今週の五十音は「ひ」。「ひ」から始まる絵本を5冊選びました。
ピーター
漂流物
今回は「108ぴきめのひつじ」という絵本を紹介します。
108ぴきめのひつじ
鉛筆で描いたような柔らかいタッチの絵にひかれて開いてみたら、どんどんひきこまれて最後まで読んじゃった。最初は「ちょっと地味だなー」(すいません)と思ったけど、開いてみればそんなことは全然なくて。とってもかわいい絵だなと思いました。
いまいあやのさんというお名前はお見かけしたことがあったけど、読んだことはなかったような…と思って調べてみたら、知っていたのはこの本だった!読んだことあった!
こういう柔らかい優しい雰囲気の絵も大好き。そんないまいあやのさんの作品の中にもう1冊気になる本がある。近々ぜひ読んでみたいなー。
あらすじ
主人公のメイちゃんは、ある夜まったく眠れずに困っていました。ミルクを飲んだり、本を読んだり、できることはいろいろやってみたけれど、かえって目がさえるばかりで眠れません。
そこでメイちゃんは「ひつじをかぞえてみよう」と思いつきます。
最初は10も数えればすぐ眠くなるだろうと思っていたのですが…
気づけば107ひきまで数えてしまいました。でもあれ?108ぴき目のひつじがこない!
108ぴき目のひつじは、なんとベッドをとびこせなくておでこをぶつけてしまったみたい。たんこぶが…いたそう。
ジャンプする練習をしているのに自分だけ上手にジャンプできないとしょんぼりする108ぴき目のひつじ。あとにつづく109ひき目以降のひつじたちからはクレームが。そこでメイちゃんはこういいます。
「じゃあ、みんなでてつだいましょう」
メイちゃんとひつじたちは108ぴき目のひつじがベッドをジャンプできるように、いろいろな方法を試します。
ねむれないメイちゃんとひつじたちの、夢のようなかわいいお話。
感想
最初から最後までメイちゃんの夢の中のお話なんじゃないかなって思ってしまうくらい、不思議な静けさを感じる絵本だった。表現の手法はまったくよくわからないから、印象でしか言えないんだけど、背景を描き込まないということと、その夢のような静けさには、なにか関係があるんだろうなと思った。
それにしても絵がかわいい!困っているときのメイちゃんの顔もかわいいんだけど、朝起きたときのメイちゃんの顔もとってもかわいい。これは大人数の読み聞かせというより、おうちでゆったりとおやすみ前に読むほうが合ってる絵本だと思う。
こういう柔らかいタッチの絵本といえば、みやこしあきこさんも大好きです。
いつか紹介したいなー。
次回は、「ピーター」という絵本を紹介する予定です。ではでは!