西村宏治、伊藤弘毅
2015年10月1日03時01分
25日に発売された最新の「6s」をはじめ、世界で累計7億台以上売れている米アップルの「iPhone(アイフォーン)」。その生産を、京都の企業が支えている。
アップルが2月に公表した納入業者約200社のうち、七つは京都に本社を置く企業グループだ。
中でも村田製作所は、大きな存在感を放っている。電気を一時的にためる積層セラミックコンデンサーで、世界最大のシェアを占める。1台のスマートフォンに500個ほど使われるこの部品で、世界最小のものをつくる技術を持つ。
iPhoneに部品を供給するメーカーの役員は「アップルと韓国サムスンの『2強』はもちろん、世界中のスマホメーカーが取引を求める別格の存在といえる」と話す。
村田の原点は、京都の伝統工芸、清水焼だ。創業者の故村田昭氏が、耐熱性や電気を通さない性質を持つ「特殊陶磁器」をつくるようになり、それが化学材料を焼き上げてつくるセラミックコンデンサーにつながった。さらにその他の電子部品へと事業を拡大した村田の売上高は昨年度、初めて1兆円を超えた。
村田だけではない。京セラ、オムロン、日本電産、ローム……。京都には、その分野で世界に知られる企業が集まっている。
東京へ行く企業が少ないのも特徴だ。帝国データバンクの2005~14年の調査では、京都から東京に本社を移した企業は66社にとどまった。659社と約10倍にのぼる大阪や、福岡(132社)などと比べ、全体の企業数を考えても、ぐっと少ない。
残り:1350文字/本文:1978文字
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!