47.6kg、ミニマム級のベルトをつかんで、23歳で48.9kg、ライトフライ級。
そして今年、26歳で50.8kg、フライ級。
17階級中、下から3つの階級すべてを制覇した井岡一翔≫26歳、プロ19戦目を迎えた井岡一翔。
今日は祖母、ミツ子さんの71歳の誕生日。
おじ、弘樹さんも42試合を現役時代、戦いましたが一度もこの誕生日当日というのはなかったそうです。
ですから今日は勝ってリング上で、おばあちゃんのミツ子さんにその勝利を報告したいと語った井岡です。
≫チャンピオン・井岡、世界フライ級タイトル初の防衛戦。
先ほどのラウンドは相手の顔面を的確にとらえて一瞬足が止まるようなチャレンジャー、ソーサのそんな表情もありました。
第8ラウンドに入ります。
≫WBA世界フライ級タイトルマッチ、井岡一翔にとって防衛戦残すところ4ラウンドになりました。
前チャンピオン、レベコと同じアルゼンチンからやってきたチャレンジャーのソーサ。
ここまでは井岡のパンチにやや押し込まれています。
ただ逆転の拳も持っているソーサです。
≫プロ19戦目のチャンピオン、井岡とプロ30戦目のチャレンジャー、ソーサです。
相手のソーサ、セコンドにつく兄はホセ・ラファエル・ソーサ、98年、辰吉丈一郎さんの持つ、WBC世界バンタム級王座に挑んだ元世界ランカー。
3度の世界戦を経験しても、この正面に立つ兄は世界王座をつかめませんでした。
兄ともにやってきたこの日本で弟のロベルト・ドミンゴ・ソーサは井岡からベルトを奪えるか。
≫井岡一翔初防衛戦、残すは2ラウンドとなります。
鬼塚さん、少し井岡も攻めて、守って、口が開いて、呼吸も上がってきましたか?≫いやいやもうKOは狙ってると思います。
ソーサ選手も効いているのでチャンスはいっぱいあります≫内藤さん、世界チャンピオンが防衛戦でKOする、その意味合いというのは現役のボクサーからするとどういった部分なんでしょうか?≫それはやっぱりKO防衛は本当したいですよね。
あこがれとまでは言わなくてもやっぱり絶対KOというのはどんな試合でもしたいものですから。
≫チャンピオンの井岡は、アムナット・ルエンロエンに挑んでプロ初黒星、それから350日、前回の試合で戴冠を果たすまでは本当に苦しかったと。
だからこそ、チャンピオンとして迎えるこの試合は、心の底から堪能したいという話をしていました。
ここまで井岡、そんな戦いができているでしょうか。
≫いよいよ最終ファイナルラウンド、12ラウンドに入ります。
表情を見ると、鬼塚さん、顔面にはダメージがなさそうな井岡ですね?≫まともには全然もらってないんで、全体的に見切りはしてるんですよ。
≫その中で内藤さん、井岡が戦前言っていたノックアウトしたい、ノックアウトで力の差を見せつけたいという言葉ですね。
≫できるかなぁ、最終ラウンド相手も頑張るだろうなぁ。
≫新たな世界を開いていくためには、内藤さん、いってほしいところでいくという井岡も見てみたいというところでしょうか?≫見てみたいね。
けど、ここでいかないのが井岡なんですよ。
それがまた井岡選手の強さでもあるんですよ。
そしてハートも強いんですよ≫フライ級に上げて、井岡は日々、自分を磨いてきました。
このソーサも同様です。
≫最後、気をつけたいですよ、出てきますよ。
≫初防衛戦、12ラウンドが終わりました。
世界10位のチャレンジャー・ソーサとチャンピオン一翔、そして祖母の71歳になったミツ子さん。
井岡の初防衛戦が終わりました。
判定決着です。
まず鬼塚さん、序盤から中盤、そして終盤の流れ、チャンピオンのゲーム運び、ボクシング運びはどうでしたか?≫距離感しっかり見切って、その上で強さを、KOを狙っていったところはあったんでよかったと思います。
≫内藤さんはこのフライ級の初防衛戦、どうご覧になりましたか?≫相変わらず変わらないボクシングスタイルですごいですね、緊張、絶対するんですけどそれを見せつけないですね。
相変わらず、ほぼ完璧といっていいくらいの内容でしたよ≫前回レベコからベルトを奪った試合は115−113、2ポイント差、116−113、3ポイント差、もう一人は114−114、2−0で僅差の判定勝ちでした。
ただ内容もレベコ戦は本人は完勝と言っていましたし、この試合、どうでしょうか?≫今日は前回の試合より勝ちに徹したところもあったんで深追いしないといったところが。
今日はその上で試そうというのは前半から見えましたね。
≫119−109、120−108、以上3−0の判定により、勝者、WBA世界フライ級チャンピオン、井岡一翔!≫1年9カ月ぶりにチャンピオンとてリングに上がった井岡一翔。
祖母、ミツ子さん、そしてサッカー日本代表、槙野さんのヘアスタイルをまねてこのリングに上がったという井岡。
見事に初防衛、ジャッジ1人は120−108。
ですから12ラウンド戦いました。
1ラウンドごとに10−9とつけていっていわゆる鬼塚さん、フルマークをつけました。
≫ナンバーナインじゃないですかね。
≫内藤さん、ただ、本人のこの表情、どうこの内容をとらえているかですね?≫満足してると思いますよ。
僕はね、ホントすばらしいと思います。
KO、それは欲しいですよ。
でも、これだけの戦いをしたらほぼ完璧です、いやすばらしい。
ある意味、KO以上のものがありますよ、これは。
≫この後、9時15分から「林先生が驚く初耳学!SP」をお送りします。
≫ノックアウト以上だったという内藤さんの言葉がありました。
インタビューです。
≫防衛を果たしましたチャンピオン、井岡一翔選手です。
≫ありがとうございます!≫今日の試合、振り返っていかがでしょうか?≫甘くはない試合だと覚悟して、この試合、準備してきましたけどやっぱり今日、応援来ていただいた皆さんにKOをお見せしたかっですけど判定勝利になりましたけど、勝ったことがよかったです。
≫この試合に臨む前にフライ級最強を証明したいと言いました。
最強に一歩近づける手応えなどはありましたか?≫やっぱり勝てたことが一番結果として大きいと思うのでこの階級には井岡一翔がいるぞということをフライ級でアピールしていきたいと思います。
≫今日はお祝いを言いたい方がいらっしゃるんですよね?≫はい、僕の祖母に当たるおばあちゃんが今日誕生日ということで、この勝利はおばあちゃんにプレゼントしたいと思いますおばあちゃん、71歳のお誕生日、おめでとう。
皆さんも拍手をお願いします≫ぜひ何か一言お孫さんに言ってあげてください。
≫うれしいです、ありがとう。
≫では、最強証明に近づいている井岡一翔選手、この次の対戦相手も気になるところです。
次の試合に向けて意気込みをお願いします。
≫次、年内もう1試合やるつもりなんで。
本当にこの世の中には先輩方や同じ世代、そして下の世代にもすごく僕が刺激もらって、今日この場で戦えてるんで僕がそのみんなの刺激になるようにこれから、まだ消えてない僕の闘争本能をまだ燃やし続けるんで、引き続き応援よろしくお願いします。
本日は本当にありがとうございました。
≫防衛を果たしました井岡一翔選手でした。
≫まず内藤さん、本人もノックアウトということを宣言してリングに上がりました。
ですから見ている方はノックアウトを期待しますよね?そういったプレッシャーがある、それを覚悟の上で発言している井岡ですが?≫でもボクシングスタイル自体はKO狙ってたのかな。
相変わらず精密機械のようなスタイルでね、完璧でしたよ。
≫そして鬼塚さん、次の試合、年末大みそかということを言われていますが、WBCはローマン・ゴンサレス、この選手は10月に防衛戦、そしてIBFはアムナット・ルエンロエン、プロ初黒星を喫した相手、これは6月に4度目の防衛ですから可能性はあります。
そして海の向こうでは今日、エストラーダという選手が5度目のWBOの王座を防衛しています。
≫本当に強いチャンピオンばっかりですよね。
その中でより高いレベルの強さを今日、発揮したかったと思うんですよね。
だからフルマークで勝ちましたけど、これからまた今日の課題を持って戦うんじゃないですかね。
≫そして内藤さん、前チャンピオンのレベコは同じ今日、海の向こうで再起戦に勝利して、このリベンジマッチを井岡に要求しています。
≫これがもし次、またやるとしたら楽しみな一戦ですよ、これも。
≫さあ、果たして井岡一翔の第2章はどんな展開となっていくでしょうか。
祖母、ミツ子さんの71の誕生日に見事、初防衛を成し遂げてそしてリング上ではその祖母ミツ子さんにキスも贈りました。
(ナレーション)物知りな…。
今夜は2時間スペシャル。
2015/09/27(日) 19:00〜21:00
MBS毎日放送
ボクシングW世界戦「井岡一翔×ソーサ・高山勝成×原隆二」[字]

今年の四月に念願の三階級制覇を成し遂げた井岡一翔がWBAフライ級初防衛戦に挑む!今回対戦するのは、WBA同級12位ロベルト・ドミンゴ・ソーサ

詳細情報
出演者
【解説】鬼塚勝也・内藤大助
【実況】土井敏之・新夕悦男・赤荻歩・伊藤隆佑・杉山真也
番組内容
もう一つの日本人対決の世界戦も見逃せない!4団体を制覇した高山が原の挑戦を受ける。
出場選手
井岡一翔:史上最速での3階級制覇、日本人初のWBA&WBC統一王者
ソーサ:1階級上のSフライ級での世界戦経験あり
高山勝成:日本人初の4団体世界タイトル獲得
原隆二:各団体で世界ランカーに名を連ねる
会場
エディオンアリーナ大阪
(大阪府立体育館)
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる可能性があります。

ジャンル :
スポーツ – 相撲・格闘技
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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