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朝日の契約金報道で巨人敗訴 申し合わせ額超過は「真実」 東京地裁
プロ野球巨人の契約金超過に関する報道が事実と違い、名誉を傷つけられたとして、読売巨人軍が朝日新聞社に損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は28日、報道内容を真実と認め、請求を棄却した。
判決によると、朝日新聞は平成24年3月、9~16年度に巨人に入団した新人選手6人の契約金が計36億円で、最高で1人1億5千万円までとする球界の申し合わせを超えていたと報道。記事で「自軍が勝てばよいという金権野球で、ドラフト制度を根幹から揺るがす」などと論評した。
巨人側は、36億円は出来高払い分を含んでいたと主張したが、本間健裕裁判長は「広義の契約金と解釈すべきで、入団時に支払いを約束した額は明らかに申し合わせを超えていた」と退けた上で、論評も公正なものだと指摘した。
朝日新聞社広報部は「妥当な判決だ」とコメントした。