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<国連総会演説>北朝鮮には核放棄「ニンジン」提示…日本には慰安婦解決圧力
2015年09月30日07時42分[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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朴槿恵大統領 |
◆北朝鮮にはメッセージ管理
北朝鮮は来月10日の労働党創建70周年を迎え、長距離ロケット発射や4回目の核実験などを示唆したが、朴大統領は「挑発=断固報復」という表現は控えた。「北の挑発はようやく形成された南北対話ムードを害するだけでなく、6カ国協議当事国の対話再開努力を大きく傷つける」と間接的に警告メッセージを投じた。そして「北が果敢に核を放棄し、開放と協力の道に出てくれば、大韓民国は国際社会と力を合わせ、経済を開発して住民の生活の質を向上させることができるよう積極支援する」と約束した。朴大統領は昨年も国連総会で演説した。当時は北朝鮮が挑発を公言した状態ではなかったため、「北は核を放棄する決断をするべき」と非核化を促すのに注力した。しかし今回は「挑発と南北対話が混在する局面でメッセージの管理をした」(金根植慶南大政治外交学科教授)という分析が出ている。
「韓半島(朝鮮半島)統一ビジョン」の説明にも注力した。特に7月に進行された「ユーラシア親善特急」の事例を取り上げながら具体的に説明した。朴大統領は「ユーラシア親善特急という鉄道旅行があった。北の鉄道は堅く閉じられていて通過できなかった。もうその道を大きく開いて韓半島に平和が定着するよう力を合わせてほしい」と述べた。北朝鮮の人権問題には昨年の国連総会に続いて今回も言及した。「北が国際社会の憂慮に耳を傾け、人権改善に取り組むことを改めて求める」と話した。
◆旧日本軍慰安婦を国際イシュー化
朴大統領は昨年の国連総会演説で歴代大統領では初めて旧日本軍慰安婦問題に言及した。「戦時の女性に対する性暴行は時代や地域を問わず、明確に人権と人道主義に反する行為」と述べながらだ。今年も約160カ国の首脳の前でこの問題を持ち出した。普遍的人権レベルで言及した昨年に比べ、より具体的で強度も強まったという評価だ。
朴大統領は今回の演説では「第2次世界大戦当時に過酷な女性暴力を経験した被害者はもう何人も残っていない。この方たちが生きている間に心の傷を治癒できる解決策が早く用意されなければいけない」とし「過去を認知せずに未来を開いていく道はない」と述べた。政府関係者は「10月末または11月初めに韓日中3カ国首脳会議が開催される可能性が高まっているだけに、日本政府が進展した立場を示すよう圧力を加えた」と説明した。