日本経済研究センター経済予測班では、経済予測・分析の中で見えたトピックスに焦点を絞ったリポート、「経済百葉箱」を創刊します。経済はしばしば気象にたとえられますが、「百葉箱」はご存知のように、気温や湿度を正確に測定するための箱であり、「観測」の原点となる存在です。本リポートは随時掲載します。
▼ ポイント ▼●中国の国内総生産(GDP)について2015年4-6月期の実績として公表された7%成長を2つのアプローチ(@GDPデフレーターの再計算、A李克強指数)から検証した。その結果、実態は7%成長より0.5〜1.8ポイント低い可能性が高いと判明した。●産業別実質GDPで見ると4-6月期の成長率7%のうち1.4%分が金融部門によるものであった。株価が下落した7-9月期の成長率は金融部門の活動が低迷し7%成長は達成困難な状況にある。●中国のGDP統計の情報量の少なさが市場を混乱させている部分がある。中国にとっても透明性のある統計公表が必要。